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魔法使いはだれだ ― 大魔法使いクレストマンシー
 
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魔法使いはだれだ ― 大魔法使いクレストマンシー (単行本)

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ (著), 佐竹 美保 (イラスト), 野口 絵美 (翻訳)
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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   6Bには魔女がいる。魔女が悪者扱いされる、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『Witch Week』(邦題『魔法使いはだれだ』)の世界では、それはちっとも喜ばしいことではない。読者は、現在のイギリスの学校、ラーウッドハウスの生活に放り込まれる。ごく普通のこの学校が1つだけほかと大きく異なるのは、いたるところに魔女がいて、容赦なく魔女狩りが行われているところ。著者のウィットと博学ぶりが感じられる、6Bの教室が舞台のこの物語は、クラスメートの魔女探しから始まる。人気者のサイモンでも良い子ちゃんのテレサでもないことは確か。だとしたら、太っちょのナンか、ものぐさなチャールズ? それとも謎めいたところのあるニラパムか、落ち着きのないブライアン? 物語がクライマックスを迎えるころには、魔女であることは恥ではなく名誉のしるしになる。

   継ぎ目を感じさせることなく、自然に視点を移しながら展開していくこの物語は、『Lord of the Flies』(邦題『蝿の王』)と同種の作品だ。著者は、子どもというものを十分に理解したうえで、子どもが傷つけあい、助けあう姿を描く。そして、物語の本筋に、知らないと書けない学校生活の様子を織り込んでいく。すさんだ生活をしているナンが、人気のある女の子たちをうんざりしたように観察している場面を見てみよう。
 「授業中ナンは気がついた。テレサとその仲間たちはまた何かに夢中になっている。いやな予感がする。新しいことを始めると、あの子たちはいつも異常なくらいうるさくなるのだ…。今回の流行は白い編み物。汚れないようにタオルにくるまなくてはいけないような、白くてきれいでふわふわした毛糸。教室じゅうが“裏編みを2目、表編みをひと目、次は2回編み棒にからませて…”とぶつぶついう声に包まれる」

 『Witch Week』は文句なしにおもしろい。しかも、仲間はずれはやめよう、などといった「道徳的」メッセージを子どもたちに押しつけることはない。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。



出版社/著者からの内容紹介

「このクラスに魔法使いがいる」謎のメモに寄宿学校は大騒ぎ。魔法は厳しく禁じられ、見つかれば火あぶりなのに! 続いて、様々な魔法が学校を襲う。魔法使いだと疑われた少女ナンたちは、古くから伝わる、助けを呼ぶ呪文を唱えた。「クレストマンシー!」すると現れたのは…? 『ファンタジーの女王』『英国の宝』と評される著者の代表連作。

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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 シリーズの中で一番好きです。, 2002/7/18
By chimabook - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
クレストマンシーシリーズを全部読みましたが、1作目に当たるこれが、やはり一番おもしろかったです。
 クレストマンシーは本当に少ししか出てきませんが、最高にかっこよく出てきますし、作者の魔法に対するスタンスがはっきり分かって興味深い。

 それに、何と言っても「魔法使いはだれだ?」という謎解きがおもしろい。

4作のうち、まずはこれから読んでほしい。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 自分が魔法使いだって疑ったこと、ありますか?, 2002/3/2
「このクラスに魔法使いがいる」というなぞのメモに、寄宿学校は大騒ぎ。魔法は厳しく禁じられていて、魔法使いは見つかり次第火あぶりになってしまうから!個性的な生徒ばかりのクラスの中で、ついには教師も入り乱れての探り合いが始まる…!まず真っ先に疑われたのは、仲間外れな目つきの悪い男の子チャールズと、大魔女の血をひく女の子ナンだった。追いつめられたナン達は、古くから伝わる『助けを呼ぶ』という呪文を唱えることにするが、彼らの前に現れたのは…!一体誰が魔法使いなのか?そして、メモを書いたのは…?

とにかくキャラクターが曲者ぞろいで面白い!ダイアナ・ウィン・ジョーンズ女史の書く児童文学に欠かせないエッセンスが、この作品にもたくさん盛り込まれています。後半からラストへのハイスピードの下りは、思わず一気に読みきってしまうほど。作品の中に散りばめられたピースがどんどんと組み上げられていく感覚は、本を読むことの本当の面白さを実感させてくれます。この作品、ラストで「やられた!」と思うこと間違い無しです。学園ものやファンタジーがお好きな方ならば、きっと楽しんでいただけると思います。

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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 魔法が普通の世界へようこそ, 2001/9/25
By とりさん (東京都千代田区) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
クレストマンシーはひとつの憧れの存在だったりもする。彼は絶対的な力を持ちつつ、それでいて「権利」よりも「義務」が優先すべき歴史の流れの中に住んでいる。

本書も「ありきたり」と言えばそうなのだが、「特異な存在としての魔法使い」の世界と、「普通の存在としての魔法使い」の世界をうまく結び付け、そして魔法使いはいかに生きるべきなのかというところにも踏み込む作品になっている。もちろん、そんな教条的な主張を大上段に振りかぶるわけではなく、ディアナ=ウィン=ジョーンズ風に楽しく読めるようになっていることは言うまでもない。

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