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終わりの街の終わり
 
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終わりの街の終わり (単行本)

ケヴィン ブロックマイヤー (著), 金子 ゆき子 (翻訳)
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

彼らは語りはじめる。
世界に起こりつつある「異変」を――。

ネビュラ賞ノミネート!
「もっとも有望な若手アメリカ作家2007」選出!
解説:小川隆氏(翻訳家・評論家)

世界消滅への穏やかな絶望を描く話題作

想像してほしい。
死者たちの暮らす街と、
南極基地で世界最後の生き残りになってしまった女性のことを。
そして、さらに想像してほしい。
このふたつの現実の世界として見事に結合された作家のことを。
<ニューズウィーク誌>

世界の終わりを、これほどまでに際どく描いた作品があっただろうか。
<トゥデイ紙>

静かな愛と懐かしい思い出、
そして世界消滅への穏やかな絶望。

死者たちの暮らす、名も無き街。
ある者は赤い砂漠に呑まれ、
ある者は桃の果肉に絡みとられ、
誰一人として同じ道をたどらずやって来る。
生きている者に記憶されている間だけ
滞在できるというその場所で、
人々は思い出に包まれ、穏やかに暮らしていた。

だが、異変は少しずつ起こっていた。
街全体が縮みはじめたのだ。
その理由について、使者たちは口々に語る。
生者の世界で新型ウイルスが蔓延しはじめたこと、
人類が滅亡に向かっていること、
そして、南極基地でただ一人取り残された
ローラという女性について――

死者たちの語る話からほのみえてくる
終わりゆく世界の姿とは・・・・


内容(「BOOK」データベースより)

死者たちの暮らす、名も無き街。ある者は赤い砂漠に呑まれ、ある者は桃の果肉に絡みとられ、誰一人として同じ道をたどらずやって来る。生きている者に記憶されている間だけ滞在できるというその場所で、人々は思い出に包まれ、穏やかに暮らしていた。だが、異変は少しずつ起こっていた。街全体が縮みはじめたのだ。その理由について、死者たちは口々に語る。生者の世界で新型ウィルスが蔓延しはじめたこと、人類が滅亡に向かっていること、そして、南極基地でただ一人取り残されたローラという女性について―死者たちの語る話からほのみえてくる終わりゆく世界の姿とは…。

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5つ星のうち 4.0 やすらかで不思議…でもどこか厳粛な一冊, 2008/6/20
謎のウィルス過により終わりを迎えた人類
世界はもぬけの殻…とり残されたただ独りを除いては…

自分はひとりではない…一人ぼっちだという確信がもてない…
氷点下70度にも及ぶ厳凍の南極大陸で、
身も心もボロボロになりながらもただ独り生きることをやめないローラ。

自分を憶えてくれている人間が生きているかぎり、
そこに留まり、平和に暮らすことが出来るという街にたどり着いた男は、
後悔と希望を心に滲ませながら紙に数字を連ねて行く。
自分は生きている間に何人の人間を知っただろうか…?

人がいなくなる…ということの意味。
人がここにいる…ということの意味。

ローラの記憶につなぎ留められた人々の街では、
忽然と消え去りゆくことの意味について
人それぞれの想いが交差する

自分はここにいる…その特異さに突然気付かされる物語です。
街でただ誰かとすれ違うというだけの一瞬にも、
何かしら意味を感じてしまう。
そうか…袖触れ合うも多少の縁…改めてふと考えさせられたりします。

人間の生を絶対的に拒絶する氷と雪とクレバス…
ローラが独り踏破しようとする厳凍の南極の描写は容赦がありません。
別の世界でありながら無関係ではない街に憩う人たちの気付きは、
今を生きる現実世界の読み手にも何かしら静かに語りかけてきます。

