執筆者:
阿部正幸・稲村 雄・岩井博樹・内田勝也・遠藤直樹・大熊建司・太田和夫・太田健治・大塚祥央・大林正英・岡村久道・岡本栄司・岡本龍明・加藤 拓・喜入 博・菊池浩明・齋藤正憲・坂 明・坂井順行・櫻庭健年・佐々木良一・佐藤 敬・重松孝明・篠崎資志・下山武司・白井 均・鈴木優一・須永和男・関 一穂・瀬戸洋一・総務省情報通信政策局・高橋俊成・立崎正夫・谷田総生・田渕治樹・近澤 武 ・寺内克元・寺田真敏・東井芳隆・栃窪孝也・永井康彦・中田光一・中野秀男・長谷川明生・初川泰介・原 司・藤岡 淳・牧野二郎・松井 充・松浦幹太・丸山 宏・満保雅浩・村谷博文 (五十音順掲載)
●本書の特徴
研究者・実務者・法律家等の第一人者を執筆陣に擁し、初学者でも理解できるよう情報セキュリティの基礎知識から歴史・技術・官公庁等の対策実態、電子商取引や電子政府などの応用技術、ハイテク犯罪の事例、個人情報保護法等法整備の経緯等々、関連技術・最新情報を満載。
●内容特色
・暗号や暗号応用のみならず、セキュリティに関連するあらゆる事項を取り込み、法律や各種の標準・ガイドラインについても記述。
・実際のセキュリティ対策に役立つよう、基礎理論から実務・応用までをわかりやすく解説。
●推薦のことば
今井秀樹(東京大学 生産技術研究所 教授)
インターネットの進展に伴って、情報セキュリティへの脅威が急激に増大し、適切な対応が不可欠となっています。しかし、一口に情報セキュリティといっても関連する分野は非常に広く、情報セキュリティの専門家といわれる人たちでも、全体を深く理解するのは困難でした。
本書は、そのような問題を解決するものです。暗号、電子透かし、セキュリティプロトコルなどによる技術的対策から、不正侵入対策、コンピュータウイルス対策などの実務、さらにはセキュリティポリシー作成やセキュリティ評価、セキュリティ監査、セキュリティ政策などまでセキュリティに関連する事項を広くかつわかりやすくまとめています。
時代の要請に最もマッチした本書は、国内においていまだに類書が見当たらず、非常に貴重なものと言えます。誰もが情報セキュリティと無関係ではいられない今日、専門家のみならず一般の企業、公的機関、図書館も本書を備えることをお薦めします。
辻井重男(中央大学 理工学部 教授)
コンピュータとネットワークによって構築されるサイバースペースは、今までの世界とは異なり、全く新しい未踏の世界であり、人類により広い自由をもたらすと同時に、安全性・信頼性、プライバシー保護等の面では、従来の実世界では大きな問題にならなかった課題が生じてきました。
これらの課題の解決のためには、情報セキュリティを情報セキュリティ技術、管理運営、法制度、情報倫理等が相互に強く連携された総合科学として捉えることが大切です。
本書では、暗号等の要素技術やコンピュータウイルス対策、ファイアウォール、侵入検知システム等の対策技術、及び管理体制、安全性評価等の情報セキュリティの管理運営、さらには、法制度や情報倫理等に亘る情報セキュリティ分野の全般についてまとめてあります。情報セキュリティを学び、実践し、開発するすべての人々に参考になる事典だと思います。
●監修のことば
インターネットの普及は目覚しく、二人に一人以上がインターネットを利用する時代になりました。電子メールや情報収集に利用されるだけでなく、種々の企業活動や、政府に対する電子申請、さらには個人の電子ショッピングなどにも使われるようになってきています。
しかし、それに伴い、コンピュータウイルスによるファイルの破壊や、不正侵入による情報の盗みだしなど、情報セキュリティへの脅威も急速に増大してきています。このような中で、インターネットを中心とする情報システムを安全に利用するためには、情報セキュリティへの脅威やその対策に関し、関係者がそれぞれのレベルで十分な知識を持って適切な対応が取れるようにしておくことが不可欠です。
一口に情報セキュリティといってもその関連する分野は非常に広く,暗号理論やその応用、電子透かし技術、セキュリティプロトコル、不正侵入対策、コンピュータウイルス対策、セキュリティポリシー作成やセキュリティ評価、セキュリティ監査など、高等数学から情報工学、法学、さらには経営学にいたるまでの広い知識を必要とします。情報セキュリティの専門家といわれる人たちであったとしても、全体を十分深く理解するのは困難な状況にあります。
一方、各分野での名著はありますが、情報セキュリティ全般にわたって解説された書物は、対象範囲が広くなりすぎることもあり、これまで存在しませんでした。このため、知りたいことが生ずると、いろいろな書物やWebサイトを、そのたびごとに探しまわらなければならなりませんでした。
このような状況では、情報セキュリティ対策の重要性が増す中、迅速な対応ができないという認識から、情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会の主要メンバーを中心に、事典のようなものを作ろうという声が起こりました。そして、その計画を詰める段階で、同研究会初代主査の私が監修を引き受けることになりました。そして、平成13年3月には、共立出版株式会社の賛同を得て、「情報セキュリティ事典」の編集を正式にスタートする運びとなったのです。編集委員には、情報セキュリティ分野における第一線の専門家に参加していただくことができました。情報セキュリティに関連する部分をできるだけ広く、そして、執筆時点で最新の内容を執筆していただくということで執筆者の選定を行い、幸い、国内におけるトップクラスの方々に原稿を書いていただくことができました。
当初の予定より完成までにやや時間がかかりましたが、国内においてはいまだに類似の書物は出版されておらず、非常に貴重なものだと考えています。情報セキュリティ技術の研究者だけではなく、各種情報セキュリティ関連製品の提供者、電子認証サービスなどのサービス提供業者、情報セキュリティ関連システムのシステムエンジニア、企業や政府、地方自治体などの組織における情報セキュリティ管理者やネットワークシステムの運用・管理者、サーバなどの管理者、さらにはCIOといった方々にも役立てていただける立派な事典ができたと自負しています。
土居 範久