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ユーザーイリュージョン―意識という幻想
 
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ユーザーイリュージョン―意識という幻想 (単行本)

by トール ノーレットランダーシュ (著), Tor Norretranders (原著), 柴田 裕之 (翻訳)
5.0 out of 5 stars  See all reviews (4 customer reviews)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

マクスウェルの魔物の話からエントロピー・情報理論、心理学・生理学、複雑系の概念までも駆使して「意識」という存在の欺瞞性を暴いたデンマークのベストセラー、待望の邦訳。


内容(「MARC」データベースより)

脳は私たちを欺いていた。意識は錯覚にすぎなかった-。マクスウェルの魔物の話からエントロピー、情報理論、心理学、生理学、複雑系の概念までも駆使して「意識」という存在の欺瞞性を暴く。デンマークのベストセラーの邦訳。

Product Details

  • 単行本: 566 pages
  • Publisher: 紀伊國屋書店 (2002/09)
  • ISBN-10: 4314009241
  • ISBN-13: 978-4314009249
  • Release Date: 2002/09
  • Product Dimensions: 7.3 x 4.9 x 1.7 inches
  • Average Customer Review: 5.0 out of 5 stars  See all reviews (4 customer reviews)
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71 of 76 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 科学と意識を傲慢さから解放する!, 2005/8/9
By Tack - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
「<私>という意識はユーザーイリュージョン=錯覚である」
「マックスウェルの魔物」という熱力学の話題から入り、情報理論、ゲーデルの定理、カオス理論、心理学、脳/神経化学、そして宗教、宇宙論、ガイア理論、コンピューター・ウィルス、フラクタル、政治、核戦争。
還元主義を批判する著者だけのことはあり、ありとあらゆる面から、心と世界の謎に切り込んでいきます。
しかもこれらがつまみ食いのオムニバスではなく一本につながって、「人類のこれから生きる道」に修練していくのだから見事です。
科学も意識も情報を捨て単純化することによってしか世界を表現できない、しかし傲慢にも全てを把握しているとカンつがいしている―このことを謙虚に理解することが、人智を次のステップに持ち上げるために必要なのだと思います。
我々が全幅の信頼を置いている(?)<私>の意識はたったの40bpsの帯域幅しかなく、各種感覚器官からの11Mbpsの情報量に比べると、圧倒的に小さいなど、各分野の興味深いエピソードが多数紹介されています。
これだけの内容を含む500ページの大著で、難解な部分もないとは言えませんが、科学や心に興味のある方なら、チャレンジする価値は十分あります。ぜひお薦めの快著!
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29 of 31 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars お見事, 2007/8/20
お見事の一言。著者の幅広い知識に感服。さまざまな分野の知識が、<私>と<自分>という主題を軸に有機的に結びついてストーリー展開に感動を覚える。原文も美しいが、翻訳も素晴らしい。

全体は4部構成:

■ 第一部「計算」
物理学者を悩ませた「マクスウェルの悪魔」を退治しようとする試みから、コストがかかるのは知識を得ることではなく、知識を処分することであることを人類が学んだこと、そして、コスト払って情報を処分することで深みが得られ、複雑なものが出現することが示される。
■ 第二部「コミュニケーション」
実際に自分の感覚器官が受け取っている1100万ビットの情報は意識に上がるまでにほとんどを処分され、8ビットから40ビットというほんのしずく程度の意識(認識・言葉)に圧縮されているという事実を示し、コミュニケーションは言葉という狭帯域チャネルだけでなされるものではなく非言語チャネルが大きな役割を持っていることを明らかにする。
■ 第3部「意識」
感覚器官が取得する大量の情報を処分し、意識という深さを獲得するのに0.5秒の時間が必要だという事実をつきつける。私たちの意識は、その0.5秒の間に<自分>が処理したシュミレーションの結果であり、意識は<私>というユーザーにとってのイリュージョンであるという解釈を示す。
■ 第4部「平静」
進化の過程で創発的に獲得された意識が、自らを生み出したメカニズムの餌食になりつつあることを警告する。<私>が自分をすべて制御していると思い込むことで、その主である<自分>と乖離してしまい、不安や動揺、孤独が生まれこと、そして、それを解消しようとして自殺や破壊といった行為にいたる人間の本性に触れ、そういった<私>の平静は<自分>の存在を認め信頼することによってのみ得られることを強調する。
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14 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 我々は脳に欺かれていた!, 2008/3/30
By θ - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
我々は、自分の意識でもって、自分のことはすべて決められ、管理していると思い込んでいる。
ところが、それは脳が作り上げた錯覚に過ぎなかったのだ!

意識に上ってくる情報は、脳に取り込まれた情報全体のごくわずかに過ぎない。
残りは、無意識のプロセスの間で捨てられてしまうのだ。

我々の普段の活動の大半は、無意識によってつかさどられている。
意識はただ無意識が問題をこなすのを見ているだけであり、しかしその方が楽でもある。
意識を無理に働かせるとかえってぎこちなくなるのは、スポーツやダンスなどでも経験があるだろう。

さらに我々の意志までもが、実は0.5秒前に作られたものなのだ。
我々が「やるぞ」と決めた、その0.5秒前に脳は動き出しているのだ。

さらに、分離脳患者を用いた実験では、自分の意志が、まったく違う理由に摩り替わることもあることがわかっている。
例えば、患者に「歩いてください」というと患者はそれに従って歩く。その患者に「なぜ歩いたのですか」と聞くと「コーラを取りにいくためです」と答えたのだ!(p345)


私が読んだ限りでは、この本は第1・4部と第2・3部とに分けられる。
第2・3部では、本書のメインテーマである、脳の作り出す意識の話が詳細に書かれている。
具体的には上記したような内容だ。

一方、1・4部では、マクスウェルの悪魔や熱力学第二法則、エントロピー、ゲーデルの不完全性定理、チューリング・マシン、非線形、カオス、自由意志、心脳問題などが取り上げられる。
ゲーデルの不完全性定理が、エントロピーやマクスウェルの悪魔、自由意志の問題(本書で直接指示されてはいないがラプラスの悪魔も)と密接に絡んでいるというのは、非常に興味深い内容だ。
情報を捨てるところにエントロピーの本質を見るのも、教科書的知識しか持ち合わせていなかったので斬新である。
こちらの内容も、本筋とは少し離れるかもしれないが、非常に面白い。

時間がない人は、2・3章だけ読んでもいいだろう。
しかし、1・4章も興味深い内容が満載なので、こちらも是非読んでいただきたい。
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5.0 out of 5 stars 一番印象に残った文章は・・・
「この世の美は増す一方なのだ」
(第三章 無限のアルゴリズム より)
Published on 2004/10/4 by masairo

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