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弟の戦争
 
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弟の戦争 (単行本)

by ロバート ウェストール (著), Robert Westall (原著), 原田 勝 (翻訳)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

イギリスで子どもの選ぶ賞複数受賞 ぼくの弟は心の優しい子だった。弱いものを見ると、とりつかれたみたいになって「助けてやってよ」って言う。人の気持ちを読み取る不思議な力も持っている。そんな弟が、ある時「自分はイラク軍の少年兵だ」と言い出した。湾岸戦争が始まった夏のことだった…。人と人の心の絆の不思議さが胸に迫る話題作。


内容(「BOOK」データベースより)

ぼくの弟フィギスは、心の優しい子だった。弱っている動物や飢えた難民の子どもの写真なんか見ると、まるでとりつかれたみたいになって、「たすけてやってよ」って言う。人の気持ちを読みとる不思議な力も持っている。そんな弟が、ある時奇妙な言葉をしゃべりだし、「自分はイラク軍の少年兵だ」と言い始めた。フィギスは12歳。1990年、湾岸戦争が始まった夏のことだった…。弟思いの15歳の兄が、弟を襲った不思議な事件を語る、迫力ある物語。イギリスで子どもの読者が選ぶ賞を複数受賞、ヨーロッパ各国でも話題を呼んだ作品。シェフィールド児童文学賞受賞、ランカシャー州児童書賞第1位、イギリス児童書連盟賞部門賞受賞、カーネギー賞特別推薦、ウィットブレッド賞推薦。小学校中・高学年~。

Product Details

  • 単行本: 172 pages
  • Publisher: 徳間書店 (1995/12)
  • ISBN-10: 4198603995
  • ISBN-13: 978-4198603991
  • Release Date: 1995/12
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.3 x 0.8 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (13 customer reviews)
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21 of 23 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars あまりに残酷な、素晴らしい傑作。, 2002/1/4
By とりさん (東京都千代田区) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
あまりに、あまりに残酷な本だ。しかし機会あるごとに書いているように、本書は紛れもない傑作だ。

テーマとして本書に存在するのは、戦争の残酷さ。現代戦の嚆矢としての湾岸戦争をプロットに利用している。しかしウェストールの書く「残酷さ」は、たとえば「悲惨な戦争」という一語に集約できるものではない。主人公(兄だろうか、弟だろうか?)の家族の中に、コミュニティの中に、世界中の人々の中に存在する「残酷さ」を冷徹に描き出しているのが本書だ。

もちろん、残酷さのみを描くのではなく、そこはウェストールらしく細部にも手を抜かない。例えば本書に登場するラグビーの話は秀逸だ。大のラグビーファンの目から見ても、「ラグビー」というものをここまで正確に描き出した文書を見つけるのが

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13 of 14 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 最高峰の児童書である。完璧だ。, 2004/4/25
主人公の男の子が3歳になったときに生まれた弟には、離れたところにいる人物になってしまうという超能力的な力があった。
最終的に湾岸戦争の少年兵になり、主人公は弟と一緒にそれを経験すると言う話である。

作られた生々しさではなく、本当に自然な、フラットな目で見た生々しさである。

最後のまとめ方も、問題意識を持ったのは医師と主人公だけであり、この立場はこの本を読んだ人と同じ状況であることが共感を持ちやすい。
何かの考えを押し付けようとはせず、ただありのままに語られているだけだ。
この効果がすべて意図して書かれたものだとしたら、この作家はすごい。

児童書と言うこともあり、言葉がやさしく理解しやすい。

小学校中高学年からとあるが、この年で出会っていたらマジでやばい。
人生に残る1冊と確実になるだろう。
その年で出会いたかった。

自分の表現能力のつたなさが本当に悔やまれる。
この本の良さをこのような言葉でしか表現することができない。
そんな気持ちにさせるほどよいのです。

翻訳者もがんばった。いい仕事をしている。

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12 of 14 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ウェストールからの警鐘。, 2005/5/4
By ベック - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
戦争文学は数あれど、湾岸戦争をこういう風に正面切って描いた作品は、はじめてでした。本書の主人公の弟フィギスは、少し変わった子で小さい頃から不思議な言動が目立っていました。人の気持ちをおそろしくナイーヴに受けとめ、一種のテレパシーのようなものでその人自身と自分をシンクロさせることができたんです。成長していく過程で様々な事件があるんですが、やがて世界は湾岸戦争へと情勢を傾けていき、それにともなってフィギスの奇異な言動も頂点を極めてしまいます。彼はイラクの少年兵であるラティーフとシンクロしているらしい。最新鋭の兵器を使い、ピンポイントで攻撃できるため被害が最小限ですむ『きれいな戦争』といわれた湾岸戦争。世界的にはイラクは敵、フセインは悪魔といわれた湾岸戦争。しかし、戦争に良いも悪いもないはず。敵視されているイラクの兵士達にも、その死を嘆き悲しむ家族はいる。世界の情勢は一方に傾いていたとしても、人間としての個々の有様は世界共通なのだから、人種、宗教なんかの外面的、思想的理由で憎みあい、殺しあう世界が肯定されてはならない。ウェストールは、この短い物語の中に万言尽くしても伝えきれないような多くのメッセージを込めています。テレビで放映される情報を鵜呑みにして、ほんとうにきれいな戦争が行われていると錯覚してしまう危険。自分の周りでは起こらない事ゆえ、戦争をまるでゲームのように受けとめてしまう危険。群集心理に惑わされ、同じ人間を無条件に敵視してしまう危険。ウェストールは同じ轍を踏まぬよう警鐘を鳴らしています。
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4.0 out of 5 stars 今にあてはまるかも・・・・
この本は今のイラクとの問題にとっても似ていると思います。と、言うよりもまた同じ事を繰り返しているように思います。湾岸戦争も、今までしてきた戦争もいつも悲しい思い... 続きを読む
Published on 2003/3/4 by ashanti

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