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「知の衰退」からいかに脱出するか?
 
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「知の衰退」からいかに脱出するか? (単行本(ソフトカバー))

by 大前研一 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

"バカっぽい現象"を反面教師にして、大前研一と共に「考え」「皆とは違う行動を取る」ためのテキスト!


内容(「BOOK」データベースより)

金融危機で「集団IQ」が高い国のアドバンテージが消滅したいま、これまで「負け組」に甘んじていた国は大チャンスを迎えている!それなのに…漢字が読めない総理、ネットで答えが見つからないとあきらめる若者、金融リテラシーが低いことを気にもとめない大人、おバカキャラで視聴率を稼ぐテレビ―とにかく考えない日本人、これで、危機は乗り切れるのか?「21世紀の教養」を身につけ、知力を尽くして生き残れ。

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107 of 131 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 日本の将来が不安になりましたが、素晴らしい本には違いありません, 2009/2/1
一気に読み終えました。心に重く響く本でした。
でも、日本の将来を考えるうえでも、自分個人の生き方を考えるうえでも、
本当に良い本です。

政治家、官僚のみならず、日本社会やマスコミが「幼児化」している、
というのは本書がでる前にも多くのひとが指摘してきたことですし、
私自身も一部のドキュメンタリー番組を除いて、テレビを見なくなりました。
新聞もやめています。代わりに各分野の(海外を含めた)専門誌や、
その分野を極めたひとの本を読むことにしています。

大前研一通信も購読していますが、
2年くらい前に大前氏の「書きぶり」が変わったので、気になっていました。

2年位前までは「どうして日本は変わらないのか」という苛立ち紛れの口調がどんどん激しくなってきたので、
「なんで同じ日本人をここまでこき下ろすのか」と感じて購読をやめようとしたのですが、突然やさしい書き方に変わったのです。
「言いすぎ」にご本人が気づいたこともあるのでしょうが、何を言っても書いても分析しても変わらない日本の状況に疲れ、
半ば諦めてしまったのではないかと感じていました。

本書を読んで、やはり大前氏はそういう心境も持っていることを実感しました。
それでも、日本が長期衰退し、シンガポールにも1人あたりGDPで抜かれ、韓国だって国連事務総長をだしたのに、
日本からは(かつての盛田氏などのように)尊敬される人材もまるで出なくなっていることに、とても悔しい思いがあるようです。
何とか現状を変えたい、と懸命なのも伝わってきて、日本人の一人として大前氏への感謝の念を禁じえません。

一言でいえば、外国に学ぼう、ということです。
外国の良いところを見出して、それを自分のものにすることこそが日本の良き伝統であるのに、今はそれを全くしなくなっているので、日本が衰退している、
という指摘には納得しました。
「学ぶ」というと上下関係を感じさせるので嫌がるひとも多いのですが、要は真似する、ということであり、
アメリカやフィンランドのみならず、シンガポール、インド、中国、韓国からも強さの源泉を盗むのが、彼らに負けない日本の生き方だと思いました。

もうひとつは、自分で考える、ということです。
今の日本人はトップから大衆に至るまで、考えることをやめてしまったのではないか、という指摘にも納得しました。
考えない集団の中で、自分は考える習慣をつければユニークな存在になれて
成功しやすくなる、というのも本当だと思います。

一部賛成できないところもありました。
これからのビジネスマンに必要な三種の神器は、
「IT」「英語」「ファイナンス」であり、古典的な教養は不要、との意見です。
学校教育に取り入れるべきだという意見もお持ちのようです。
これは「国家の品格」の藤原正彦氏を意識しているようです。

大前氏の「IT」はGoogleの検索や基本ソフト(EXCEL、WORD)を指している
以上のことは読み取れませんでした。
「ファイナンス」も、年○○%くらいで運用することや、分散投資、
家を買うときは年収の○倍以内にする、などごく基本的なことを指しているようです。
このようなことは、良書を数冊読み、その気になって投資先を探せば
すぐ実践できる話だと思います
(それさえ実行していない人が多い、ということかもしれませんが)。

また、英語力の向上については非常に賛成ではあるものの、これ以上英語の授業時間を増やすよりも、英語の教え方を抜本的に研究して改善するほうが大切だと思いました。
ほかの科目の授業時間を減らして英語学習に振り分けるなら、英語国の思うつぼだと感じます。

