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戦争と平和 (アニメージュ叢書)
 
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戦争と平和 (アニメージュ叢書) (単行本)

富野 由悠季 (著), 大塚 英志 (著), 上野 俊哉 (著), ササキバラ ゴウ (著)
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 『機動戦士ガンダム』の原作者、富野由悠季を囲んでの座談会のもようが収められた1冊。延べ10時間以上にも及ぶ座談会に臨んだのは、上野俊哉(評論家)、大塚英志(評論家)、ササキバラ・ゴウ(編集者)の3人。いずれもいわゆる「ガンダム世代」として、同時代にガンダムワールドに接してきた論客たちである。

   富野由悠季の著作であれば、ファンならつい手を延ばしてしまうだろうが、単なるガンダム談議のたぐいだと思って気軽に読みはじめると、たちまち硬い岩盤に突き当たったような戸惑いを覚えるはずだ。それもそのはず、「本書は9.11(米同時多発テロ事件)以降の世界に言及した戦争本である」と大塚が冒頭ではっきりと言っているように、この本は「ガンダム」というフィクションを通して、「本物の」戦争を語った本だからである。

   大塚たちは、ガンダムには「9.11」と比較して語るに足るだけの内容があること、「ガンダム」を介することで戦争をわりやすい言葉に置き換えられること、富野由悠季という個性が「9.11」に対して黙っていられないだろうということの3つの理由から、富野との座談を企画したという。

   案の定、富野は「ガンダム」を中心にして、テロとグローバリズム、若者のおたく文化とセックス、サブカルチャーの状況など、いまの日本や世界を取り巻く課題について、腹蔵なく答えていく。その発言には、フィクションとはいえ、20年以上戦争を描きつづけてきたクリエイターとしての意外なほど真摯(しんし)な態度が見られて興味深い。富野と3人の論客との意見はしばしば一致しないが、それよりも、行間からあふれ出る富野自身の「ガンダム」へのこだわりを読み取ることが大切なのだろう。(文月 達)



内容(「BOOK」データベースより)

あの『機動戦士ガンダム』を創りだした富野由悠季が、気鋭の評論家たちと語った「見えない戦時下での共存原理」。

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5つ星のうち 4.0 サブカルチャーの中の戦争と戦争のサブカルチャー化, 2002/6/27
サブカルチャーの中で常に戦争を描き続けてきた日本のロボットアニメーション。その視点を通して見た9.11以降の現実の戦争とは?興味深いテーマに対して「ガンダム」の富野氏へのインタビューという人選がまず心惹かれます。富野氏の発言は饒舌でありながら時に韜晦的で従来私は苦手としていたのですが、本書においては率直な語り口でシンプルに伝わってくる気がしました。
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51 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 主役は誰?, 2002/7/21
By カスタマー
富野氏が戦争を語る内容かと思ったら、富野氏を肴に3人の進歩的文化人が自分の主張を語るというような内容でした。
インタビュアーが多すぎ、またやたら自己主張する為、全体を読んだ印象としてこの3人の文化人の主張に富野氏が受動的に受け答えするという印象が強い。
富野氏の発言のみならば遥かに薄い本になっていたと思われます。

また、世界市民という考えを妄信するかのような左翼思想が全体を包んでいるため、なぜ戦争が起こるのか?までの踏み込みがなかったように思われます。
インタビュアーが自らの主張に酔うあまり富野氏の発言を引き出しきれなかったのが非常に残念。
戦争はしてはいけないんだよ。という程度の内容にここまでのページを使う必要があるのでしょうか?

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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 富野は、死んでいない, 2006/5/8
 富野由悠季が911以後の世界をベースに戦争論を語る、対談形式の本。
 時に独善的であり、時に普遍的でもある、人間・富野の思想の一端を、戦争とガンダムという切り口から垣間見ることができる。
 語られる内容の是非はともかく、その洞察力と思想力に「作家・富野」は死んでいないと感じさせられた。
 まだ、富野さんには、ガンダム、イデオンを超える何かを期待できるのではないだろうか?
 また、本編に添えられる注釈が富野マニアの心をくすぐり、それだけでも、この本は楽しめるものとなっている。
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