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量刑
 
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量刑 (単行本)

夏樹 静子 (著)
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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   32歳のバツイチ女性、上村岬。病弱な母と2人暮らしの岬は輸入造花販売業の営業担当者。妻も子もある36歳の守藤秀人と不倫中。ここまではどこにでもある話。その彼女が守藤に頼まれて人に見られたくない荷物を積んで車を走らせていたとき、不注意から母子をはねてしまう。うろたえる岬は虫の息の被害者をすぐには救出せず、携帯電話で守藤の指示を仰ぐ。その結果、業務上過失障害か最悪の場合でも過失致死の交通事故が、殺人・死体遺棄事件の被告人として岬は検察から死刑を求刑されるハメになる。事件をひとつで終わらせないのが夏樹静子。いまや岬の生死を握っているのは量刑が厳しいという評判の裁判長。その裁判長の娘のパソコンに岬の有期懲役を要求する脅迫メールが送信されてくる。

   この本には読者をアッと驚かせるトリックも犯人の意外性もない。怨恨によるドロドロとした殺意もない。あるのは人間の脆さと家族を失ったものの喪失感。犯人探しと動機の解明で幕を降ろしてきた推理小説の、その後に繰り広げられる公判の様子が克明に描かれ、結審にいたる過程を通してひとつの事件がざまざまな角度から検証される様子が興味深い。そしてまた裁判長の身内の誘拐事件を絡めて人を裁くという行為の難しさを浮き彫りにしている。本書は本格的推理小説家が描いた社会小説といえるだろう。この種の模倣事件が発生したら法曹関係者はいったいどう対応するだろう。人の命を左右する職に就くつくものに深い疑問を投げかける小説だ。(松浦恭子)



内容(「BOOK」データベースより)

裁判長を苦悩させる誘拐事件!発端は交通事故…「被害者が救われない裁判」に挑む、長編ミステリー。

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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 もうちょっと感動したかった・・・。(不謹慎ですが), 2001/10/14
By カスタマー
 広告をみて、ものすごーく期待して読んだのです。日本の法廷小説、犯罪小説に新たな地平線を切り拓く作品が登場と書いてあったから・・・。
 「被害者が救われない裁判」というテーマは、タイムリーで、良いと思います。裁判官の私的な部分の描写も、人間を描いていて、わりとめずらしいと思います。

 でも、犯人の女性の心理描写とか、被害者の夫については、もっと深く書きこんでくれないと、納得いかないんです。そう思うのは、私だけでしょうか?

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3 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 他の本とは違い、とてもよかった。, 2002/12/18
By カスタマー
他の本は、感情的になっている面があるが、この本は法学的なものの見方がきちんと書かれており、とてもためになった。
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