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存在の耐えられない軽さ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-3)
 
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存在の耐えられない軽さ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-3) (ハードカバー)

by ミラン・クンデラ (著), 西永 良成 (翻訳)
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Product Description

内容紹介

妻か愛人か、仕事か思想か、人生は常に選択を迫る。
優秀な外科医トマーシュは女性にもてもて。しかし最初の妻と別れて以来、女性に対して恐怖と欲望という相反する感情を抱いている。彼は二つの感情と折り合いをつけ、複数の愛人とうまく付き合うための方法を編み出し、愛人たちとの関係をエロス的友情と呼んで楽しんでいた。そんな彼のもとにある日、たまたま田舎町で知り合った娘テレザが訪ねてくる。『アンナ・カレーニナ』の分厚い本を手にして。その時から彼は、人生の大きな選択を迫られることとなる──「プラハの春」賛同者への残忍な粛正、追放、迫害、「正常化」という名の大弾圧の時代を背景にした4人の男女の愛と受難の物語は、フランス亡命中に発表されるや全世界に大きな衝撃を与えた。今回の翻訳は、クンデラ自身が徹底的に手を入れ改訳を加えて、真正テクストと認めるフランス語版からの新訳決定版である。

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉
静かな生活に政治が暴力的に介入する。満ち足りた日々は抑えきれない欲望に乱される。派手なストーリーに人生についてのしみじみと深い省察が隠れている。これが現代に生きる知的な人間の姿だ。ぼくはテレザともサビナとも暮らしてみたい。


内容(「BOOK」データベースより)

優秀な外科医トマーシュは女性にもてもて。しかし最初の妻と別れて以来、女性に対して恐怖と欲望という相反する感情を抱いている。彼は二つの感情と折り合いをつけ、複数の愛人とうまく付き合うための方法を編み出し、愛人たちとの関係をエロス的友情と呼んで楽しんでいた。そんな彼のもとにある日、たまたま田舎町で知り合った娘テレザが訪ねてくる。『アンナ・カレーニナ』の分厚い本を手にして。その時から彼は、人生の大きな選択を迫られることとなる―「プラハの春」賛同者への残忍な粛正、追放、迫害、「正常化」という名の大弾圧の時代を背景にした4人の男女の愛と受難の物語は、フランス亡命中に発表されるや全世界に大きな衝撃を与えた。今回の翻訳は、クンデラ自身が徹底的に手を入れ改訳を加えて、真正テクストと認めるフランス語版からの新訳決定版である。

Product Details

  • ハードカバー: 390 pages
  • Publisher: 河出書房新社 (2008/2/9)
  • Language: 日本語
  • ISBN-10: 4309709435
  • ISBN-13: 978-4309709437
  • Release Date: 2008/2/9
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.5 x 1.4 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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1 of 1 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 補足, 2009/9/17
By sky_drivere (島根県) - See all my reviews
この本についておおまかには、みなさんが書いておられるように
難解で、哲学的で、でも途中で読むことを放棄したくなるような本ではないということ。

なので、私が言いたいことはひとつ。
映画を見て、なんか心打たれたけれども、

「結局何が重くて何が軽かったんだろう」

と思ったら読んでください。
きっと、映画を見た後以上に豊かになります。
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1 of 1 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 恋愛小説以上, 2009/8/2
世界文学全集の第3弾。以前、集英社版で読んだのは何年前だったのだろうか、改めて読んで、とっても感動した。

トマーシュ、テレザ、ザビナ、フランツといった登場人物がそれぞれの人生を生きていく中で、歴史や政治に翻弄されながら、人間の愛情のあり方、尊厳とは何かを描く。

自分が年齢を重ねたせいか、以前読んだ時よりも、彼らの生きざまが深く心に沁みた。

特にザビナは魅力的だ。

「彼女は友人たちに言いたかった、共産主義、ファシズム、あらゆる占領や侵攻にはもっと根本的で普遍的な悪が隠されている、その悪のイメージ、それこそまさしく腕を振りあげ、声をそろえて同じ音節を叫びながら更新する行列のイメージなのだと」

っていう感じ、よく分かるな。

ジャンルとしては恋愛小説なんだろうけど、もっと重い小説だ。
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1 of 1 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 読者に考えることを要求する小説, 2009/1/23
哲学小説だ。
とはいっても、前提知識は高校倫理をかすかに記憶していれば十分。

存在や人生や決断や歴史などの「軽さと重さ」を最大のテーマとしつつ、「心と体」「行進と裏切り」などの二項対立をサブテーマにし、さらに「キッチュ」という重要な概念も出てきて、それらが絡まり合う。

作中の誰がどの項目に対応するのか、どの項目を行ったり来たりして行動しているのか、それらはどのように関係を結んでいるのか、読者は考えることを要求される。

考えることに慣れていなかったり、読書するのに頭を使うのが嫌いな読者には辛い。
だが考える面白さを知っている読者には、この上もなく楽しめる。
丹念に読めば一読でもアウトラインをつかめるが、詳細に分け入るために二読・三読の誘惑に駆られる。
さらに理解が進めば、作者とは違うアプローチで同じ問題を考える誘惑にも駆られる。

左翼神話だけではなく、キッチュという点では右翼も含めあらゆる欺瞞が批判される。
さらに、人間存在の考察も深く、ソ連崩壊後の現代でもこの小説は価値を失っていない。

棺まで持って行きたい本の一つ。
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