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神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡
 
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神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡 (単行本)

ジュリアン ジェインズ (著), Julian Jaynes (原著), 柴田 裕之 (翻訳)
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

3000年前まで人類は「意識」を持っていなかった!古代文明は、意識を持つ前の「二分心」の持ち主の創造物。豊富な文献と古代遺跡の分析から、意識の誕生をめぐる壮大な仮説を提唱。


内容(「MARC」データベースより)

3000年前まで人類は「意識」を持っていなかった! 右脳に囁きかける神々の声はどこに消えたのか? 豊富な文献と古代遺跡の分析から、意識の誕生をめぐる壮大な仮説を提唱する。

登録情報

  • 単行本: 637ページ
  • 出版社: 紀伊國屋書店 (2005/04)
  • ISBN-10: 4314009780
  • ISBN-13: 978-4314009782
  • 発売日: 2005/04
  • 商品の寸法: 18.8 x 14.8 x 4.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 旅路の果てに見た世界, 2005/9/15
異色の一冊である。

動物行動学から出発して意識の根源を探った著者は
意識の原点をもとめて古典世界へ分け入った。

そのいわば旅路の果てに見た世界を世に問うたともいえる本書で、
意識とは人間の知性が構築してきたものであるという。

「意識」が登場しない「イーリアス」などの
ギリシアの古典世界で神々の声に従う人々、
古代世界で広く見られる語る神のモチーフ、
神の言葉を聞き、それを伝える旧約聖書の預言者たち、
デルフォイの神託やトランス状態の巫女たち、
「使徒言行録」に現れる使徒たちの語る「異言」、
脳に直接電流を流したペンフィールドの有名な実験、
「神の声」を聞く現代世界の統合失調病の患者たち。

一見無関係なさまざまな破片がくみ上げられ、
「二分心」(Bicameral mind)というキーワードによって
完璧に統合されていく。

トンデモ本というのは簡単だが、私はむしろ納得することの
方が多かった。

意識からもう一度自由になってみよう。

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28 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人間の意識の発生とは, 2006/6/26
非常に興味深い、そして、最高に面白い本でした。
人間の意識の歴史を考古学見地、そして人類学的見地から分析し、大胆で、しかも確信に満ちた仮説をもとに研究され、書かれた本なのです。
人間の意識は3000年ぐらい前から現在の意識となったということなんですね。なんとその前までは人間は、神の声を右脳で聞き、その通りに動く自動人間だったというのです。その証拠に最古の文学「イーリアス」と「オデッセウス」を比較し、使われている言葉の意味を検証しています。そして、太古の人間は神々と一体となり、自分を意識することなく、神の声をそのままきいていたのですね。
そして、その後、意識の発生とともに、徐々に人間には、神の声は聞こえなくなってきてしまうのです。様々な文化の遺跡に残された証拠をあげ、徐々に神々の声が聞こえなくなってくるプロセスを論じてくれます。

神の声が徐々に聞こえなくなると同時期に、人間の意識は発達し、比喩によって自分たちの心の空間が現れ、物語化して自分を客観的に見ることができてきたと言うのです。しかし、本来人は神の声を聞く存在だったので、一部の人たちは、その名残としての分裂症があるということなのです。分裂症状のおこる人たちは、現在でも神々の声が聞こえている人たちではないかと。

長い本ですが、非常に面白く、神と人間の関係性を歴史的に説いてくれます。
とても納得のできるお話で、仮説といえども、これは事実はそうだったのではないかと感じられる十分説得力のある研究なのです。

ぜひともこの先が読みたいと思いましたが、残念ながら、この先生はこの本を書き上げられ、その後の研究発表の前に亡くなっています。とっても残念です。しかし様々な方々に影響を与え、今、脳の科学の最先端で意識の研究が続けられています。

人間の意識や脳の働きの研究で、この先、どんどんと人間の歴史は解明されるであろうと言われていますが、非常に興味深いですね。この不思議な、心や魂の問題に、科学はどのように迫っていくのでしょう!
ぜひ次には「イーリアス」を読んでみたいと思います。


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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 言語と引き換えに失った神の声, 2006/1/22
意識の進化について、従来の常識を覆す大作。

脳の容量がハードウェア的に増え、知性とともに言語を獲得していった。と、普通はこのように書かれるだけだが、そこに、「なぜ?」と疑問を突きつけ、どこまでも細かく掘り下げていく。

その過程で生まれた二分心という仮説は、まさに驚くべきものだが、読み進めるにつれて妙に納得していく自分に気がつく。

それぞれの興味によって読み応えのある部分は違うだろうが、歴史文学を紐解き、意識の進化に当てはめていった部分は特に圧巻だった。
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