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ゲルニカ  ピカソが描いた不安と予感 (光文社新書)
 
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ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感 (光文社新書) (新書)

宮下 誠 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二〇世紀の西洋美術を代表する『ゲルニカ』は、描かれた当時、多くの人に衝撃を与えた。この作品は、一九三七年という、ナチズムやロシア社会主義、フランス、ドイツ、イギリスなどの列強の思惑が交錯し、スペインでは内乱が激化するという、ヨーロッパが不安と緊張に包まれた時代に生み出された。しかし、『ゲルニカ』には絵画としての「異質さ」が漂う。そして、これこそが、不安が先鋭化しつつある私たちを今でも虜にする魅力でもあるのだ―。本書では、その製作過程を丹念に追いながら、美術史、歴史画、戦争画などの観点からピカソが直感した「予感」に迫る。さらに、私たちの美術鑑賞のあり方、一枚の絵を見つめるということの本質にまで思いを巡らす。


カバーの折り返し

二〇世紀の西洋美術を代表する『ゲルニカ』は、描かれた当時、多くの人に衝撃を与えた。この作品は、一九三七年という、ナチズムやロシア社会主義、フランス、ドイツ、イギリスなどの列強の思惑が交錯し、スペインでは内乱が激化するという、ヨーロッパが不安と緊張に包まれた時代に生み出された。
しかし、『ゲルニカ』には絵画としての「異質さ」が漂う。そして、これこそが、不安が先鋭化しつつある私たちを今でも虜にする魅力でもあるのだ----。
本書では、その制作過程を丹念に追いながら、美術史、歴史画、戦争画などの観点からピカソが直感した「予感」に迫る。さらに、私たちの美術鑑賞のあり方、一枚の絵を見つめるということの本質にまで思いを巡らす。

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5つ星のうち 5.0 読まなければ損をする, 2008/1/18
ピカソの大作『ゲルニカ』についての詳細なモノグラフィー。はじめの方は、歴史学や美術史の基本的な方法を使いながらゲルニカの悲劇や『ゲルニカ』の成立が要領よく書かれ、また完成後『ゲルニカ』を見舞う、希有な運命がまるで小説のようにドラマチックに描かれている。しかし、この本の本領は後半。様式史やイコノロジーの方法を使って、ドライかつクールに『ゲルニカ』を捌くのだけれど(ちょっとクール過ぎて、美術史にあまり馴染んでいない人には退屈に思われるかもしれないが)、良く読むとこれまでの『ゲルニカ』像を揺るがせるような鋭利な分析が随所に隠れている。オリジナリティーの問題を扱ったところは著者の熱い思いと深い蘊蓄が伝わってくる。更にスペイン美術史、20世紀美術史、歴史画、戦争画として『ゲルニカ』を見てゆく件では、そのどれにも完全には当てはまらない、『ゲルニカ』の特異性が「ざわめいている」という一言に集約されるようにして論じられ思わず手に汗を握ってしまった。副題の示すとおり、筆者の視線は20世紀精神史、文明史にまで透徹し、また絵画を読む事の困難さと、その過程での「世界を読む」事、「私」を知る事の絶望と歓喜にまで言及し、新しい美術史のあり方へさえ読むものをいざなう。ピカソ・ファンは言うまでもなく、美術ファン、いやむしろ、これまで美術史に興味を持てなかった人にこそ読んでもらいたい。万人に勧められる、これはもう読まなければ損をしますよ。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 必読すべき一冊!, 2008/1/17
一枚の絵画『ゲルニカ』を多角的に捉え、他にも様々な絵やその背景が取り上げられているので西洋美術のみならず芸術全般の流れも把握できる。必読すべき一冊!
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 高校生でも読めるよ, 2008/1/23
こういう一生懸命な文章を書ける人をわたしは尊敬する。それもとても刺激的な内容!!!『ゲルニカ』、実物見てないけど(当たり前か、まだ高校生だもんね)、学校の教科書に載っているの見て、変な絵だな、としか思わなかった。というか、絵は好きだけど『ゲルニカ』は好きになれなかった。この本を読んでも、それは変わんない。でも、なんでわたしが『ゲルニカ』嫌いなのかはわかった気がする。それはそれとして、凄い絵だったんだなあ。一冊の本が書けちゃうんだもの。『ゲルニカ』びっくりしたのは図版が最後に折込まれていること。良くわかんないけど、たぶんこの折り込み開きっぱなしで読めってことなんじゃないかな?わたしはそうした。なんか凄く興奮しながら読み終えた。そして最後は愛。戦争でもなく平和でも無くて、愛。素敵です。ピカソが身近になった気がするし、そういうこと書いているわたしも好きになれるような気がした。高校生でも読めるんだから、大人ならもっといいメッセージを著者からもらえると思う。(たぶんわたしまだちゃんとは理解できてない、でももう少し大きくなって読み返したらもっと大きな発見があることは間違いないね。)みんなにも読んでもらいたい。そういう気持ちで書きました。この人の書いた本、全部読みたくなりました。少しずつ、わたしも大人になってゆく中で。
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