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アメリカにいる、きみ (Modern&Classic)
 
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アメリカにいる、きみ (Modern&Classic) (単行本)

C・N・アディーチェ (著), くぼた のぞみ (翻訳)
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商品の説明

内容紹介

池澤夏樹氏、角田光代氏、桜庭一樹氏、絶賛!
最年少でオレンジ賞を受賞したアフリカ出身の女性作家による、O・ヘンリー賞受賞作を含む傑作短編集。ナイジェリアの少女がコネチカットに渡って体験するアメリカンライフを切なく繊細に描く表題作他、悲劇的なテーマを悲劇的には書かないという著者の、のびやかな感受性が息づく作品集。


内容(「BOOK」データベースより)

アフリカの若き俊才、最年少オレンジ賞受賞作家のO・ヘンリー賞受賞作を含む初の短編集。アメリカにわたったナイジェリアの少女のふかい悲しみをみずみずしく綴った表題作ほか、いずれも繊細で心にしみる珠玉の短編全10編。

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25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ナイジェリアからアメリカへ〜心震わせる珠玉の作品集。, 2007/10/15
By 夢追人009 (奈良県) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
ナイジェリア出身の女性作家で、最年少オレンジ賞受賞作家にしてO・ヘンリー賞も受賞した若き才媛アディーチェの日本初紹介の短編集。表題作は、アメリカに渡ったナイジェリアの少女が、富める社会に反発を感じつつ、やがて異文化を理解する恋人と出逢い閉塞感から解放されてゆく心の軌跡が描写されます。思わず、じーんとするラストに心が洗われます。2〜6作では、ナイジェリアの厳しい社会の側面である、汚職権力の暴力・多民族間の争い・戦争によって生き残る為の人間性喪失、等の生々しい現実が、時に悲しみに打ちひしがれながら、でも逞しく生き抜く人々の姿を通して活写され、深く胸に迫ります。7・8作は、アメリカへ移民する夫に嫁いだ妻が、心ならずも故郷の文化を捨ててしまい妥協してゆく中での葛藤が描かれ、9・10作で再び、国を越えて通じ合う心の交流,アフリカの中の新旧世代から子孫がアメリカへ渡って受け継がれてゆく神さまが、語られます。
文化は違うけれど私たち日本人にとっても、遠い昔に忘れた郷愁が呼び起こされる、心の奥深くへ真っ直ぐに届く一冊だと思います。
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 それでも、あえて言う。この作家の作品は「普遍性をもつ」。, 2008/2/17
 「訳者あとがき」に引用された著者のインタビューにこうある。

  アフリカについて書かれた本(たいていアフリカ黒人がブラックアフリカについて書いた本)の書評者やその本に推薦文をよせる作家が「これはたんなるアフリカの本ではなく普遍性をもつ」といって読者を安心させるのはなぜか、不思議に思ったことはありませんか?まるで「アフリカの」と「普遍性をもつ」が相容れないみたいですね。

 「訳者あとがき」を読む前に、レビューに「普遍性をもつ」って書こうと思ってた矢先だっただけに、ガツンとやられた。賞賛と差別は裏腹だ。俺も知らず知らずのうちに欧米的な、先進国的な視線を身につけているって訳だ。それでも、あえて言う。この作家の作品は「普遍性をもつ」。この著者は、アフリカ出身ってことと、インテリってことで、二重の疎外感を持っていると思うんだよね。先のインタビューだけ読むと、「正しさ」一辺倒な感じを受けるけど、同胞の“労働者階級”の女性に対する差別意識とコンプレックスが綯い交ぜになった心情を主人公に吐露させていたりして、決して、自分をかっこに括った物言いをしていないんだよね。その上で、やっぱりアフリカンであったり、女性であったり、インテリであったりっていう自らのアイデンティティーと社会との対峙って点について、深く考え、書き綴っていく、その強さ、潔ささ、かっこよさっていうのかな、そこにシンパシーを感じる。東洋の島国の(相対的には)セーフティ・ゾーンに住む男性としては、全て理解できるっていうとおこがましいし、嘘になるんだけど、例えばアメリカに住むアフリカ出身者が自らや子の名前を分かりやすいように(ボブとかに)変えてしまう、なんていう悲しみ、屈辱、やるせなさは、身近に在日の人とかと重ね合わせて考えてしまうし、“結局分かり合えないにしろ、分かろうとする”想像力って、やっぱ必要なんだと思うな。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「深い悲しみ」に心動かされる短編集, 2008/4/6
自分には、見知らぬ人の深い悲しみを感じ取る奇妙な能力があることは以前から気づいていた、と三番目の作品「見知らぬ人の深い悲しみ」の主人公は告白する。他人の痛みを自分のことのように感じる能力は、この作家の天性でもあるようだ。どの作品にも人間を洞察する深いまなざしを感じる。作品の完成度は若い作家のものとは思えないほど高い。この本はこれまで発表された作品のなかから訳者が選んで構成した「日本語版オリジナル短編集」だというが、訳者の選択眼は確かで、翻訳もいい。
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