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ハバナ奇譚
 
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ハバナ奇譚 (ハードカバー)

ダイナ チャヴィアノ (著), 白川 貴子 (翻訳)
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商品の説明

内容紹介

村上龍氏推薦!
「全編に漂う愛と快楽と倦怠と死。
ハバナの濃密な夜の中に運ばれるようだった」

アンナ・ゼーガース賞(ドイツ)、アソリン賞(スペイン)、
ゴリアルドス賞(メキシコ)等、世界の数々の文学賞を受賞し、
今、最も注目されているキューバ出身の女性作家がおくる、
キューバ音楽に彩られたマジックリアリズム文学!!

彷徨う幽霊屋敷、不思議な老女が語る物語、奇妙な妖精たち・・・・
幻想的な世界と交錯する、ひとりの孤独な女性の現実を軸に
いくつもの邂逅を経て、中国・スペイン・アフリカからキューバへ、
キューバからアメリカへと渡った人々の、愛と絶望の日々を描く。

その幽霊屋敷はマイアミのあちこちで出没していた。
大きな二階建ての屋敷で、現れる場所は決まっていない。
祖国キューバを捨ててアメリカに渡り、
マイアミで記者として生計を立てているセシリアは、その屋敷を次の記事の題材に選んだ。
取材の帰り、彼女は立ち寄ったバーで不思議な老女に出会う。
バーの片隅で、老女の話に耳を傾けるうちセシリアは次第に彼女の物語の虜となってゆく。
そして、老女の語る物語が終わったとき、セシリアは幽霊屋敷が存在するわけを知る――
キューバ出身の実力派が描く、愛と郷愁がちりばめられた幻想的な物語。


内容(「BOOK」データベースより)

その幽霊屋敷はマイアミのあちこちに出没していた。大きな二階建ての屋敷で、現れる場所は決まっていない。祖国キューバを捨ててアメリカに渡り、マイアミで記者として生計を立てているセシリアは、その屋敷を次の記事の題材に選んだ。取材の帰り、彼女は立ち寄ったバーで不思議な老女に出会う。バーの片隅で、老女の話に耳を傾けるうちセシリアは次第に彼女の物語の虜となってゆく。そして、老女の語る物語が終わったとき、セシリアは幽霊屋敷が存在するわけを知る―キューバ出身の実力派作家が描く愛と郷愁がちりばめられた幻想的な物語。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 今ここにいる奇跡, 2008/7/3
自由のないキューバを捨てアメリカに亡命した後も、祖国に対する愛と憎しみのはざまで苦しむ主人公に、不思議な老女が語るキューバの三つの起源。スペイン、中国、アフリカ出身の移民家族の年代記が交差し、血が、文化が混ざり合い、キューバの歴史を彩ってゆく。今ここにいる「私」は、数え切れない出会いが重なった奇跡の存在であり、すべての人、すべての場所、すべての時代とつながっていると感じさせてくれる物語。ラテンアメリカ文学ファン以外にも、ぜひ読んでいただきたい傑作。
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15 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 祖先の万感の思いが時を超えて子孫へと受け継がれて行く感動の幻想譚です。, 2008/7/18
By 夢追人009 (奈良県) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
キューバ・ハバナに生まれてSF・ファンタジー作家として活躍され、1991年にアメリカへ亡命し以後ワールドワイドな女流作家に躍進されたチャヴィアノ女史が2006年に発表しフロリダ文学賞ゴールドメダルを受賞した話題の傑作幻想小説です。本書を楽しむ一番の読み所は、中国・スペイン・アフリカに生まれた三家族がさまざまな事情で故国を後にしてキューバへと導かれて行き、やがて運命的にそれぞれの道が結びついてゆく数奇な人生模様を辿る事でしょう。苦い思い出のある故郷キューバを捨ててアメリカのマイアミで記者として暮らすヒロインのセシリアは、仕事帰りに立ち寄ったバーで出会った不思議な老女アマリアが語る三とおりの家族の起源に耳を傾けます。やがて彼女は現在取材中のマイアミに出没する幽霊屋敷の謎が老女の話に深く関わりを持つ事に気づいていきます・・・・。
本書のエピソードには奇妙な幽霊屋敷や悪戯好きな妖精達が現れますが、決して悪意を持った存在ではなく、時に人間の友達のように静かに温かく見守っていてくれます。スペインのある一族の女性だけに姿が見えるマルティニコという小人の妖精が愛嬌があり憎めない存在で、家系に加わった女性が能力を引き継いでゆくという設定が面白いです。尚、最後の方では独裁国家の警察権力が無力な民衆を乱暴にひっ捕えて行く所業を見て怯える妖精の姿が描かれていて、精霊より人間の暴力が恐ろしいという著者の辛辣でシニカルな考え方が窺い知れる印象深いシーンです。大河小説の登場人物のように激動の時代の中で懸命に努力して生きる人々や、昔から男運が悪く不幸せそうなセシリアには、どうか幸せを掴んで欲しいと応援する気持ちが込み上げて来ます。運命の波に翻弄されながらも愛と希望を失わずに生きて来た祖先の万感の思いが時を超えて子孫へと連綿と受け継がれて行く夢幻的な物語世界は、貴方の心を深い感動で満たしてくれるでしょう。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 愛憎。, 2008/9/10
By ヤヤー - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
 はじめから謎が多いのにぐいと引き込まれる。
もつれ合い絡み合った糸が老女の語りによって
一本の系譜となったとき、その宿命を思い知る。

 キューバという国を構成している三通りの民族の融合を語りたい。

 作者のその思いが、この本を書かせた。
とりわけ中国系移民の影響を描きたかったのだと。
 自国の移民の歴史もろくに知らないままなわたしだが、さらに
隣国でも同じように新天地を求めて故郷をあとにしたひとたちが
いるなどとは考えもしなかった。
 しかも日本の侵攻によって、である。恥ずかしい限りだ。

 各章のタイトルにはボレロの曲名が充ててあり、
シェイクスピア作品からのさりげない引用もあるそうなのだが
それを併せて楽しめるほどの知識を持ち合わせていないのが
ちょっと恨めしい。
 もちろん何も知らずともその魔力に取り憑かれてしまうことは必至。
作者の祖国への愛憎をも感じ取れるだろう。
じぶんはこれほどまでに自国に何らかの感情を有しているかを考えてしまった。
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