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義経〈上〉 (文春文庫)
 
 

義経〈上〉 (文春文庫) (文庫)

司馬 遼太郎 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

悲劇の英雄が、活字の大きな新装版で甦る
源氏の棟梁の子に生まれながら寺に預けられた少年時代。英雄に昇りつめ、遂に非業の死をとげた天才の数奇な生涯を描いた長篇小説


内容(「BOOK」データベースより)

みなもとのよしつね―その名はつねに悲劇的な響きで語られる。源氏の棟梁の子に生まれながら、鞍馬山に預けられ、その後、関東奥羽を転々とした暗い少年時代…幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け昇りはしたものの兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまう。数奇なその生涯を生々と描き出した傑作長篇小説。

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5つ星のうち 4.0 血の終焉と実のはじまり, 2005/1/30
 歴史上の人物には「人間」が見えにくいのですが、司馬文学には必ずその時代背景の中で行動した「人間」が描かれています。この本には義経が弁慶と戦うシーンがありませんし、義経八艘飛びも出てきません。言い伝えの義経をイメージしていた方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。しかし、苦労して開墾した土地の所有権を保護する政策を打ち出し、土地の所有権に新たな価値観を見出す国家の誕生をいち早く感じ取っていた頼朝と、これを理解し得ない京都育ちの義経との間に生じた確執が描かれています。
 義経をとおして、安定した伝統の中で「血」を重んじてきた平家(京都)の終焉と、開墾で土地を得て生きてきた「実」を重んじる関東(鎌倉)の新国家誕生を描いた力作です。
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 時代に振り落とされたヒーロー, 2005/4/28
By 丁三 (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
本書の義経は、わたしたちがよく知っている義経の物語とはずいぶん、色合いが違う。

義経は、童話や時代劇では悲劇のヒーローのイメージが強く、弁慶との出逢い、静御前との恋など、数多くの有名なエピソードで彩られているが、本書ではそうした人口に膾炙したエピソードをほとんど取り上げない。なんと、頼朝の追討を受けて京を逃げ出し衣川で自害するまでは、たった3行である。これにはおどろいた。

もちろん、人間を書いている。人間の泣き笑いを描いている。だから史書ではなくて紛れもなく小説である。しかし、情緒の捕らえ方が普通のふうではない。個々の人間の行動や考え方、価値観は、時代を離れては存在しない、という観点から出発している。

この物語の時代は、公家の世から武士の世に、に大きな舵が切られた時代である。このあと、徳川の世が終わるまで実に700年間、武士の世が続く。そういう大きな時代の転換があった。

だから、この物語は人間を描いてはいるが、その視点は、人間からみたものではなく、いわば時代がみた人間、である。

義経と頼朝を、時代からみると、また、この兄弟の悲劇への理解が深まる。義経は天才的な戦略家だったが、しかし、時代からみれば、ただの愚か者であった。頼朝は、この悍馬の如く荒れ狂う時代にしがみつき、必死で乗り切って武家の世を開いたが、義経は己が愚かさのために振り落とされてしまった。頼朝が義経と初めて対面したときの喜びは本物だったろう。しかし、頼朝には落馬しそうな義経を助けあげるだけの余裕がなかった。司馬はそういっているように思える。

頼朝が時代を乗りこなし、義経が振り落とされたことが決まったあと、それ以上の物語は単なる惰性でしかない。だから、3行だったのかも知れない。

ともあれ、司馬の書く義経は、やはり、司馬版としかいいようのない義経であった。
いつの世も、時代の気分から、人は逃れられるものではないのであろう。

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18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 義経は何故追われたのか, 2004/6/12
これはなかなか面白かった。

義経が偏屈なまでに、そして性善説かつブラコン
ぶりが見事にかきあげらています。

さらに、なぜ義経は時代の舞台から消えることに
なったのか?源頼朝はなぜ大きな戦の大将をして
いないのに覇を手にいれることができたのかが
司馬さん一流の踊るような文章で描かれています。

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5つ星のうち 3.0 著者も苦労されてます
義経は軍事的大天才にして政治的痴呆、と言う評価は司馬氏だけでなく井沢元彦氏なども
指摘しており、現在一般的な評価になっていると思います。... 続きを読む
投稿日: 2006/10/27 投稿者: 浪速のスライサー

5つ星のうち 4.0 義経が好きになりました
義経と言われても、牛若丸ということぐらいしか知らなかったのですが、この本で義経が好きになりました。... 続きを読む
投稿日: 2005/7/6 投稿者: u04b127e

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