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香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)
 
 

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫) (文庫)

パトリック ジュースキント (著), Patrick S¨uskind (原著), 池内 紀 (翻訳)
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   舞台は18世紀のフランス。町は汚穢(おわい)にまみれ、至るところに悪臭が立ちこめていた。そこに、まったく体臭のない男がいた。男にないのは体臭だけでない。恐ろしく鋭い嗅覚と、においへの異様なまでの執着以外に、男には何もなかった。

   物語は至高の香りを求めて、めくるめくにおいの饗宴が繰り広げられる。ドアノブのにおい、石のにおい、花の香り、動物のにおい、果ては目立たない人のにおいに至るまで、ありとあらゆるにおいが立ちこめる。登場人物も、究極のにおいの美少女以外は、主人公も含めて恐ろしくグロテスクである。まさしく魑魅魍魎(ちみもうりょう)。裏道、闇、疫病、屠殺、汚濁…にもかかわらず、なぜ本書からは恐ろしく魅惑的な香りが立ちのぼってくるのだろうか。

   パリには複雑で洗練された味わいがベースにあるように、生ハムやチーズのすえたようなにおいが鼻を突いても、この町で、人を引きつけてやまない魅力がグロテスクなのかもしれない。ストーリーも舞台も登場人物も、実に巧妙に展開している。一度手にとるとテンポよく、一気に読んでしまう。読者は主人公とともに限りなく奥深い嗅覚の世界をさまよい、陶酔させられることだろう。

   著者は1949年ドイツ生まれ。本書は87年世界幻想文学大賞受賞作品。ほかに『コントラバス』、『鳩』、『ゾマーさんのこと』などが翻訳出版されている。(小野ヒデコ) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。



出版社/著者からの内容紹介

奇想天外! 「鼻男」の一代記
十八世紀のフランス。あらゆる人を陶然とさせる香水を創り出す匂いの魔術師が、馥郁たる芳香を放つ少女を求めて次々に殺人を犯す

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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 行間から匂いがたちのぼる…, 2007/8/24
えてして美しさとはこういったものかもしれない。
どんなに人を魅了し幻惑させるものでも、それが作られる舞台裏は醜悪で生々しいものが満ちている。本書で主人公が作る香水のように。

魅惑の芳香と汚物のふんぷんたる悪臭。本書ではこの2つのコントラストが激しい描写となって読者を襲う。肥溜めに膝まで浸かりながら薔薇の香りに陶酔しているような、そんな不可解な気分に読中ずっとなっていた。かつてないほど美しいものを描いているシーンでも漂う雰囲気はどこかおどろおどろしく気味悪くさえある。

そして、その独特の雰囲気を背景に展開されるストーリーはそんなばかなといういい意味で驚きの連続だ。目的達成のために次第に頭を働かせるようになる主人公も怖い。

人としての範囲から逸脱させてしまうほどの才能。
その恐ろしさを存分に楽しめた。
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 尋常ならざる傑作, 2007/2/14
尋常ならざる登場人物がぞろりぞろり出てくる。
小さな子供や赤ん坊さえも、その存在の中に醜悪さと悪意を見出せるような書き方である。
それが不快かといえば、そうではない。
その不気味さに魅せられて、魅せられてぐいぐい読まされる小説である。
ラストの、これまた通常の範囲外という終わり方は、これまたある意味衝撃的で、読後にはしばし放心し、その後「またこんな話が読みたい」という、飢えに襲われた。
しかしこういう小説は早々お目にかかれない。
傑作である。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 天才と狂人, 2007/2/7
匂い、香りだけが世界の全てだったら・・・。
読み始めてすぐに、ジャン=バティスト・グルヌイユのおかしな世界に夢中になるはずです。

悪臭の中生れ落ちたグルヌイユは、並々ならぬ生命力と忍耐で成長していきます。世界で唯一匂いのしない彼は他者に不安を呼び起こしながら、至高の香りを求めます。香りが全てであり、他者の生命すらも犠牲にします。そんな彼が手に入れた至高の香りは、何をもたらすのか。

読み進めるうち、匂いの奔流に圧倒されます。ぜひ体感してみてください。
映画化のためか、赤毛の女性が印象的な新しい表紙で店頭に並んでいました。
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5つ星のうち 5.0 さすが
池内紀さんの翻訳じゃなかったらきっと手に取ってなかった本。
今までにないタイプの話だと思います。... 続きを読む
投稿日: 24か月前 投稿者: ArieHaring

5つ星のうち 5.0 一気読みしてしまうフランス文学の名作。
フランス文学ビギナーさんでもこれは、一気に読めまする。
非常にお勧めの一冊であります。
投稿日: 2007/11/8 投稿者: tao

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