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「ニート」って言うな! (光文社新書)
 
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「ニート」って言うな! (光文社新書) (新書)

by 本田 由紀 (著), 内藤 朝雄 (著), 後藤 和智 (著)
4.6 out of 5 stars  See all reviews (46 customer reviews)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

なぜこの誤った概念がかくも支配力を持つようになったのか

「ニート」とは、働かず、就学もせず、求職行動もとっていない若者を指す言葉で、日本では二〇〇四年頃より使われ始め、その急増が国を揺るがす危機のように叫ばれている。様々な機関が「ニート」の「人間性」を叩き直そうと「支援」の手を差し伸べており、多額の予算が動いている。
このような状況下において、本書では、まず、日本での「ニート問題」の論じられ方に疑問を覚える本田由紀氏が、「ニート」という言葉自体の不適切さを量と質の両面から明らかにする。
また、『いじめの社会理論』の著者である内藤朝雄氏は、「ニート」が大衆の憎悪と不安の標的とされていることを挙げ、憎悪のメカニズムと、「教育」的指導の持つ危険な欲望について解説する。
さらに、ブログ上で「俗流若者論批判」を精力的に展開し注目を浴びている後藤和智氏が、「ニート」を巡る言説を詳しく検証する。



内容(「BOOK」データベースより)

「ニート」とは、働かず、就学もせず、求職行動もとっていない若者を指す言葉で、日本では二〇〇四年頃より使われ始め、その急増が国を揺るがす危機のように叫ばれている。様々な機関が「ニート」の「人間性」を叩き直そうと「支援」の手を差し押べており、多額の予算が動いている。このような状況下において、本書では、まず、日本での「ニート問題」の論じられ方に疑問を覚える本田由紀氏が、「ニート」という言葉自体の不適切さを量と質の両面から明らかにする。また、『いじめの社会理論』の著者である内藤朝雄氏は、「ニート」が大衆の憎悪と不安の標的とされていることを挙げ、憎悪のメカニズムと、「教育」的指導の持つ危険な欲望について解説する。さらに、ブログ上で「俗流若者論批判」を精力的に展開し注目を浴びている後藤和智氏が、「ニート」を巡る言説を詳しく検証する。

Product Details

  • 新書: 310 pages
  • Publisher: 光文社 (2006/1/17)
  • ISBN-10: 4334033377
  • ISBN-13: 978-4334033378
  • Release Date: 2006/1/17
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.3 x 0.7 inches
  • Average Customer Review: 4.6 out of 5 stars  See all reviews (46 customer reviews)
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70 of 78 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 実はニートは増えていない, 2007/11/29
By Saradin "SARA" - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
実はニートはマスコミが煽るほどは増えていません。
「働く気のない若者が増えている」というイメージ自体も間違っています。


日本ではニートは「職探しも進学も就職訓練も受けていない15歳〜34歳の若者」と定義されています。


ニートの数は2002年の段階でおよそ85万人。(内閣府調べ)
これは10年前の1.27倍で18万人の増加となっています。

ところが、このなかで「働きたいという気持ちをもたない」、世間が思う
「ニート」のイメージに近い人は42万人でほぼ半分。

残りの半分は「働きたいという気持ちはある」が、今は具体的な職探しを
していないという人たちです(ケガや病気で休んでいる人もいれば、進学や留学、
資格取得のために勉強している人などが含まれます)。

さらに10年前との比較を見てみると、「働きたいという気持ちをもたない」人は
42万人でほぼ一定。増えた18万人のほとんどは「働きたいという気持ちはもってい
る」人なんです。


世間がイメージする「ニート」がほとんど増えていないのに対し、
むしろ圧倒的に増えているのは
「職を探しているが仕事が見つからない」=失業者の若者です。
ニートが10年間で1.27倍、18万人の増加なのに対し、失業者の若者は10年間で
64万人から129万人と、2倍強、65万人も増えています。
そしてその外側にはさらに多くのフリーターが存在しているのです
(内閣府の統計では2001年の時点で417万人)。

