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自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
 
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自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝 (単行本)

レスリー デンディ (著), メル ボーリング (著), Leslie Dendy (原著), Mel Boring (原著), C.B. Mordan (原著), 梶山 あゆみ (翻訳), C.B. モーダン
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

坂口安吾は「ラムネ氏のこと」という小文で、ふぐ料理の殉教者やきのこ採りの名人のことを讃えている。
毒かどうか試した人がいたのだ。
本書は、科学と医学の分野で、動物実験などをやった後で、最後に自分を「実験台」とした、過去2、3世紀の世界各地での事例の中から興味深いものを集め、原論文や様々な資料にあたりつつ再現を試みる。
多くの人命を救った実験もあれば、ノーベル賞級の実験もある。
自らの命をこの実験に捧げることになった実験もある。
なぜそうした実験をすることになったか、実験者の心と行動に光を当てることで、大変ユニークな読み物となっている。
巻末には、日本の研究も含む、「自分の体を使う実験」の詳細な年表が付されている。

第1章 あぶり焼きになった英国紳士たち
第2章 袋も骨も筒も飲みこんだ男
第3章 笑うガスの悲しい物語
第4章 死に至る病に名を残した男
第5章 世界中で蚊を退治させた男たち
第6章 青い死の光が輝いた夜
第7章 危険な空気を吸いつづけた親子
第8章 心臓のなかに入りこんだ男
第9章 地上最速の男
第10章 ひとりきりで洞窟にこもった女
勇気か、科学への愛か。危険も顧みず、自分の体で試すことを決意した科学者たちの涙ぐましい物語。
「あぶり焼きになった英国紳士たち」「袋も骨も筒も飲みこんだ男」ほか、10話。


内容(「BOOK」データベースより)

坂口安吾は「ラムネ氏のこと」という小文で、ふぐ料理の殉教者やきのこ採りの名人のことを讃えている。毒かどうか試した人がいたのだ。本書は、科学と医学の分野で、動物実験などをやった後で、最後に自分を「実験台」とした、過去2、3世紀の世界各地での事例の中から興味深いものを集め、原論文や様々な資料にあたりつつ再現を試みる。多くの人命を救った実験もあれば、ノーベル賞級の実験もある。自らの命をこの実験に捧げることになった実験もある。なぜそうした実験をすることになったか、実験者の心と行動に光を当てることで、大変ユニークな読み物となっている。巻末には、日本の研究も含む、「自分の体を使う実験」の詳細な年表が付されている。

登録情報

  • 単行本: 223ページ
  • 出版社: 紀伊國屋書店 (2007/02)
  • ISBN-10: 4314010215
  • ISBN-13: 978-4314010214
  • 発売日: 2007/02
  • 商品の寸法: 20.4 x 15.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 モルモット科学者偉人伝, 2007/4/29
By ヤマボー (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
この本に紹介されている10人の科学者たちは冗談で実験をしたわけではないことを最初に断っておく。タイトルがしゃれっぽいのでインチキ本かと思うなかれ。それぞれの科学者はいたって真面目、そしてなによりも人の命を救いたいという大望の持ち主であった。

並外れた探究心、人の役に立ちたい・・でも動物で実験するのはどうもデータが不確実。そうかと言って誰かに頼むわけにもいかない。なにしろ命を落とすかも知れない実験なのだから。ならば自分でやってしまおうと思ったとしても不思議はない。主に19世紀から20世紀に活躍した科学者、医学者の実験の内容とその結果を紹介してある。

キュリー夫人を知らない人はいまいが、彼女もまた自分の体を犠牲にしてまでラジウム研究に身を捧げた。さまざまなものを飲み込んで人体の消化のメカニズムを解明した人、ウイルスを持つ蚊に自身を吸血させて黄熱病解明の手がかりをつかんだ人(死んでしまった)、病原菌に汚染されたメスで自身を傷つけ、感染症を発症させて記録を取った医師(死んでしまった)、心臓カテーテルを自分に挿入してX線を撮った医師(のちにノーベル賞受賞)、人がどの程度のGに耐えられるかを試した者。洞窟にこもって数ヶ月すごした女性。彼らに共通して言えるのは「人を救いたい」という使命感と並外れた探究心だ。我々現代人があたりまえのように享受している医療や科学の大本にはこのような命知らずの一見無謀とも思える実験があったのだ。

たいへん読みやすく面白い本だが、くれぐれもよい子はまねしないように。
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40 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 実験自体はトンデモないかもしれないが、トンデモ本ではありません。, 2007/3/22
カバーに『本書は、科学と医学の分野で、動物実験をやった後で、最後に自分を「実験台」とした、過去2、3世紀の世界各地での事例の中から興味深いものを集め、原論文や様々な資料にあたりつつ再現を試みる』とある。著者はこのような研究者を「モルモット科学者」と呼ぶが、言い得て妙とはこのことだ。実験はまさに命懸けであり、命を落とした人物も少なくない。

暑さに対し人体がどのように反応するかを研究するため、人間はどのくらいの暑さまで耐えることができるのかを身をもって実験した男、消化の仕組を解明するために食べ物を木の筒や袋に詰めて丸飲みし、肛門から排泄されたものを調べ続けた科学者、熱病の原因を究明しようと自らにその菌を感染させた医学生などの物語が10章にわたって紹介されている。

バタ臭さがない訳文で、素っ気ないくらいに淡々としている。センテンスも短くスッキリとしているので読みやすい。

現代人の目から見れば滑稽とも思える実験も、その当時の研究者達にとっては科学的な真理の発見、人々の生活をより良いものにしたいという使命感に迫られたものだったに違いない。自分の体で『実験したい』というよりも『実験しなければならなかった』あるいは『実験せずにはいられなかった』のであろう。

巻末には本文で紹介しきれなかった実験の年表も収録されている。それをも併せて読むと、それらの人体実験?の成果が後世に残した功績の大きさを改めて感じてしまう。

とても興味深く読むことができた一冊だったが、それと同時に読みながら、痛みを感じたような気がしたり、肛門がムズムズしたり、呼吸が苦しくなったりと非常に忙しい一冊でもあった。
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33 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 知りたい高度な知識欲, 2007/2/20
ただただ厳密に、誰よりも早く知りたい科学者達の喜劇の様な、悲劇の様な話です。皆、全員真面目に、人の為になる事を考えて、研究している事だけは確かだと思います。そこが、より可笑しいく、感動的です。真面目に朴訥に研究する事って、いいな、と思える本です。

先人の苦労をお涙頂戴調に苦労話に仕立てなかった雰囲気も好感が持てます。
訳もとても分かりやすいし、写真や絵のバランスもとれていると思います。

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