古典的な教養についても、大前氏は不要だとしています。
でも、ビジネスの中で直接話題にならないとしても、
思考力や洞察力を養う上で、大変な訓練になると思います。
大前氏がすぐれた政治家だと指摘する李登輝氏も、
その著書の中で古典の重要性を繰り返し指摘しています。

藤原正彦氏は、古典的教養の大切さに並んで、数学の重要性を挙げていますが、大前氏ご自身も物理の勉強の過程で、論理的思考力を養ったのでしょうから、
学校教育では、そういった基礎力のほうが非常に大切ではないでしょうか。
社会にでれば、直接使わない難解な教養と格闘する(思考や認識を訓練する)
時間はとれないのですから。。

小学生に株を教える、というのは、大前氏には新しい時代への適用だと映り、
藤原氏には愚民化政策だと映っているようですが、
これに関しては藤原氏のほうに賛成です。

そういう部分は多々あるのですが、大いに考えさせられる本でした。
私も大前氏に習って、youtubeのトップ10などをみて情報を仕入れようと思います。
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77 of 106 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 一気に読みました。, 2009/2/1
久々に、「当たり」の本である。

久々にというのは、大前研一氏の本として、久々のヒットではないかと思うという意味でである。久々のヒットなどといっては失礼かもしれないが、ここ最近、らしくないものもいくつかあったので。。。。

「知の衰退」といって、何のこと?というのがタイトルを見たときの感想であった。

読み終わって、サブタイトルの「そうだ!僕はユニークな生き方をしよう!!」に、大前研一氏の苦労と心遣いを感じた。

できるだけ、わかりやすく、とにかくわかってほしい、僕の言っている意味を理解してほしいという願いが込められたサブタイトルだと思った。

大前氏の著書は、往々にして難しく感じることがあるが、この本は対話形式で著者と一緒に考える形になっていてわかりやすいと思う。また、ペーパーバックだというところも入り込みやすくなっている。

大前氏が問題の1つとしてあげるものに日本の税制がある。日本の税制が、そもそも日本人から「考える」ことを放棄させてしまっているという。源泉徴収という仕組みが、サラリーマンが税のことについて考える力を奪っていると・・・・。

大前氏の提唱する、所得税や相続税をなくし、税制を資産税と付加価値税の2つに絞るということ、誰かが大鉈をふるってやってくれないかなぁなどと思う自分は、もうすでに大前氏のいう、理解はするけど実行しない人間になっているのだろうか。

いや、そうなってはいけないのだ。

大前氏は、「まず自分から行動を起こすしかない。集団IQがここまで下がってしまった日本政府や社会に期待しても、ムダである。」と説いている。とにかく、読者であるあなたにまず、行動を起こしてほしい、ということなのだ。

大前氏の気持ちが痛いほど伝わってくるここ最近にはなかった切実な思いのこもった、そんな本であると思う。

私の文章がつたないわかりにくい文章になってしまったが(たったいま一日で一気に読んでしまったところなので、少し疲れているせいか・・)、いずれにしても、ぜひ多くの人に読んでほしいと思うのである。
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10 of 14 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars バカのジレンマ, 2009/8/2
簡単にいえば、現在の日本には様々な点でドラスティックな改革が必要である。日本人は、考える力をつけなければならない。という内容。その改革の中身についても、例えば従来のような税制ではなく今後は付加価値税と資産税だけにする、等革新的な内容となっております。また、改革の論拠についてもさすが大前氏と思わせる論理が含まれています。

こうした改革案に対しては、ある種ドラスティックすぎて反感を抱く方も多いのではないかとも思いますが、極めて説得的な内容です。読んだ方は多くが危機感に見舞われるのではないかと思います。

しかし、ひとつだけ問題があります。
本書で指摘されているように、「低IQ化」の原因は「考えないこと」「思考停止」です。本書を読むにあたっても、考えずに読むことは禁物であると私は思います。考えずに読むと、大前氏の説得的な文章に単純に感化されてしまいます。それでは、本書で指摘されている「○×式」の答えを求める行為となんら変わりません。
本書は確かに納得感のあるものですが、論理の曖昧な、奇妙な部分も存在します。(例えば、ジャンプ世代やゲーム世代などの類型化が本当に存在するのか。本当に古典は不要なのか。)したがって、本書を読むにあたっての最大の留意点は、大前氏のおっしゃっていることを全て頭から信じるのではなく、自分なりの答えを出していく作業を行わなければならないという点でしょう。
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