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不可触民―もうひとつのインド (知恵の森文庫)
 
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不可触民―もうひとつのインド (知恵の森文庫) (文庫)

山際 素男 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「インド人口の約四分の一、二億五千万もの人びとが、三千年の昔に生まれたカースト制による差別意識に今も呻吟している。この人びとの置かれている現実の厳しさを、本書を通して少しでも感じて頂ければ幸いである」(「文庫版まえがき」より)。インド観、人間観、世界観を根底から揺さぶる、衝撃の名著。

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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 知られざるインドの内部世界, 2002/9/10
不可触民(アンタッチャブル)・・・一般の人はこの言葉を聞いても何のことかピンと来ないだろう。インドにカースト制度があることは、たいていの人は知っているだろうが、アウトカーストと呼ばれる「第5のカースト」がどのような人生を送り、どのように差別され虐げられているか、日本人で知っている人は少ない。パトナ大学に1年間留学した経験を持つ著者が、単身インドに渡って集めた情報を、実に巧みな文章で読ませる、お勧めの1冊。インドの裏側を知りたい人には必読書、また差別がいかなる場合でも酷いものかを知るため、若い方にこそ呼んで欲しい1冊。そこには日本のマスコミは勿論、インドのマスコミですら報道しない、知られざるインドが生々しく描写されている。
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 不可触民 もうひとつのインド, 2003/4/23
想像を絶する差別の中で生きている人々が存在するということを、わからせてくれる一冊だった。私は一度インドを訪れたことがあるのだが、デリーからアグラまで車で案内された時に垣間見たスラムの風景は、非常に忘れがたいものだった。ただ愕然とし表現しようにも表現できる語彙を見つけることができない感情は、今まで味わったことがなかった。この本は、表現できないのは当然だということを、筆者の体験談を通じて解らせてくれた。インドの現実は、あまりにも非現実的で理不尽に存在しているということ、又 ヒンドゥイズムの根源であるカーストが、彼らの社会生活をいかにがんじがらめにしているのかということ、そして人間の強靭さを記されている一冊だった。
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人間が人間を差別することの冷酷さ, 2005/6/15
By jiateng4 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
現在の地球上で、ここまで厳しい身分制度が残っているのはもうインドだけなのかも知れない。
本書はその身分制度の中でも、アウトカースト(カースト身分制度にすら入っていない人々)の生活と苦悩をつづった書である。

インドにおけるカースト制度が苛烈なのは、法律で縛られているからではなく、インドの人々(その数、10億人!)が、存在そのものを、「当たり前である」と心から感じている生活そのものだからである。
この感情は、何も差別する側だけの優越感ではなく、差別される側にも存在し、それらは「絶望感」や「あきらめ」といった感情になって表出する。

ここまで心に深く植え付けられた文化(文化とは呼びたくないが)を、教育などの後天的なものにより変革することが果たして可能なのか、それは何年かかるのか。
それ以前に彼らは変りたいと思っているのか?

インドに触れるたび、哲学の偉大さと難解さを思い知らされるが、本書もまた、インドを哲学的に考えさせるテーゼを提供してくれる。

良書である。

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