やすらかで不思議…でもどこか厳粛な一冊です。
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18 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 読み手により評価が分かれそうな、諦念の漂う人間心理ドラマの話題作です。, 2008/5/18
By 夢追人009 (奈良県) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
アメリカ文学界期待の新鋭ブロックマイヤーが2003年に発表しネビュラ賞候補作となった短編小説を基に長編化した話題の出世作です。本書は出版と同時に全米各誌で賛否両論の嵐を呼んだそうで、解説や帯には絶賛のコメントが多く紹介されていますが、出来れば逆の意見を知る為に否定のコメントも載せて頂ければ良かったなとも感じました。
物語は近未来の地球で‘まばたき’と呼ばれる疫病が世界中に蔓延し人類滅亡の危機が迫る状況が、生と死の狭間に存在する中間地帯の街で甦った人々の記憶を通して語られる事で始まります。この世界の法則はアフリカの伝承にある、生者が記憶している間だけ仮の生を享受出来るという性質で、記憶されている者が死ねば入れ替わりに最期の死へと向かうべく姿を消していきます。偶数の章では偶然に南極に仕事で派遣されて生き残った女性ローラが救援を求めて苦闘する姿が綴られます。寓話的物語が辿り着く結末と人類の行末には何が待ち受けているのだろうか?
本書はSF的な設定の物語ではありますが、その本質は生きている間に縛られていた出世欲や悩み苦しみから脱却して穏やかに安らかに第二の生を味わう人々の素直な心情を描き出す所にあると思います。不意に訪れる個人的な古い記憶に心を揺さぶられたり、自分だけの感性で笑いのツボにはまって笑いが止まらなくなったりする場面が新鮮な驚きと誰にでもあるノスタルジーを喚起させてくれます。唯、この危機的状況を起こした悪人の責任を問う事は一切無く、人類を救おうと頑張る人物も登場しませんので、物語全体に動きが少なく怠惰な印象は否めません。本書は既に映画化が決まっているそうで、諦念の漂う人間心理のドラマがどういう風に表現されるかには興味を惹かれます。最後に著者の本領は数々の文学賞を受賞している短編小説にありそうですので、次はぜひ良質の短編集を読んでみたいと思います。
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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 好みがわかれます, 2008/5/28
By ayuyo - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
人は死んだらどうなるのか?アフリカでは、人間を三種類に分類している社会があるという。「まだ生きている人間」と「サーシャ」と「ザマニ」。死んだばかりの人は、生きている死者「サーシャ」と呼ばれる。彼らは、まだ完全には死んでいない。その人を知る、その人を覚えている最後の人間が死んだとき、死者「ザマニ」になるのだという。

世界中を<まばたき>と呼ばれる伝染病が襲った。致死率100%、空気感染、五時間に満たない潜伏期間世。世界的規模でのウィルスは広がっていく。そして、死者たちの暮らす街にも異変は起こっていた。伝染病で亡くなった人が来ては、あっという間に消えていく。今まで以上に人は死んでいる。何千人、何十万人と、地域ごと、毎時毎分、死者は訪れるが、一人が来るたびに、それ以上の人々が姿を消していくのだ...

人は死んだらどうなるのか?さすがに死んだことはないし、天国だ、地獄だ、輪廻転生だ、といわれても、にわかに納得できるものではない。この本では、死者は生前の記憶を持ったまま、自分のことを知る最後の人が死ぬまで、死者の街で生前とほぼ同じ社会で暮らすこととなっている。(たぶん)最後の人が死ぬといなくなるが、そこから先は...とやはり先のことはわからない。街は、伸び縮みするかのように姿を変え、死者を受け入れていく。人々は、亡くした家族や誰かとめぐり合い、やがて消えていく。もう二度と会えない誰かと死別した人にとっては、素晴らしい話だろう。だが、この話はタイトルにあるように「終わりの街の終わり」なのだ。めぐり合って、幸せ幸せ、で終わるのではない。現世での大量死による変化、人々の消滅。死んだって何も解決していない。ウィルスでの死に理不尽に巻き込まれたように、死んでからだって現世でひ孫か友人の娘だか誰かが死んでしまったら消えてしまうのだから。と、この本の底には、なんともいえない、諦めの念と言うか、なんというか澱んだ暗いものがある。ローラが頑張っても頑張っても、悲劇が、破滅が消えることはない。それでいながら、先を先をと読み進めてしまうし、安易でいい加減な道へと逃げることがない(シェルターで生き残ってる人がいました、とか、ローラが特効薬を見つけて、とか)ところは素晴らしい。だが...これでいいのか!?
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5つ星のうち 5.0 不思議な読後感の終末世界を描いた小説
不思議な読後感で、奇妙に心に残る結末。

設定自体は、ウィルスによる人類滅亡、死者たちが暮らす街といったSFによくある話。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: hamachobi

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