ということは、むしろ問題の本質は企業側が若年層特に新卒者の新規採用を
大幅に抑制してきたことにあるのではないでしょうか?
仕事があったとしても低賃金で過酷な長時間労働を強いられるために長続きしないというケースも多いようです。

ところが、「ニート」というネガティブなイメージのついた言葉を
使うことによって、「若者の側に問題がある」かのように語られてしまいます。
「ニートは無気力な甘えた連中だ。だから内面から叩きなおさなければイカン」と
か、「日本の若者も徴兵制にして鍛え直した方がいいですな」といった、
よくある「いまどきの若者は〜」パターンですね。

パラサイトシングルなどという言葉で成人後も親と同居する人、
両親と同居する労働者を見下す傾向もありますが、
そもそもみんながみんな一人暮らしする様になれば土地や居住費は高騰し、
暮らしにくい世の中になってしまいます。パラサイトシングルも良いことなのです。

本書はそういうことを以前から強く主張していた人が書いています。


追記:派遣社員における 欧米の常識 vs 日本の常識

1)派遣労働者が受け取る賃金は必ず正規以上と法定 vs 正規の半分以下
2)派遣労働が2年超だと直接雇用義務 vs 期限撤廃して無期限派遣
3)派遣のピンハネ率は10%未満と法定 vs ピンハネ率は自由、平均40%以上
4)企業が支払う総額はガラス張り vs けっして派遣労働者に教えないブラックボックス
5)派遣労働者の巨大全国組合がある vs 何も無い
6)派遣労働は事業拡大時などにのみ使うと法定 vs 正社員をクビにしてどんどん派遣に置き換えてよい
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70 of 79 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 旧世代に対する啓蒙の書, 2006/1/17
By 遊鬱 - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
「ニート」なる言葉が言霊が幸わう国である日本で一人歩きをしていることに対する三者三様の批判となっています。マーケティング言説として徘徊したACやら負け犬やらパラサイトシングル、最近だと下流社会と同様に消費されているだけで、実態をなんら伴っていないということを鋭く批判しています。

そのような空虚な言葉が独り歩きすることで逆に有益な対策がとれないということを対案とともに指摘しているのが本田氏の部、そのような空虚な言説が安直に受容されてしまう(ゲーム脳、虚構と現実の区別がつかないといったまさに俗流若者論そのもの)文脈の分析を施しているのが内藤氏の部、そしてマスコミ、言論人の間での「ニート」の消費のされ方を具体的に指摘しているのが後藤氏の部となっています。空気に流されてなんとなく受容することなく目をひらく書としてお勧めします。
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55 of 63 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 世間への反逆, 2006/2/16
By 電気鰻の蒲焼 (大阪府) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 なかなか刺激的なタイトルだ。しかし、物の本質はしっかりと捉えている内容になっている。

 本の内容としては、まず、「ニート」という言葉の定義づけから意味内容を詳細に分析しているところにポイントがある。それが立脚点となり3人の著者による論考が展開してゆく流れとなっている。

 とりわけ慧眼なのは本田氏の論だろう。イギリス由来の"NEET"という単語と日本における「ニート」という単語の意味内容のズレを的確にしてゆき、そして若年失業者の増加を「雇用システム」の問題であるとして指摘している。

 また、内藤氏の論は「ニート」という言葉のマスコミに置ける取り扱われ方に言及しているところが鋭い。むしろ、「ニート」について語ることを超越しており、メディア・リテラシーを取り扱ったものと行ったほうが正しい。あとがきにおいて内藤氏が「ニート」という単語を流行性の商品として斬って捨てていることからも明らかだろう。
 ただし、教育や政治についてまで言及するのは飛躍しすぎてる感が否めない。そこの部分については残念であるが、その点を割り引いたとしても充分過ぎるほどの内容である。

 最後に後藤氏はメディアにおける「ニート」の取り扱いを論じているが、分量的には舌足らずなところがある。まあ、共著ということなので仕方がないのだろうが、どのように扱われているかを見るうえでは充分に価値がある。

 私は「ニート」という言葉に違和感があったので、この本によって蒙を啓かれた感がある。
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