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きれぎれ (文春文庫)
 
 

きれぎれ (文春文庫) (文庫)

by 町田 康 (著)
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Product Description

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 「―― 大きい俺や小さい俺、青空に円形に展開、みな、くわっとした格好で中空に軽くわなないている ――」。親のすねをかじりながら無為の日々を送っていた「俺」はかつて、ともに芸術家を志し、その才能を軽視していた友人が画家として成功したことを知る。しかも、美貌と評判高い彼の妻は、「俺」が見合いをして断った女だという。よじれて歪んだ心が生むイメージが暴走した果てに「俺」が見たものは…。

   著者は、パンク歌手であり詩人であり俳優であるという異色作家。『夫婦茶碗』 『へらへらぼっちゃん』など、独特のビート感あふれる作品を意欲的に発表し、個性派作家として注目を浴びている。若い世代を中心に「ストリート系」、「J文学」などともてはやされる一方で、ナンセンスなストーリー展開やメッセージ性の希薄さなどから「キワモノ」であるという冷ややかな評価も受けていた。ところが、一見、一貫性を欠いているようにも思われる言葉の連射の間隙に、透明感を与えることに成功した本作で芥川賞を受賞したことで評価は一変し、純文学の新たな地平を開く作家としての栄誉を得た。好悪の分かれる作家ではあるが、繰り出される言葉のリズムに身をまかせて一種のカタルシスを得ることができるか、違和感を抱くか、それは作品に触れて確かめてほしい。(梅村千恵) --This text refers to the 単行本 edition.



出版社/著者からの内容紹介

時空を超え、乱舞する言語。芥川賞受賞作
浪費家、酒乱、趣味がランパブ通いの俺。厭味な幼な友達の妻で、かつて見合い相手だった美女に恋慕し、策謀するが。「人生の聖」併録

Product Details

  • 文庫: 213 pages
  • Publisher: 文藝春秋 (2004/4/7)
  • Language: 日本語
  • ISBN-10: 4167653036
  • ISBN-13: 978-4167653033
  • Release Date: 2004/4/7
  • Product Dimensions: 6 x 4.2 x 0.3 inches
  • Average Customer Review: 3.7 out of 5 stars  See all reviews (22 customer reviews)
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4.0 out of 5 stars 文学でもパンクでもない、隔絶したもの, 2009/6/22
By イッパツマン (あちらこちら) - See all my reviews
 80年代前半の日本インディ・シーンの特徴として、なぜか文学・演劇的要素の強いバンドが人気だったことが挙げられる。(多分、唯一の例外は詩作を全く放棄していた山塚アイ=ボアダムスだが、結局美術系に流れていった彼らだけが今でも現役バリバリなのは興味深い。)

 彼ら自身が「パンク」と自己定義にしていた割に、余りにもやってる音楽が所謂パンク・ロックから遠かったことは今振り返っても興味深い。町田町蔵が主戦場を言語表現に移した際に、小説ではなく詩集から入ったというのも、偶然ではないのだ。(個人的には、どんなに思い入れがあっても、今の時代に「パンク歌手」の看板は誤解の元なので、下ろした方が良いと思う。)

 彼は詩も音も完全に自己流で爆裂した表現者だったが、大物インディ・アーティストの中でもかなりキレた言語センスを誇っていた。そんな彼が書く「小説のようなもの」が文壇でやたら賞を取るのは、単に文壇が「文学」から隔絶したこういう変な日本語表現にウブだからである。(だから、彼の小説は今後も日本でしか評価されないだろう。)

 そもそも「文学」的ではないという点でのみ町田は評価されるべき書き手なのだと思うが、最近は本人もその辺の事情が分かんなくなってきたのか、教育テレビで中原中也について語ったりしている。でも、そういうせせこましい仕事こそ「文学者」がやれば良いのだ。

 町田町蔵/康の才能に文壇が尻馬に乗って独占している状況は、色んな意味で寒い。彼は、文学者でもパンク歌手でもない「異才」でしかありえないし、そんな「表現者(アーティスト)」であることを早く本人に思い出してほしいと思う。
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12 of 17 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 現実と空想の交錯, 2003/6/19
このレビューの引用元: きれぎれ (単行本)
芥川受賞作の「きれぎれ」は、他の作品に比べると
やや難解で読みにくい、おもしろくない、という感想を
持つ方もいるようですが、これは現実と空想を行き来するお話、
それを全部分かろうとするから余計分からないのだと思います。
逆に、その現実と空想の交錯する感じを楽しんでもらいたいです。

また、初期の頃にはない味のある情景描写も楽しめます。

個人的に、雨の中タバコを買うシーンが好きです。

併録の「人生の聖」はもう、ぶっちぎっちゃってます。
おもしろいです。ぜひ読んでみて下さい。

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10 of 15 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 町田康、大好きなんだけど・・・。, 2006/8/20
町田康の作品は殆ど読んでますが、個人的にこれだけは
面白さがイマイチ解らんのですよ・・・。当方の読解力が無い所為も
十二分にあると思いますが・・・。何故コレが芥川賞?と正直
思いました(機は熟したって事か?)。それなら候補止まりになった
”くっすん”か”けものがれ・・・”で受賞して欲しかったなぁ。
芥川賞作品と言う事で町田康はこれが初めてって言う方も居られると思いますが。
面白く無いと思って町田康に見切りを付けた方は是非「くっすん大黒」か
「屈辱ポンチ(けものがれ・・・)」を一度だけ読んで欲しい!それを読んでも町田康パス!
って言う人には何も文句は言わないっす。
ちょっとこの作品は難しかった(僕には・・・)何か読み終わった後に暗くなったし・・・。
町田康作品は読み終えた後は「生きてりゃ何とかなるだろう?」って感じに
訳の解らないポジティブ感が沸くのになぁ(僕には・・・)
でも”タクシー”と”お見合い”の下りは、いつもの町田康っぽくて好きなんだけど。
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4.0 out of 5 stars 併録の「人生の聖」が面白い
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この作品はは全5編からなる超短編集。で、労働が主なテーマなのだと思う... 続きを読む
Published on 2004/12/1 by yokokomo

5.0 out of 5 stars ☆5つですが、お薦めしません。
超下降思考とでもよべばいいんでしょうか。
ひたすらにだらだら下降線を描きながら
五黄殺の取り憑くがごとくストーリーは進む。
思わずニヤリとして... 続きを読む
Published on 2004/8/24 by 4g

2.0 out of 5 stars 最後まで読めなかった
 文体がユニークで、暴力的なまでのドライブ感が面白いのは分かるが、自分は町田康とはどうも相性が悪い。... 続きを読む
Published on 2004/8/20 by m1022

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