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怖い絵 (単行本(ソフトカバー))

中野 京子 (著)
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商品の説明

内容紹介

凄惨・残酷・非情・無惨で……甘美。
心の底からゾッとする、名画の見方、教えます。

読み終わった後、もう一度絵を観てください。ドガ描くプリマ・バレリーナが、ホガース描く幸せな家族の肖像画が、ブロンツィーノ描く『愛の寓意』が、一変します――名画にひそむ、心胆寒からしめる恐怖の物語。本書を読めば、絵画の見方が変わります。

■よりすぐりの名画20点をカラー図版で掲載
ティントレット『受胎告知』/ムンク『思春期』 /クノップフ『見捨てられた街』/ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』/ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』/ホルバイン『ヘンリー八世像』など、見れば見るほど怖くなる名作絵画20点。


内容(「BOOK」データベースより)

一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』…けれど、この絵の完成後?スポットライトを浴びるドガの『踊り子』…じつは、この時代のバレリーナは?キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』…でもほんとは、このふたり?名画に塗り込められた恐怖の物語。心の底からゾッとする名画の見方、教えます。

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40 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 怖いというよりは...知識が深まる美術指南書, 2008/4/20
「怖い絵」というコンセプトのもと、名画の数々が紹介されているのですが、
怖いとか、ぞっとするという気持ちよりも、西洋美術に対する知識が深まる1冊だと
思います。確かに、「我が子を喰らうサトゥルヌス」のように、強烈なインパクトで
しばらく頭から離れなくなる絵も何点かありますが、どちらかというと、謎解きの要素を
含む絵画の、知っている人にだけ分かる暗号を分析・解説している、という感じでしょうか。
個人的にはとても興味深い本だと思いましたが、敢えて評価は4です。
何故なら他のレビュアーの方も書いているように、絵の載せ方が下手です。
全く考えてないのでは?と言いたくなるほど。
(出版社の意図なのか、作者がそれをOKしたのか)
2ページに渡って載せている絵などは、中心の完全な箇所が見えない。
解説されてても、見えないよ......という絵も何点かあります。
それなら1ページに大きくどーんと載せた方がマシかと。
「怖い絵2」も買おうか検討中ですが、この点が改善されてないと、
ちょっと二の足を踏みたくなりますね。
それを相殺するだけの価値はあるとは思いますが。
絵を大事にして見たい人だと、ちょっとおすすめできないと思います。
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71 人中、58人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 何度も読み返しています, 2007/9/27
 作曲家の中島伸行氏がHPに感想を書いていたので(「文章がちょっと思いこみ激しい瞬間があるのだけどそれがまたほどよくスパイスになっていて何度も読み返してしまいます。名画に潜むちょっと怖いエピソード。面白い!装丁も気が利いています」)、さっそく読んでみました。  
 なるほど面白い! あっという間に読み終わったが、美味しいお菓子を少しずつかじるように、今また寝る前に1,2章ずつゆっくり読み返しています。
 新しい知識を得るという楽しみ以上に、文章がすばらしいのです。「絵を読む」というのはやさしいようで、決してそうではありません。「読む」からには文章で酔わせてくれることが必要で、『怖い絵』には随所にそれが見られます。こんな流麗な書き手がいたのか、とちょっと驚きました。 
 個人的にはクノップフ『見捨てられた町』の章が好きです。この絵を「どこか何かが間違って、きちんと終わらなかった恋のようだ」と書くセンスにも痺れました。
 是非パート2を出してもらいたい!
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23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 精神的な怖さが一番怖い, 2008/7/15
この本で取り上げられている20枚の絵は、視覚からくるだけの情報でも十分に
陰惨であったり薄気味悪かったりする絵ばかりだ。
しかし、さらにこうやって情報を与えられると、その恐怖は格段と増す。視覚で
伝わる情報は私が感じ取っただけの恐怖であり、それはそれで怖いのだが
事実は小説より奇なり、とはまさにこのこと、想像のはるか上をいく恐怖がそれぞれの
絵にはこめられている。

作者としては、もしかしたら解説などなく、絵をみただけで味わって欲しいのかもしれない。
画家、だから。しかし、もっともっと知りたいと思ってしまう鑑賞者としてはこういった
「絵の裏の情報」はのどから手が出るほどほしいものだ。

20枚の絵の中に、数枚実物をみたことのある絵がある。ただ、そのときは私には
さしたる知識もなく、また美術を学んだこともないのでとんと見当はずれのところを
鑑賞し、それなりに「怖い」とか「すごい」とかわかった気でいた。

しかし、名画と呼ばれるものには、つくづく鑑賞者にも教養がないといけないのだと
この本を読んで感じた。「その人なりの見方で、思うがままに見ればいい」なんて
嘘だ。現に私は、絵の肝心な部分を見逃していた。こんなところにわかりやすい
恐怖の小物が描かれていたのか。この可憐な女性は女傑と呼ばれる女だったのか。

恐怖云々でなかったとしても、解説があってはじめて絵にも触れることができたと思う。

恐怖は人の心にある、とつくづく思う。
視覚からくるグロテスクさ、という恐怖よりも 情報からくる精神的な恐怖のほうが
格段と怖い。あとからじわじわくる絵もある。

20枚の絵にはそれぞれ違う意味での怖さがある。ホラー映画の怖さとはちがう。
知性を刺激してくる恐怖であった。
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