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晴明。―完全版 (ソノラマノベルス)
  

晴明。―完全版 (ソノラマノベルス) (単行本(ソフトカバー))

加門 七海 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

承平七年の平安京に“陰陽寮の化け物”と噂される少年がいた。彼の名は安倍晴明―その比類なき呪力と超然とした態度故、陰陽生たちから憎悪と嫉妬の感情をぶつけられているのだ。その晴明に、京内を徘徊する妖魔を操っているとの嫌疑がかけられた。果たして晴明は、魔道魔物に与する京の破壊者なのか―!?少年期から青年期にかけての晴明を独自の観点で描いた、著者渾身の伝奇オカルト・シリーズを加筆の上、合本とした完全版。


内容(「MARC」データベースより)

承平七年の平安京に「陰陽寮の化け物」と噂される少年がいた。彼の名は安倍晴明。彼は妖魔を操り、魔道魔物に与する京の破壊者なのか? 95年刊「晴明。」と96年刊「鬼哭。」上・下を合本した完全版。〈ソフトカバー〉

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5つ星のうち 4.0 晴明の心の揺れを描く, 2002/10/19
 平安期において比類無き力を持った陰陽師安倍晴明が、孤独感・疎外感を持っていた少年期を、賀茂保徳・平将門を絡めながら心が落ち着くまでを描く前編。
 落ち着いたかに見えた晴明が、再び闇の声に引き寄せられ、都の破壊人になってしまうのかとハラハラする展開を、
蘆屋道満らを絡めて描く後半。

 夢枕版安倍晴明より若い時代の晴明ならではの心の揺れを楽しめる作品。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 過酷な宿命, 2007/7/14
私は夢枕獏氏の陰陽師が好きで、氏の監修による七人の安倍晴明で加門七海さんによる「晴明。」の1部分を読み、あらためて購読してみました。
内容は晴明の少年期から青年期の心の葛藤を中心に描かれています。異才故に化物と恐れられ傷つき憎み、それでも都を護る宿命を受け入れる事を決心する少年期の「暁の星神」と、
人々の晴明への理不尽な恐れ、憎悪から鬼へと変じようとして行く様を描く青年期の「鬼哭」の2部からなり、とても哀しい物語だと感じました。
前半は平将門なども絡めて、物語はスリルもあり平安の闇を綺麗な形でさらりと表現し、ホラー的には仕上がっていないと思います。
後半は青年になった晴明が、より心の闇を深くしてゆく、本当の鬼になってしまうのか?と読みながら緊張し、おどろおどろしさが多くなっています。
その中でも道満法師が好印象で晴明にとって重要な存在に描かれているのが行間でほっとする。また陰陽道と神道、仏道の微妙な地位の関係もちらりと描かれている。
ただ、晴明の心理描写が少なく、やはりミステリアス。印象に残るのは寂しげな像と神がかりな才能。そして傷つきやすい生身の晴明という存在感。
読んだ後はどうしようもなく哀しく、事晴明を取り巻く世界に関して言えば、凡人には理解しがたい複雑な感情や思念が存在するのだろうと推測するしか術が無い。
ファンタジーと呼ぶには哀しい物語、晴明の異質な能力を通して、人間の性を思い知らされる1冊となった。
夢枕氏の安倍晴明像に馴染んでいた私だが、若さ故の儚さ危うさ、荒削りな人物像は納得し、受け入れ易く、また新たに安倍晴明の世界にはまってしまった。
星1つ足りない点は後半同じ様なシーンが重なり(主要人物の対話など)、展開に小気味良さが薄れていた為。
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5つ星のうち 5.0 引き裂かれた主人公。, 2006/7/31
妖と人の狭間で揺れ動く主人公。
神となっても、邪となっても、所詮ひとりになることに変わりはない。
YAです。加門七海の話には安易なハッピーエンドはない。
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