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アメリカ後の世界 (単行本)

ファリード・ザカリア (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

世界は今、近代に入って3度目のパラダイム転換に直面している。アメリカ一極支配の構造が、着実に崩れようとしているのだ。これはアメリカの凋落ではない。「その他すべての国」の台頭なのだ。アメリカが自信を失う一方で、途上国経済は衰えを見せず、中国・インドといった新興の大国は影響力とナショナリズムを強めている。すなわち反アメリカではなく、「アメリカ後」の世界が築かれつつあるのだ。いったい、この「近代第3の革命」は、私たちに何をもたらすのか。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ザカリア,ファリード
1964年インド生まれ。18歳のときアメリカに留学。政治学を専攻し、イエール大学で学士号、ハーバード大学で博士号を取得。27歳で『フォーリン・アフェアーズ』(非営利の外交シンクタンクである外交問題評議会の機関誌)編集長に抜擢された。現在、『ニューズウィーク』国際版の編集長。また、CNNの『ファリード・ザカリアGPS』という外交インタビュー番組のホストを務めている。アメリカで注目されている気鋭の国際ジャーナリスト

楡井 浩一
1951年生まれ。北海道大学卒業。英米のノンフィクション翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 インド出身の著者ならではのアメリカ論, 2009/2/8
アメリカ一極支配の時代が終焉をむかえた。アメリカはどうなるのか?

こうした問題意識に対して、
 ・どのように西洋が台頭したのか?
 ・どのようにアメリカが一極支配が確立したのか?
 ・中国の世界に対するインパクト(歴史的考察及び現状分析)
 ・インドの世界に対するインパクト(歴史的考察及び現状分析)
 ・アメリカはどのように没落したのか?
といった解説とともに、「アメリカ自体がどのようにグローバル化すべきなのか?」といったテーマに取り組んでいる。

世界史を振り返り、世界から見たアメリカの位置づけがどのように変化しているのかを改めて整理することができた。

本書の取り組みは「21世紀初頭、アメリカは世界のグローバル化という歴史的偉業を成し遂げたが、その過程で自国のグローバル化をし忘れた」という一言に集約できる。
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12 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 インドとアメリカのお見合い本だが・・・・, 2009/3/15
By 至高の豚 (激怒と爆笑の間) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
中国にもかなりのページが割かているが、基本的にインドの比較材料として描かれており、
全体ではインドとアメリカ関連本と言ってよいだろう。

インドについては、インドは民主主義という宿命を背負っているため、中国のように民衆を
無視した経済政策や外交政策がとれない為、中国に遅れをとっているが、基本的にはイギリス
の伝統を受け継いだ穏健な外交を行っており、政府は弱いが民衆は力強い。
また宗教的にもヒンズー教は他宗教について寛容である。核兵器を持ったが、それは周囲の国
が持っているからであり、アメリカよどうか事情をわかってくれ。
アフガニスタン政策のためパキスタンだけをけして偏重しないでくれ。という感じ。

アメリカについては、イギリスと異なり世界一の経済大国として120年にわたり君臨している。
しかし、ベルリンの壁崩壊後、唯一の超大国になることが可能な状況であったにも拘わらず
現在の経済危機でその支配は崩れつつある。それは、アメリカが余りにも内を向きすぎ、
他国がグローバル化を必至に押し進めていたが、アメリカは他国に無関心で自らのグローバル
化を怠った為だ。
というわけで、ここで注目したいのは、アメリカが自らのグローバル化とは何かだ。
これは、特に9.11以降の独断的外交政策を指すものと思われる。結局アメリカはその後の
一連の戦争で、多くの国の不信を招いてしまった。
そこで、インドはアメリカを支持しますと言わんばかりで、ハッピーエンドとなるのだが、
いまここに一つ日本を入れてみたらどうだろう。

日本とインドは領土的利害関係もなく、共に中国の「平和的台頭」という脅威にさらされている。
歴史的・文化的にもお互いが敬意を持ち相互の国民感情は良好だ。インド洋では日本の自衛隊
は給油活動を続けている。これは中国のシーレーンに日・米・印が立ちふさがっている構図と
なっており、中国の台湾ヘイ合に関する重要な牽制となっていることに気づくべきだろう。
私は、自衛隊のインド洋、ソマリア沖への派遣に賛成しているのは、それが特に台湾問題を
通じ、日本のシーレーンの確保に大きく役立っていると考えているからに他ならない。

この本はアメリカとインドという民主主義の人口大国の話であるが、日本を入れてみると
なお面白いと感じた。題名は内容といささか異なっていると思う。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 それでもアメリカはまだ優位, 2009/5/17
By 藤崎健一 (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
 ・・・というのが著者の見解。ライバルは−もちろん日本では無く−欧州
「合衆国」でも無く、中国とインド。

 アメリカ一極体制は終焉を迎えたが、それはアメリカの影響力が「相対的に
低下」しただけのことであって、個別指標で見てみれば政治的影響力にしろ
経済力にしろ、そして軍事力にしろ、まだまだ余所には負けない、と。
ライバルとなりえる両国の状況についても、それぞれページ数を割き、分析を
行っています。

 乱暴にまとめると、中国の成功(驚異的な経済発展)は、国民の声を聞かない
・聞く必要のない体制故の結果。それを猛追するインドの優位は植民地時代に
英国が整備した基盤の上に立った、(独立後も一貫して)民主主義という体制を
(いろいろ問題は有るにせよ)維持してきたところ・・・だと。

 最後2章で、ではアメリカはどうなのか?このまま、(余所の勃興で)大国の
内の一国になってしまうのか?それを回避するにはどうすべきか?という問題を
取り上げ、著者なりの答えを導いているのです。

 現在の軸と未来の軸、それぞれの先を見通す手がかりになる一冊です。
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