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「朝日」ともあろうものが。 (河出文庫)
 
 

「朝日」ともあろうものが。 (河出文庫) (文庫)

烏賀陽 弘道 (著)
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話題の新刊ノンフィクション
バスに白バイが追突し白バイ隊員は死亡、そしてバス運転手は逮捕された──しかし、バスの乗客は「バスは止まっていた」と証言、一方警察は「バスは動いていた」と主張。どちらが事実なのか?運転手は無実ではないのか?謎の多い事件の闇に鋭く迫った 『あの時、バスは止まっていた』。これを読んだあなたの意見が事件の謎を明かす一歩となるかもしれない。

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商品の説明

内容紹介

記者クラブの腐敗、社をあげて破る不偏不党の原則、記者たちを苦しめる特ダネゲームと夕刊の存在……。朝日新聞社の元記者が制度疲労を起こしたマスメディアの病巣を鋭く指摘した問題作。解説=江川紹子


内容(「BOOK」データベースより)

記者クラブに席を置くことの誘惑と腐敗、社をあげて破る「不偏不党」の原則、記者たちを苦しめる「特ダネゲーム」と夕刊の存在…。「知る権利」のエージェントであるマスメディアの自壊は、民主主義の危機を生んだ。朝日新聞社で十七年間にわたり記者を務めた著者が、「職場」として経験したマスメディアの病巣を指摘した問題作。

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5つ星のうち 4.0 なぜ朝日ばかりこのような批判本が多いのか?その答えがこの本の中に垣間見える, 2009/9/19
最初は、「リストラされた記者の愚痴本」と思って手に取った。しかし、読み始めると驚きの連続で、行き帰りの通勤電車で2日で読みきってしまった。

なぜ社会人経験の全く無い新人に警察回りをさせるのか、なぜ記者クラブなどという場所で全てのメディアの記者がつるんでいるのか。やらせのような写真撮影、「魔の○○」というような勝手な脚色。半年という短すぎる期間で記者が入れ替わる謎のニューヨーク派遣。全く読者のためにならないシステムが朝日には出来上がっているようだ。

これを読んで、新聞を購読するのであれば朝日は止めようと思った。しかし、朝日以外は健全なのか?と言われるとそれもはなはだ疑問。インターネットでニュースを読む時代において、それを見極める力は前より養われるのだろうか。この本を読んで、受け身でニュースを読むのは止めなければという危機感を覚えた。

5つ星ではなく4つ星としたのは、この本に書いてある「摘発」すべての情報源や過去の記憶が筆者のものであるため。欲を言えば、もう1人でもいいので朝日出身の人の証言があれば、独りよがりな印象が薄くなったのではないかと思う。しかし、実名でこんな本に名を協力する勇気のある記者もそうはいないだろう。実名で、これだけの情報を出した筆者に拍手。
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5つ星のうち 4.0 朝日に限らず, 2009/8/25
「朝日ともあろうものが」。
朝日新聞、というとやはりすごい人たち、信頼できる人たちが書いている新聞、というイメージがある。
だから、不祥事が起きたり欠点が見えると「朝日ともあろうものが」と言いたくなる。
が、しかしこの著書を読んでいるとそんな信頼感や羨望がものの見事に裏切られる。
この著書を読む限り「朝日ともあろうものが」、
既得権益にしがみつき志を忘れ、組織の膿を中にたっぷりと抱えた状態である事が伝わってくる。
例外はもちろんあるだろうし、著者の見たのは組織のほんの一部に違いないだろう。
に、しても驚いた。

一方で、この本を読んで、新聞を読むのが年を重ねるにつれて、だんだんとつまらなくなってきた理由が何だか分かった気がした。
多分、薄々知っていたのだ。記事が出るまでに、どういった過程を経て何が行われているか。
具体的には分からずとも、きれい事や理想論では到底片付かない論理で、
読者のことを必ずしも考えない読みものになっていることを。

「なぜこんなものがニュースになるのか?」
「なぜこんな書き方をしているのだろう?」
記事に対して漠然と感じていた疑問の数々が、内部にいた著者の言葉を通じて次々と明らかになる。

著者の苦い思い出として綴られている、交通事故死した生徒の母親がポスターを掲げる姿の写真の話。
記憶違いかもしれないけれど、この写真、多分見たことがあり
「一体この母親は自分の子供が亡くなったというのにこんなことをしてみせるのだろう?」と
不思議に思った記憶がある。
やっぱり、その裏には記者の「特ダネにしなければ」という脅迫観念があったのですね。

著者は自分が勤めていた朝日新聞に対する事として書いているが、
この本で描かれている組織の問題点は、
官僚組織等含め、既得権益を守ろうとする大きな組織には少なからず共通するものではないかと思う。
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5つ星のうち 5.0 大組織病の具体例, 2009/8/14
本書に朝日系メディアの論調に対する批判を期待すると裏切られる。そうではなく、いま日本のマスコミ企業が犯されている病理的体質に対する批判、いやもっと敷衍するなら大企業病に犯された組織に立ち向かう若手改革派社員=著者の奮闘記、という風に読むことが出来る本だ。
著者が出会う様々な同僚・上司の、普段自社の社説で批判しているような官僚的言動に唖然とさせられる一方、著者のような社員が組織を変革することができずにたどる退社という顛末にもやむを得ないという気がした。これは硬直した大組織を擁護しているのではなく、改革とは誰かが正論を吐き、それが通れば成し遂げられるというものでは(残念ながら)無いから、である。
最も改革されなければならないような社員・幹部の目の色を変えてこその改革であり、その意味で彼ら朝日の「エリート集団」が集団として曲がりなりにも危機感を持つようになるには、それこそ新聞というメディアが日本から、いや世界から消え去るかどうかの瀬戸際まで待つしかないだろう。もっともそのときに何年越しの改革などと悠長なことをしている余裕があるとは思えないが。
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