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わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)
 
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わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書) (新書)

by 西林 克彦 (著)
4.2 out of 5 stars  See all reviews (49 customer reviews)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

「わからない」ことよりも、
「わかったつもり」でいることの方がはるかに問題だ!
理解力・読解力を磨くための一冊

後から考えて不充分だというわかり方を「わかったつもり」とこれから呼ぶことにします。この「わかったつもり」の状態は、ひとつの「わかった」状態ですから、「わからない部分が見つからない」という意味で安定しているのです。わからない場合には、すぐ探索にかかるのでしょうが、「わからない部分が見つからない」ので、その先を探索しようとしない場合がほとんどです。
「わかる」から「よりわかる」に到る過程における「読む」という行為の主たる障害は、「わかったつもり」です。「わかったつもり」が、そこから先の探索活動を妨害するからです。(本文より一部改変して抜粋)


内容(「BOOK」データベースより)

「わからない」ことよりも、「わかったつもり」でいることの方がはるかに問題だ!理解力・読解力を磨くための一冊。

Product Details

  • 新書: 213 pages
  • Publisher: 光文社 (2005/9/20)
  • ISBN-10: 4334033229
  • ISBN-13: 978-4334033224
  • Release Date: 2005/9/20
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.2 out of 5 stars  See all reviews (49 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #7,665 in 本 (See Bestsellers in 本)

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54 of 66 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 「わかったつもり」にさせる術は意図的に使われると怖い, 2007/2/4
By 六等星 (神奈川県川崎市) - See all my reviews
本書は「わかったつもり」に陥るメカニズムについて詳細に解説している。文章内での各部分の関連、読み手の発想を支配する文脈、などによって「よりよく読む」ことが如何に容易に妨げらるか、について深く掘り下げて説いているので、質の高い文章を読み書きしたい向きには、面白いだろう。

ただ文章の仔細な部分へのこだわりが強すぎる気もする。「わかったつもり」も必ずしも悪いわけではない。「わかったつもり」で終わっても、読むこと自体を楽しむ読み方もある。たとえば、本書で使われている正倉院の文章にしても、シルクロードから渡ってきた宝物の点数を読み取れなくても、商人達は何語で話したのか、価格はどのように決まったのか、など全く違う視点で遥か古の通商の様子に思いを馳せることが出来れば、それでも「よく読めた」ことになるのではないだろうか。文芸書には読み手側に読み方の自由があるのだと思う。

一方、ビジネスの世界では、読み手に読みとりかたを考えさせる文章は失格だ。誰が読んでも誤解の無い、簡潔な文章を書かなければならない。「わかったつもり」のレベルで読まれても、仕事が進むのに十分な文章を書くのが、書き手の責任である。

ところで本書から学べる事の一つは、読み手を「わかったつもり」にさせるテクニックが存在するということだ。教育や政治、宗教の世界でこのテクニックを意図的に使われると、これは怖い。そういう意味では、これらの分野では、読み手も気を抜いているわけにはいけないだろう。

この本を読んで、まさに「わかったつもり」のメカニズムを「わかったつもり」になってしまわず、文章の目的や内容によって読み方をコントロールできる自信のある人には、お勧めである。
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48 of 60 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 自ら問題点を発見し対処する力を, 2006/4/17
著者は読解力がつかない本当の原因は、単に文章を理解できないことにあるのではなく、理解したつもりになっていることにあるとする。そして、より深い読解力をつけるためには、まず現段階では「わかったつもり」でしかないことを自覚し、その状態から「脱却」することが必要であると説く。

小学校の国語の教科書に掲載されている文章を題材にしながら、実際にその過程をなぞっていこうとする試みは実におもしろい。最終的には現在の国語教育に対する提言まで行っている。

読解の構造を認知心理学あるいは科学的な観点も踏まえて解き明かしている点で、現在受験を控えている学生ばかりでなく、広く大学生・社会人にとっても得ることの少なくない本である。読解力は何も国語の点数を取るためだけに必要なのではない。自ら問題点を発見し、日常生活や仕事の質をより高いレベルに持っていくためにも大切な力である。学校での国語学習はむしろ将来必要となるそうした読解力を養成することに重点を置くべきであり、試験問題もそれに沿った形で作成されるべきであるとする著者の考えには共感するところが多い。

何にせよ人間は思い込むと、その状態にロックオンしてしまって思考が停止してしまいがちである。そのことによって実生活で弊害が起きてしまうこともしばしばである。より高みに到達するには、まず正面から疑ってかかることであろう。現状に満足していたりあるいは現実に目をそむけていてはロックオンした状態からは抜け出せない。

本書は人生をよりよく生きる一つのきっかけを与えてくれる本である。
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31 of 39 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 全体の雰囲気を打ち破って部分を深く読むことこそ読解力の基盤, 2005/9/22
読解力が深まらない本当の原因は『わからない』ことよりも、不十分な読みや間違った読みをしているにもかかわらず『わかったつもり』になることである、という本書の主張には大いに賛成である。本書は読解において文脈(スキーマ・背景知識など)がいかに大きな役割を果たすかを強調しながらも、その文脈の誤用・乱用がいかに誤った読みを誘発し、しかも、読者に『なんとなくわかった』という感覚を与えうるかということを明快に説明している。第四章の結論となっている『部分を正確に読めていないから間違った『わかったつもり』が成立する』という主張はまさに正鵠を射たものであって、読解教育論において近年背景知識やスキーマの重要性がやたらと強調されているにもかかわらず、実は部分部分の不十分な、あるいは誤った理解こそ、読解教育が学習者に克服させるべき問題なのだということを改めて認識させてくれる。本書は我々の母語である日本語の読解を対象としたものであるが、その内容は英語の読解教育にも当然応用可能なものである。また、本書で説明されているような構造的な読みを習得することで、文章を書く技術も同時に向上することは疑いがないだろう。
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