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京都名庭を歩く (光文社新書)
 
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京都名庭を歩く (光文社新書) (新書)

by 宮元 健次 (著)
4.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
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京都名庭を歩く (光文社新書) + 「日本庭園」の見方―歴史がわかる、腑に落ちる (ポケットサライ)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

世界遺産を含む27名庭の秘められた魅力
今までなかった庭園ガイド
庭園リスト、各庭の詳細データ・MAP付き

庭とはいったい何だろうか。私たちは、時として庭園を訪れたくなるのはなぜだろうか。 庭は奥が深い。本書では、庭の本質を死=他界であるという新たな視点をもって、再び京都の名庭に対峙してみたい。庭園が私たちに饒舌に語りかけてくるのである。(本書より)
日本一の観光地・京都でとりわけ見所の多い珠玉の庭園群。最新の研究成果を盛り込みながら、世界遺産を含む27名庭を新たな庭園観で描く。

◎人は死期が近づくとなぜ庭を造りたがるのか
西芳寺(苔寺)/天龍寺/平等院/浄瑠璃寺/鹿苑寺(金閣寺)/慈照寺(銀閣寺)/妙喜庵待庵/表千家不審菴/裏千家今日庵/武者小路千家官休庵/醍醐寺三宝院/西本願寺/智積院/渉成園(枳殻邸)/神泉苑/二条城/仙洞御所/大徳寺/南禅寺本坊方丈/金地院/龍安寺/高台寺/桂離宮/曼殊院/修学院離宮/円通寺/詩仙堂

内容(「BOOK」データベースより)

庭とはいったい何だろうか。私たちは、時として庭園を訪れたくなるのはなぜだろうか。庭は奥が深い。本書では、庭の本質を死=他界であるという新たな視点をもって、再び京都の名庭に対峙してみたい。庭園が私たちに饒舌に語りかけてくるのである。日本一の観光地・京都でとりわけ見所の多い珠玉の庭園群。最新の研究成果を盛り込みながら、世界遺産を含む27名庭を新たな庭園観で描く。

Product Details

  • 新書: 285 pages
  • Publisher: 光文社 (2004/10/16)
  • ISBN-10: 4334032745
  • ISBN-13: 978-4334032746
  • Release Date: 2004/10/16
  • Product Dimensions: 6.7 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #120,215 in 本 (See Bestsellers in 本)

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15 of 16 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 単なるガイドブックではありません, 2005/2/19
By 汲平 (東京都) - See all my reviews
タイトルだけ見ると京都の庭園を案内したガイドブックかと思ってしまう。各庭の紹介の後には基本情報がまとめられており、ますますその感が強い。だが、だまされてはいけない。
そういう私も第三章までは気楽な少し詳しめのガイドブックかと思って読んでいた。しかし第四章で孤高の天才利休に招かれ待庵の露地から入ったその先にあったのは、自らを神格化し、相手を貶めようとする、秀吉対家康、徳川対天皇家の呪術的暗闘であった。秀吉との関係で語られる土木集団ワタリ、日本庭園の造園技術に革命をもたらした宣教師とそれを権力者と結びつけたキリシタン大名たち、陰陽道や密教の呪術技法を駆使する金地院崇伝、忍従不屈の後水尾天皇と優れているが故に不遇をかこつ智仁親王、そして西洋造庭術を完全に身につけ和魂洋才よろしく日本庭園にその技法を注ぎ込む小堀遠州。著者はこれらの登場人物を最新の科学調査の結果と大胆な仮説でドラマを描き出してゆく。このドラマでの庭園は単なる壮麗な舞台装置にとどまらず、神格化の象徴でありそれ自体が重要な役割を担ったものである。いわば、歴史ドラマを借景とし庭園自体に込められたイデアやエゴを際だたせる演出がなされていると言うべきなのだろう。
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11 of 12 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 知的好奇心を満たしてくれる啓蒙書でした, 2005/12/18
By sasabon - See all my reviews
(TOP 10 REVIEWER)   
新書のスタイルを取っていますが、本格的な京都の庭園史で、とても読み応えのある本です。京都の名庭を知る際に押さえておくべき第1番目の啓蒙書という役割を担っていると思いました。

石庭で有名な「龍安寺」の作庭に関しても、著者の宮元健次氏は新しい見解を披露されています。
石庭の油土塀で使用されている遠近法という西欧手法に着目し、黄金矩形を元にした七五三の配石を鑑みて、小堀遠州の作ではないか、という結論を提供されました。
非常に興味深い仮説であり、著者の博識な知識と、当時の史料を詳細に検討された上での結論ですので、傾聴に値する教示だったと思います。
この石庭や、高台寺の傘亭、時雨亭の作庭者も同様の見地から小堀遠州の作ではないかと提起されているのも興味深かったですね。

同様に第11章で考察されている桂離宮にも同様の推論がされています。
桂離宮の作者は、当時親王だった智仁、智忠父子だというのが従来の定説です。それに対して筆者は異を唱え、9点に上る理由を挙げて小堀遠州関与の説を提示されました。これもまた非常に興味深い視点でしたね。知的好奇心を多いにくすぐる論考でした。

エピローグで展開された京都の「鬼門軸」の延長線上に修学院離宮、下鴨神社、二条城(神泉苑)、桂離宮と並ぶ配置図の提示など、本当に素晴らしい仮説のオンパレードでした。

単なるガイドブックを期待された方には申し訳ないですが、このような素晴らしい推論の詰まった書籍を片手に京都の庭園を巡れば、従来の旅とは一味も二味も違ったものになることでしょう。
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3 of 4 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 庭を通じて歴史を語る, 2008/5/5
 単なる庭の解説本ではありません。

 一つは、本書に取り上げた名庭が造られた経緯や歴史的な背景を語ることで、通史ではわからない歴史の本当の楽しさを教えてくれました。
 もう一つは、庭ごとに採用されている手法や技術的な特徴を説明することで、名庭に建築史的な価値を付加しようとしています。

 特に一番目の歴史的な背景については、非常に楽しく読ませていただきました。物を言わぬ庭がこんな雄弁に歴史上の人物を生々しく描き出すものかと感動しました。特に秀吉と家康の部分は圧巻です。

 最近の新書本は乱立状態のためか、テーマも軽くなる一方です。昔のように知的好奇心を満たすような気持ちになることは殆どなかったのですが、本書はとても良かったです。大人向けの新書でした。
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