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見えないドアと鶴の空
 
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見えないドアと鶴の空 (単行本)

by 白石 一文 (著)
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Product Description

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   男女の三角関係をきっかけにして、主人公のまわりで次々と起こる不可解な現象。何の変哲もない日常の裏にある目に見えない世界を描き、人は「何のために生まれ、生きているのか」という真摯な問いかけを根底に秘めた長編小説だ。著者は、驚異的な記憶力を持つ男を主人公に、生と死の意味を模索する『僕のなかの壊れていない部分』を手がけた白石一文。本書は、恋愛小説を基調にしながら、ミステリーや哲学的な要素を織り込み、「新しい総合小説」を目指した作品である。

   勤めていた出版社を辞め、妻の代わりに家事をこなしながら日々を送る主人公、昂一。ある日、妻の親友である由香里と肉体関係を持ったことから、昂一は奇妙な事態に巻き込まれていく。由香里の持つ特殊な「力」や、常識では説明できない出来事の数々。その疑問を解くため向かった土地で、昂一が探し当てたのは、由香里の不幸な生い立ちと、妻の知られざる少女時代の姿だった。

   本書の核となっているのは、妻と由香里の長年に渡る愛憎入り交じった関係である。双方の家族をも含めた、切っても切れない絆を描くことで、著者は人間同士の繋がりの強さと脆さを表現してみせる。全編を通して登場人物の喜怒哀楽が細やかにつづられており、超常現象という題材を扱いながらも、決して突飛な印象はない。いくつもの謎が仕掛けられた物語に引き込まれるうちに、主人公と共に、読者自身も大きなテーマについて考えさせられるだろう。(砂塚洋美)



出版社/著者からの内容紹介

勤めていた出版社に失望して2年前に退職してから、なんとなく毎日をやり過ごすよ うにして生きている昂一。広告代理店に勤める妻の絹子の出張中、絹子の幼なじみで 身よりのない由香里の出産に立ち会ったことから、昂一と由香里の関係が変わり・・・。
際どい三角関係から、主人公の真実を見つける旅が始まる。 恋愛でありホラーでありミステリーであり、そして哲学でもあるような、 新しい総合小説。

Product Details

  • 単行本: 331 pages
  • Publisher: 光文社 (2004/2/19)
  • ISBN-10: 4334924239
  • ISBN-13: 978-4334924232
  • Release Date: 2004/2/19
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.3 x 1.1 inches
  • Average Customer Review: 4.2 out of 5 stars  See all reviews (14 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #397,801 in 本 (See Bestsellers in 本)

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7 of 9 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars タイトルの意味, 2006/9/17
By ベンジャミン (神奈川県川崎市) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
どう生きるかという回答を得ることではなく、回答を得ようとして自問し、苦悩しながら生きることこそ価値があることを、説いている作品ではないか。私には、見えないドアとはその回答で、時には鶴のように俯瞰しながら、あるいは空を見ながらこれを苦悩する想いに、表題が思えてならない。この感覚を味わいたくて、筆者の作品が出ることを、いつも待望している。そして、筆者は、それを描ける作家の、いまや代表者であると、私は思う。
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13 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 白石一文はただ者ではない, 2004/4/20
By はめじ (東京都) - See all my reviews
タイトルから内容は全く想像が出来ない。前作の「僕のなかの壊れていない部分」は、なんとなく主人公を彷彿とさせるタイトルなのであるが、今度ばかりは意味不明である。見えないドアとは人と人の間の境界のことか。鶴の空は日本航空に関係あるのか。そんなことを思いながら、読み始めた。2年前に出版社を辞めて家でぶらぶらしている元敏腕編集者とやり手の広告代理店クリエーターの妻。夫は妻の友人と不倫してしまう。これまでの白石作品にあったように、都会の生活人を巡る愛情や不安が存在感のある固有名詞と的確なディテールで描かれている。「一瞬の光」でのデビュー以来、淡々と乾いていながら深く人間の奥底を覗こうとする筆致は変わらない。個人的には前作である短編集「草にすわる」で作者は少なからず変容を見せたと感じていた。「一瞬の光」や「すぐそばの彼方」「不自由な心」などでは、実社会と個人との関係(それは経済社会とビジネスマン、権力構造と政治的人間といった、プラグマティックな営みであった)を踏まえて人間の生を掘り下げていたのだが、職業や社会的存在を抜きに人間と人間の関わり方を中心に物語がすすめられていくようになった。「僕のなかの…」と同様に書物や先人の言葉からの引用も多く使われ、思索小説的な側面も大きくなってきている。本の3分の1くらいまで読みすすめて超自然的な出来事が取上げられているのにちょっとした違和感を持つが、それも間もなく解消する(少なくとも僕はそうだった)。ストーリーや結末を紹介しても、それはこの本を紹介することにはならない気がする。巻末に著者が自筆で書いている言葉が、彼がこの作品で目指したかったことを一番現わしていると思われるのでそれを引用しよう。「洒落た会話や思わせぶりな設定で愛や苦しみ、やさしさやジョークをお手軽に書き散らしただけの小説はもう必要ありません。自分が一体何のために生まれ、生きているか、それを真剣に一緒に考えてくれるのが、本当の小説だと僕は信じています。」ここまで言い切れる筆者は凄いが、こういうやり方で、しかし読者を楽しませてくれるのだから、やはり白石一文はただ者ではない。
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2 of 2 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 何度も読み返したい, 2008/7/9
物語を通して作者の死生観が描かれ、それに共感できたことで、何か自分の人生に厚みができたような気がします。「おすすめ」を人に聞かれると必ずこの作品を挙げます。
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4.0 out of 5 stars 常識だけにとらわれずに
ホラーであり、恋愛小説であり、ドロドロの昼ドラ的要素もありのいろんな顔を持つ作品だけど、大きなテーマは「生」。... 続きを読む
Published 5 months ago by 夢追い虫

2.0 out of 5 stars  欲張りすぎでない!?
... 続きを読む
Published on 2007/6/30 by リバティ

4.0 out of 5 stars 秀作・・・だね、どちらかといえば。
白石一文に最近は、はまっています。
去年から名前は知っていたけれど、どうしても読む気にはならなかった。
今ならすんなり読めます。... 続きを読む
Published on 2005/11/28 by kagusa

5.0 out of 5 stars 魂という方法。
冒頭にもあるように、私の友人関係を鑑みるにしても、「知る」努力をどんどん怠っていく。
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Published on 2004/8/29 by 臣

3.0 out of 5 stars 次の作品を待ちます
「この世界にはまだまだ知らないことが山ほどある」のを、山ほど昂一が考え、語り、さわやかに終わりを迎えるという、読んでる立場としては、けっ、よかったね、というお話... 続きを読む
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... 続きを読む
Published on 2004/3/9 by mihama_tanikawa

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「一瞬の光」でのデビュー以来、常にいろんな角度から人生について見つめさせる作者。今回は作家専業となって初の長編である。... 続きを読む
Published on 2004/2/24 by マナオさん

5.0 out of 5 stars あくまでも主観なので、、、
白石一文さんは、首尾一貫して男と女との交流を様々な視点・間柄を描くことで「生きること、生きていること」を葛藤し模索してる。その上、構成力と言葉の選び方に細心の注... 続きを読む
Published on 2004/2/24 by タクシー記念(もしあなたがタクシー記念んでない場合、...

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... 続きを読む
Published on 2004/2/22 by くっつきむし

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Published on 2004/2/22 by おつう

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