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カラヤンがクラシックを殺した (光文社新書)
 
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カラヤンがクラシックを殺した (光文社新書) (新書)

宮下誠 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介
◎ 概 要
20世紀を代表する指揮者、カラヤンによって音楽鑑賞は大きく変化した。
その功罪と、クレンペラーとケーゲルの絶望的な「危険な音楽」を通して、
音楽・芸術・人間存在を考える。

◎ 内容紹介
20世紀を代表する指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤン。
その流麗な「美」に魅せられた人は少なくないだろう。
しかし、「カラヤン以後」、音楽の風景は一変し、
何かが決定的に失われてしまったことに気づいているだろうか。
かつて音楽を聴く聴衆は、その成り立ちに息を潜めるがごとく、
宗教儀式のように音楽を体験し、享受した。
そこには特別な「意味」が存在した----。
本書は、カラヤンの音楽と、それを鋭く断罪する二人の音楽家、
オットー・クレンペラーとヘルベルト・ケーゲルの、
絶望や狂気、矛盾や破滅が内在する「危険な音楽」を通して、
20世紀から現代までを覆う「負の遺産」を問い直し、
音楽、芸術、そして人間存在を考える。

◎ プロフィール
宮下誠(みやしたまこと)
一九六一年東京都生まれ。鎌倉在住。國學院大学文学部教授。
早稲田大学卒業。スイス国立バーゼル大学哲学博士。
専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学。趣味は石集め。
著書に『20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す』『20世紀音楽 クラシックの運命』
『ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感』(以上、光文社新書)、
『逸脱する音楽』『迷走する音楽』(以上、法律文化社)、
『パウル・クレーとシュルレアリスム』(水声社)などがある。

◎ オビ表
タブーに挑戦
..................
カラヤンと鋭く対立した、クレンペラーとケーゲルの絶望的闘い
音楽とは? 芸術とは? 生きるとは? 不幸とは? そして幸せとは?

◎ オビ裏
カラヤンは主要なポストを悉く手に入れた
ケーゲルはしくじった
しかし、ポストが何だというのだ?
................................................
カラヤンは勝ち、ケーゲルは敗北した
これは20世紀の悲惨な悲喜劇の一つである

内容(「BOOK」データベースより)
20世紀を代表する指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤン。その流麗な「美」に魅せられた人は少なくないだろう。しかし、「カラヤン以後」、音楽の風景は一変し、何かが決定的に失われてしまったことに気づいているだろうか。かつて音楽を聴く聴衆は、その成り立ちに息を潜めるがごとく、宗教儀式のように音楽を体験し、享受した。そこには特別な「意味」が存在した―。本書は、カラヤンの音楽と、それを鋭く断罪する二人の音楽家、オットー・クレンペラーとヘルベルト・ケーブルの、絶望や狂気、矛盾や破滅が内在する『危険な音楽』を通して、20世紀から現代までを覆う「負の遺産」を問い直し、音楽、芸術、そして人間存在を考える。

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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 教養主義の負の残滓, 2009/2/10
いつかどこかで読んだような1冊でした。著者は自身と同世代であることを考えると、経験的にも重なるところが多々あります。ある意味「カラヤン」をキーワードに、いわゆる現代文明批判を個人的に綴った書に見えます。それならば「マクドナルド」や「ジャスコ」でもよかったのでは。
結局クレンペラー及びケーゲルは偉大で、カラヤンが堕落というなら、ニューアカデミズムの知識で理論武装しなくても簡潔に書けたのではという印象です。カラヤンとクレンペラー・ケーゲルを比較して好き嫌い、良し悪しを述べるなら、それは結局好みの問題でしょう。皆偉大ですが、求めるものが違います。音楽にストイックな精神性を求めようと、耽美的な桃源郷を求めようと、どちらも本来併存するべきものです。現代の作曲家や演奏家がシューベルトのスタイルでリートを作曲しようとも、19世紀的なスタイルで演奏しても結構でしょう。何も表現主義的な苦悩ばかりを表現する必要はありません。同様に、20,21世紀の社会状況と関係なく好きに指揮・演奏したらよいと思います。その日暮らしの人が、ヴァルトシュメルツ(世界苦)に対峙せよといっても荷が重すぎます。そこから逃避できることも音楽の偉大な役割でしょう。
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 資本主義、拝金主義の欺瞞は、この著者自身だ!!, 2009/2/19
無駄に難解な言葉・概念で読者をけむに巻きながら、
一方で、何の根拠もない主観的な印象を書き連ねているだけ、という印象。

人文科学者はこういうものを書いて、
偉そうな顔をするから困ったものだ。

著者の主張は、
カラヤンの音楽は「世界苦」を無視しているから無意味で、
ケーゲル、クレンペラーはそれを表現しているからありがたい
・・・というところに集約される(かな?)
(ここでいうカラヤン、ケーゲル、クレンペラーは‘象徴としての’だが)。

挙句の果てに、カラヤンに騙されている‘愚かな大衆’に対して
「小市民たちよ、目覚めよ。」とは・・・恐れ入る。



音楽の目的が「世界苦」を表現することだというのは、
一体どのような根拠に基づくのでしょう?

仮に、それを所与のものとしたとして、
カラヤンの音楽に「世界苦」が表現されておらず、
クレンペラーのそれには表現されている、ということは
どのように証明されるのでしょう?

著者が主観的に聴いて、そう思ったという以上の論拠は
どこにも示されていないではないか?

カラヤンの音楽が「普通」「つまらない」などというのは、
少しクラシックを聴き慣れた人々の間では言わずもがな。
それを「世界苦」という概念をつけて
今更こき下ろす必要がどこにあるのか?

オビには「資本主義、拝金主義の欺瞞を暴く」とある。
こういう主観的な評論を、
カラヤンの名を借りたショッキングなタイトルで
売り散らかそうなんていう方が
よほど拝金主義的な、罪深い行為のように思えるのだが・・・。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 特に新規性はない, 2009/4/13
前世紀から他の評論家(宇野何某であったり、許何某であったり)が述べてきたことをリーマンショック後の市場主義見直し論的な文脈の中で再編集・再提示してみせたという以上のものは見いだせない。詠嘆調だが常套的な切り口。悲劇的な台本で歌舞伎役者が見得を切っているようなもので、「○○屋!」と声を掛けて拍手してあげればいいと思う。著者の主張を殊更深刻に受け止める必要もないだろう。
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