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翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫)
 
 

翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫) (文庫)

司馬 遼太郎 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ついに田原坂から後退する薩軍
七万の政府軍に包囲され、西郷と薩軍幹部はそれぞれの生を閉じた。翌年、大久保もまた──新生日本の激動期を描く全十冊、完結


内容(「BOOK」データベースより)

薩軍は各地を転戦の末、鹿児島へ帰った。城山に篭る薩兵は三百余人。包囲する七万の政府軍は九月二十四日早朝、総攻撃を開始する。西郷隆盛に続き、桐野利秋、村田新八、別府晋介ら薩軍幹部はそれぞれの生を閉じた。反乱士族を鎮圧した大久保利通もまた翌年、凶刃に斃れ、激動の時代は終熄したのだった。

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5つ星のうち 4.0 虚像か英雄か, 2003/6/21
全10巻という長丁場の終焉に来て、なにやら最初のころに比べ著者の西郷隆盛はじめ桐野利秋に対するトーンが冷ややかになってくる。豪胆・爽快な男としつつも桐野も最後は「単なるテロリスト」呼ばわりだし、「会った人でなければわからない西郷の大きさ・人望」も所詮会ったことがない著者はじめ読者にも、虚像か英雄か判定がつきかねる、というところが正直な結論だろうか?西郷は幕末動乱を駆け、維新回天をなし、武士の無用な世の中を作った。西郷の生涯の最後の仕事は行き場のない武士たちを死地につかせることだったのか・・。

西南戦争の終盤、西郷、薩軍幹部たちの死。圧巻の最終巻ですが、読後感は複雑です。この一大叙事詩をどう表現したらよいか適当な言葉が浮かばない。

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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 サムライの絶滅、そして日本の精神の絶滅・・・, 2005/6/11
By 丁三 (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
明治10年9月24日、西郷は最後の時を迎える。その半年後、大久保も暗殺者の手にかかり、落命する。

大久保と西郷の物語はここで終わる。もちろん、爽快感はない。

読後感の重さは、ひとつには、西南戦争にはいったい何の意味があったのか、ということがある。この小説を読む限り、ただ死ぬためだけに行軍したようにしか思えない。そしてそれと知っていて西郷は止めなかった。まるでレミングの死の行進である。

もうひとつの重さは「サムライの絶滅」を暗示させる点であろう。士族は鎌倉幕府以来700年間、日本における読書階級であり知識階級であった。いわば日本的精神の美を支えてきた階級であった。それがいきなり無業者となり、百姓の軍隊に駆逐された。と同時にストイックな求道的精神も、庶民の庇護者としての犠牲的精神も絶滅した。かわって、極めて個人的な利と欲の精神が権力の中枢を占めるようになった。実のところこの構図は今にいたるまで、ずっと続いているように思う。

明治維新はいったい、何をつくり、何を破壊したのか。電車の中で化粧をする、道端に座り込む、車の窓からゴミを投げる。サムライが代表者として受け継いできた日本人の精神は、ここから崩壊が始まったのかもしれない。

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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 虚像か英雄か, 2003/6/21
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投稿日: 2007/3/1 投稿者: あにも

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