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人種差別の帝国 (ペーパーバックス)
 
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人種差別の帝国 (ペーパーバックス) (単行本)

by 矢部 武 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

米国人の日常生活から職場、司法現場、環境分野、黒人社会やアジア系社会、メディア関係、ハリウッド映画産業界などで、今でも差別を続ける白人たちの本音に迫り、白人至上社会アメリカの行方を探りながら、日本の人種差別問題もとりあげる。


内容(「MARC」データベースより)

米国では人種差別はあらゆる面で法律によって禁止されているが、それは表面上のことである。米国社会にまだ根強く残る、人種差別問題を詳細にレポート。また日本における人種差別問題についても取り上げる。

Product Details

  • 単行本: 312 pages
  • Publisher: 光文社 (2004/10/22)
  • ISBN-10: 4334933459
  • ISBN-13: 978-4334933456
  • Release Date: 2004/10/22
  • Product Dimensions: 7.3 x 5 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.8 out of 5 stars  See all reviews (5 customer reviews)
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17 of 20 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars アジア人として生きること, 2004/12/31
米国での人種差別というと、主として欧州系(白人)vsアフリカ系(黒人)という図式で語られてきたが、アジア系、ヒスパニック系、アラブ系に対する差別意識と差別的制度や歴史的事実(戦時日系人強制収容所等)は私たち日本人にとっても卑近な問題であり、米国の理想への幻滅を感じる部分だ。実際、白人がアジア人やアジア系アメリカ人に向ける視線は冷たい。無論、良心的な白人もいるが、ブッシュを支持した福音派のキリスト教右翼などは、表だっては言わないが、有色人種とは相容れない思想を持っている。この人たちの思想は異なった宗教や人種や文化には非寛容的で、キリスト教徒だけが「救われる」と信じているのだ。矢部武は現地での取材と自らのアメリカ体験を基に発言する希有なジャーナリストである。この本は書きにくいことを書いた勇気あるレポートである。親米派と反米派に分かれて不毛な喧嘩をしている日本の民族主義者の戯言と好対照である。親米派も反米派もアメリカを信じていることには変わりはない。矢部もアメリカの素晴らしさを否定しない。私もアメリカ文化は憧れだったし、今も勉強している。しかし、アメリカのあまりにも急激な変化に対して、アメリカが信じられなくなっていることを矢部は書いている。血を流しながら。横組みで読みやすい本だし、中身も濃い。アジア人としてどう生きるかが日本人にとっての問題だ。この本は、そういうことを思い知らされる渾身の報告書である。
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14 of 23 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars うむむ、必読!, 2004/11/22
ひさびさに出会った面白い本です。
この本を読むと、日本でアメリカというとついて回る、「自由と平等の国」といった枕詞が途方もない誤解であると解る。特に、マスコミ・司法界がほぼ完全に白人に掌握され、人種差別が構造化しているといった指摘には、その根深さに唖然とせざるをえないだろう。やはりそうなのだ、この世界に「自由と平等」を実現した国などきっぱり存在しないのであって、逆に言うと、そういった理念を声高に叫びたがる国ほど実は病んでいる、と考えるのが大人の見方ではないか。
だいたい、日本にいるアメリカ通どもは今までアメリカのなにを見てきたのだ、と本当に思う。ようやく本書のような正直な本が戦後60年経って現れたのは、祝福すべきことなのか嘆くべきことなのか。著者のように若い内からアメリカに単独で飛び込み、その社会の中で生き抜いた実績がある人間だけが書ける、実に重い本だと思う。
しかし個人的に言えば、高見からアメリカ帝国における偽善と欺瞞に満ちた人種差別構造を糾弾する気にはとうていなれない。それは帝国内の話であり、彼らの問題=死に至る病なのであって、私は傍観者でしかないだろう。日本にも差別はあるし、かの帝国にも過酷に存在したのか、やっぱり、といったところだ。しかしこうも考えずにはいられないのである。すなわち、「我々日本人は、脳天気に「日米同盟」などと叫んでは安心したふりをして生きている。しかしワスプたちが我々極東の黄色い顔をした猿の親戚を、equalとして見るなどということは未来永劫ありえないのだ、と思えば、日本人の脳天気さはやはり差別されてしかるべきだな」と。
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15 of 30 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 日本人はレイシストであることに気づいていない, 2004/11/22
By cao cang (Sydney) - See all my reviews
なぜアメリカ兵はイラク人にあそこまでの虐待ができるのか?アブグレイブの写真を見たことのあるものなら、誰でも不思議に思うだろう。女性兵士が勝ち誇ったように、裸のイラク人の前でガッツポーズを取る姿は、何かが狂っていることを証明している。

アメリカの白人はレイシストが多い。そのことはマイケル・ムーアの映画と本で知られてきた。しかし、本書はそこでは終わらない。

アメリカを日本に置き換えて読めという。アメリカ白人を日本人に置き換えて読めという。まさにそう、日本人こそは世界でまれに見る、無自覚でどうしようもないレイシストなのだ。本書を最後の章まで読まれた方はきっと納得されると思う。

レイシストであることを自覚すること。それが一番難しい。アル中が自分がアル中であると認めるまでが、最も困難であるように。

グローバル化の時代に必携の一冊。

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