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カミング・プレイグ―迫りくる病原体の恐怖〈上〉
 
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カミング・プレイグ―迫りくる病原体の恐怖〈上〉 (単行本)

by ローリー ギャレット (著), Laurie Garrett (原著), 山内 一也 (翻訳), 大西 正夫 (翻訳), 野中 浩一 (翻訳)
5.0 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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Product Description

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第二次世界大戦後の一時期、医学関係者たちの間では、地球上のあらゆる疫病を撲滅できるという楽観論が支配していた、これは、当時次々と開発された抗生物質によって、感染症を抑え込めるようになっていたからだ。だが1960年代以降、致死率の驚くほど高い感染症、マールブルグ病、ラッサ熱、エボラ出血症などがつぎつぎと人類に襲いかかってきた。しかもこれまでの抗生物質をいくら投与しても一向に効力がない。そこでアメリカのCDC(疾病制圧センター)の「病気のカウボーイ」と呼ばれるスペシャリストたちがまさしく命賭けで、これらの微生物病原体への闘いへと挑んでいく。

本書は、そうした人間と疫病との壮絶な闘いを描いた大著である。最後まで読者を飽きさせない筆者の筆力は並々ならぬものがある。しかも医学のみならず、政治、経済、文化、社会というあらゆる分野を視野に入れた、ひとつの壮大な文明論であり、著者のことばに従えば、「人々が病気についてどう考えるかという新しい枠組み」を提供する試みでもある。そしてその試みは、見事に成功している。今後、世界規模で人々の交流が盛んになるにつれ、疫病が伝播する危険性もますます高くなる。本書を読み進むうちに、未知の感染症に対する日本の危機管理体制に対する不安が頭をもたげてきた。本書は、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』に匹敵、もしくは凌駕する傑作といっても過言ではなかろう。(新田弘光)



出版社/著者からの内容紹介

【賞賛のことば】
『カミング・プレイグ』は、新たな疫病の出現の恐怖を活写した、完璧な最高傑作といえる。医療の前線で感染症と闘う「病気のカウボーイ」と称される医師や科学者の魅力的な人物像を含め、その細部の記述の迫力は驚くべきものである。本書は、人類の生物学的運命に関心を寄せる全ての人々に必読の書である。(『ホット・ゾーン』の著者、リチャード・プレストン)

ギャレットは、素人でも理解不能な言葉と表現で科学の著作を書き上げるという輝かしい仕事を成し遂げた。ここでは医学の領域の恐ろしいエピソードの数々が、科学的発見の心躍らせる物語によって見事に補足されている。(『ザ・ニューヨーカー』)

すばらしい、貴重な著作(ビル・クリントン合衆国大統領)

【「訳者あとがき」より】
公衆衛生のかかえる深刻な問題をこれだけ克明に指摘した本書は、1962年に環境破壊を取り上げたレイチェル・カーソンの『沈黙の春』に匹敵する20世紀最大の傑作といって過言ではない。(中略)
現代の科学、社会、文化などが病原微生物の生存に有利に働いているという著者の指摘はきわめてするどい。人類がみずから招いた地球のバランスの喪失。その中で解決策を見いだすために残された時間は少ない。今、立ち上がらなければ病原微生物との戦いに人類は敗北するであろうという予言は、21世紀に向けての著者の強烈なメッセージである。


Product Details

  • 単行本: 486 pages
  • Publisher: 河出書房新社 (2000/11)
  • ISBN-10: 4309251307
  • ISBN-13: 978-4309251301
  • Release Date: 2000/11
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 1.6 inches
  • Average Customer Review: 5.0 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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5 of 5 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 常にタイムリーな本?, 2003/5/31
上下で1000ページ近い大部だが、各章が独立しており読みやすい。

環境破壊による生態系の変化、性行動の変化、抗生物質の乱用により、新しいタイプの感染症が出現している。一方、先進諸国では感染症はすでに大きな問題ではない、とタカをくくっており、対応がほとんど取られていないが、交通機関の発達もあり、いつ、どのような形でこれらの感染症が都市で流行するかもしれない、と警鐘を鳴らしている。SARS騒動の昨今、改めて読み直す価値のある本。

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3 of 3 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 人類,必読の書, 2004/5/11
Laurie Garrettの大著です.エボラ,ラッサなど致死率の高いウイルス感染症は未だに発生をコントロールできないばかりでなく,自然界でのキャリアーすら分かっていません.加えて,最近では多剤耐性の結核菌やマラリア原虫など感染症のトピックには枚挙の暇がありません.著者に言わせれば,これらの現象は不安定な政治情勢,紛争,貧困などの社会的要因だけでなく自然破壊,環境変化も関連します.しかし,これらの問題点は何も目新しいことではありませんし,他の科学者や社会学者も指摘しています.Garrettの特筆すべき点は,視点をさらに拡大し微生物の環境にまで言及した点です.森林を伐採すれば自然環境は変化しますが,微生物の環境も変化します.何も前人未到の辺地へ足を踏み入れなくても,周りの自然環境を少し変化させるだけで,新たな感染症に出会う可能性があると具体的事例を挙げて警告しています.地球温暖化で洪水が起こり,土砂が海へ流出したり,処理を施さない下水が海や湖へ流れ出るだけで,環境破壊だけでなく人類が今までに出会ったことのない(即ち免疫のない)病原体が出現する可能性があります.人類は食物連鎖の頂点に位置していると言う自惚れに,とんでもない思い違いだと警告を発しています.微生物は,積極的にお互いの遺伝情報を交換して進化しているという事実に戦慄を覚えます.自然を新たな視点から考えさせてくれる1冊です.
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3 of 4 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 専門用語が少し難しいか?, 2003/1/27
原文で読むにはかなり力が必要かもしれません。まあ時間をかければ読めなくありませんが・・。

内容はエボラやラッサ熱などの超危険な伝染病と細菌学者たちが戦うお話。ノンフィクションなので、けっこう怖いです。現代の「沈黙の春」だという書評を読みましたがなるほどと思います。いろいろな伝染病が出てくるのも人間がむやみやたらと自然に手を入れたからと著者は言いたいようです。

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