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もうひとつの日本は可能だ
 
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もうひとつの日本は可能だ (単行本)

内橋 克人 (著)
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商品の説明

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   目の前にある経済不況という現象を一歩引いた地点から見たとき、何が見えてくるか。それは、呼吸する生き物としての人間を排除し、地球上に存在するありとあらゆるものを利潤追求の対象とみなして収奪しつくそうとするマネー資本主義の本質だ。日本国内で叫ばれる「改革」も、そうしたグローバリズムの名のもとの世界市場化の流れの中に位置づけられる。しかしそれが、「生き、働き、暮らす人間」を幸福にするとはとうてい考えられないと著者は批判する。そして、対抗するもうひとつの社会モデルを提示したのが本書だ。

   近代を規定してきた成長概念を問い直し、持続可能な地球社会への提言を続けてきた著者にとって、本書はその仕事の集大成的な意味を持っている。とりわけ興味深いのは、「すでに始まっている未来」として、現在繁栄の頂点にある米国経済を分析している部分だ。そこでは、バブル的に膨張したニューエコノミー企業の経営手法にほころびが見えてきた一方で、コミュニティーと最終消費者にしっかりと根を張った新しい企業が勃興してきているという。この点は、日本経済の今後の方向性を考えるうえでも、示唆を与えてくれる。

   最終章では、新たな日本社会の発展モデルのカギとなる、食料、エネルギー、ケアの自給に関し、すでに地域で起きている変化の胎動も紹介されている。まず小さなシステムを手づくりで構築し、やがて社会構造全体を転換していこうという著者の戦略は、一見遠回りのようで、実は着実だ。本書は、幅広い市民層に未来への具体的展望を与えると同時に、企業人、起業をめざす人にとっても参考になるヒントが多数詰まっている。(松田尚之)



内容(「BOOK」データベースより)

「呼吸する生き物としての人間という原点に戻らないかぎり、人々が望む経済もないでしょう。私たちはいま、もうひとつ別の方向にこそ、『未来への曙光』をみることができるはずです」。『浪費なき成長』から3年、自らの原点を明かし、「人間復興の経済」を提言する。

登録情報

  • 単行本: 241ページ
  • 出版社: 光文社 (2003/5/23)
  • ISBN-10: 4334973973
  • ISBN-13: 978-4334973971
  • 発売日: 2003/5/23
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 402,174位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 4.0 タイトルとちょっとズレ, 2003/7/9
「グローバリズム」「マネー資本主義」「アメリカ依存主義」「市場一元主義」「ご破算主義」「徒労の経済」「一喜一憂主義」
これら現代社会の奔流に対し、内橋氏が唱えてきたのは
「多元的経済社会」「理念型経済」「FEC自給自足圏」といった社会概念でした。

本書では、そのような二つの方向性を9.11前後の社会情勢に当てはめて検証し、ごく大雑把に言うならば「アメリカに追随することが、いかにハイリスクで非人間的な社会を招くか」ということを、殆ど怒りにも近い言葉で警鐘を打ち鳴らしています。

「もうひとつの日本は可能だ」というタイトルならば、「どうやって?」という方法論や、従来のシステムの変革によってその影響として予想される問題点といったものへのさらなる洞察と、も!うひとつの「具体的政策」を期待していましたが、好戦的ブッシュへの批判と、その流れに逆らえない小泉政権への批判に力が入りすぎてしまい、私にとっては若干期待はずれの本となりました。

 個人的には、第4章の「新たな発展モデル」の部分をもっと拡大して掘り下げ、NHKで放送された内容以外の事例など、書き下ろしとしての新鮮味がもっと欲しかったと思います。

「共生の大地」(岩波新書)を「5」とすれば、この本も「5」とは言い難いので「4」にしました。内橋氏だから全部「5」でもいいのですが。

随所にこれまでの著作や新聞記事の引用もあって、内容的にはとても豊富です。

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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 地を這うような著者の思想から生まれた貴重な提言, 2006/9/23
 この本を読んでいると、著者が、地を這うように人々の生活を見つめながら社会矛盾の本質を追及するだけではなく、更には解決法も提言している思想家であることが良く理解できます。
 その提言の妥当性を考察することもさることながら、批判論でも、悲観論でもなく、小さくても現実に存在している実例の中から、次世代の社会の核となりうるような希望を、合理性に基づいて見出ていくという著者の姿勢には、学ぶべきところが沢山あると思いました。
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人間のための経済, 2003/6/16
 明確な理念を失った現在日本社会にもしか何か期待できることが残っているとしたら、それはこの本の著者達が見据えている地平にあるのだと確信させる。アメリカから派遣された御用学者に破壊され尽くそうとしている日本経済を立て直すべく、若い研究者たちが、デンマークへ、北九州へと関心を寄せていく姿を期待してしまう。
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5つ星のうち 5.0 好き嫌いは抜きにして読むべきだと思う
「もう一つの日本」
それで果たして日本全体が救えるのか、そういった疑問は残ります。
しかし内橋さんの主張には耳を傾けるべきものがあります。
今... 続きを読む
投稿日: 2003/6/25 投稿者: moritats55

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