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なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか
 
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なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか (単行本)

Chim↑Pom (編集), 阿部 謙一 (編集)
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商品の説明

内容紹介

広島上空に飛行機雲で「ピカッ」と書いたアーティストの行為が、被爆者団体を前に謝罪会見を開く「騒動」に発展。その顛末を検証し、「原爆と平和」「表現の自由」など社会的命題を考察。


内容(「BOOK」データベースより)

平和都市ヒロシマの空に「ピカッ」と書いて大目玉を喰らったアーティスト、チン↑ポムがあの「騒動」について被爆者団体代表と語る。

登録情報

  • 単行本: 295ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2009/3/27)
  • ISBN-10: 4309908306
  • ISBN-13: 978-4309908304
  • 発売日: 2009/3/27
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 「なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか」が書かれている本, 2009/8/29
By yogiri (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
ふつう、「なぜ〜を〜してはいけない(しなければいけない)のか」という日本語は二つの場面で使われる。
ひとつは「なぜ人に嘘をついてはいけないのか」とか「なぜ電車を待つときに白線の外側に立ってはいけないのか」とか「なぜ電子レンジでゆで卵をつくってはいけないのか」とか、なんらかの力によって強制されていることの、そこに働く原理を説明するとき。
もうひとつは「なぜぼくだけNintendoDSをしてはいけないのか」とか、「なぜ腐敗した政治家に税金を払わなくてはいけないのか」とか、なんらかの力によって強制されていることに対しての異議を表明するとき。
本のタイトルのように文脈から切り離されてこの言葉だけが宙に浮いている場合、どちらの用法で使われているのか、その判断は発話者の立場をどう考えているか、受け取る側の個々人の常識とか、道徳観とか、倫理観とか、持っている知識に委ねられる。
私は「いままで色んな騒動を起こしているChim↑Pomだから、後者だったらおもしろいなあ」と思ってこの本を手に取ったのだけど、読み進めてくうちに、この本は「なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか」という言葉を前者の用法で使っていることを確信した。
だからといって、具体的にその問いに対する最終的な解答がこの本の中に用意されているわけではない。ただ当事者であるChim↑Pomの真摯な態度と原爆被害者団体の平和への意思、同業者である美術家たちの辛辣な批判や複雑な共感。あるいは失望と期待。被爆者を近親者に持つ人間の憤怒。「ピカッ」じゃなくて「ピカチュウ」だったら良かったというセンスのないキュレーターの思い違い。
この騒動に巻き込まれた20数人のそれぞれの立場からの、様々なレベルの20数通りの回答があるだけである。「広島の空をピカッとさせ」たことによって起きた事象と思考の総体。Chim↑Pomはそのことによって「なぜ広島の空をピカッとさせていけないのか」という問いに答えようとしたのだ。
それが成功してるかどうかは私には判断できないけど、この騒動の中、Chim↑Pomは謝罪会見を開き、「美術家」であることを簡単に翻し、ふつうの「考えの足りない若者」にもどった。そこには、本著のなかで中国新聞の記者が引用している写真家ロバート・キャパのエピソード(砲撃を受けた爆撃機が帰着し、怪我を負ったパイロットを撮ろうとしたとき、「写真屋!どんな気分で写真が撮れるんだ!」と怒鳴られ、うろたえ、ロンドンまで逃げ帰ってしまった)のような軽薄さがある。
「美術家」であることにはどう考えたっていろんなウソが存在する。そのウソを「ウソですよー」と言える軽薄さと、そうは言いながらも、色んな思いを内側に抱え込んだまま、この「広島の空をピカッとさせる」を完成させた意思の力がある限り、Chim↑Pomの表現は信用できると私は思う。

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5つ星のうち 4.0 美大生・美術ファンには読んでほしい”芸術と倫理”, 2009/8/12
数々の物議を醸し出してきた”お騒がせ”芸術家集団・Chim↑Pom。

彼らが2008年に制作した作品が、美術界内外を巻き込んで
大論争を巻き起こした!

メンバーや関係者のインタビュー、数多くの寄稿から、
この騒動を超え、芸術と倫理という大きな問題をも考えさせられる。


内容的には濃いが、値段が高すぎるので☆4つ
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