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壬生義士伝 上   文春文庫 あ 39-2
 
 

壬生義士伝 上 文春文庫 あ 39-2 (文庫)

浅田 次郎 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本人の「義」とは何か。2003年初春映画化!
「死にたぐねえから人を斬るのす」新選組で、ただひとり庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯を描く浅田次郎版「新選組」


内容(「BOOK」データベースより)

小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。

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5つ星のうち 5.0 浅田次郎、会心の一作(かな?), 2007/4/18
By 涌太郎 (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
「きんぴか」「プリズンホテル」「極道放浪記」「鉄道員」「地下鉄に乗って」ときて、次に手にしたのがこの「壬生義士伝」だった。

いろんな人間の手垢が付きまくった「新撰組」というテーマ。
浅田次郎は吉村貫一郎という、南部藩の貧しい家族を食わせるために脱藩し、新撰組となり、
人を切ることで見栄も外聞もなく銭をかき集め、故郷に送金する、
ものすごく格好悪いが、心優しいサムライを登場させることで、彼の「新撰組」を編み出した。

吉村の家族、親友にして藩の上役、そして壬生浪人(みぶろ)、尊皇攘夷派の面々・・、
幕末という吉村が生きる抜き差しならぬ武士の世の中で、
それらとは到底相容れない親子愛、家族愛、友人愛という矛盾、
言い換えればこの時代の武士が己に問いかけてはならない、
『裸の、一個の、身分など関係ない、人間としての正しい道』という矛盾を激突させる。

その激突は、必然的に溶鉱炉のように真っ赤に煮えたぎり、読者の感情を揺さぶる。
大阪南部藩屋敷で、親友であった大野次郎右衛門から切腹を申し渡され、
部屋一面血の海と化して、貫一郎が静かに死ぬ場面でピークに達し、息子の五稜郭での死でさらに涙を誘う。

この小説の最後の部分には大野次郎右衛門から、藩に一連の状況を報告する候文が書かれているが、
この時代にその概念としてさえ存在しない「人間正義」という矛盾した四文字に、
この小説が数多くの男たちを泣かせる秘密が凝縮されているのではないだろうか。

「男を泣かせる小説を書く男」---浅田次郎、会心の一作・・・かな?。
候文で終わるこのやり方は遠藤周作「沈黙」にそっくり。
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48 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 泣くまいと思っているのに、、、、, 2002/9/15
By chimabook - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
いつものことですが、もう、いい大人がぼろぼろ泣いてしまいます。最初は、冷静なんです。また、いつもの御涙ちょうだいなんだな、そうはいくもんか。あの手、この手で、だんだん、主人公やその周りの人間の切ない気持ちや思うに任せぬ人生や、それでも捨てきれないやさしさとか、そんなものを語り尽くされて、主人公の人生にどっぷり足まで浸かって、なすすべもなく、おいおい泣いてしまうような醜態を今度こそさらすまい、、、そうは思っても、、、だめなんです。どうしてでしょうねえ。新撰組、幕末、侍の時代の終焉。これくらいいろんな人が語り尽くしたテーマもないと思います。けれども、いつでも、この作者が描くと、泣き笑いの、やさしい、でも、愛するもののために戦う男たちの物語になってしまうのです。奥さんや、子供のことを思って、泣いたり笑ったりする父親の物語になってしまうのです。新撰組の中でも、人きり貫一郎と呼ばれた剣客、吉村貫一郎。北辰一刀流免許皆伝、かつ、藩校の師範を勤めるほどの文武両道。穏やかな外見に似合わず、その剣は非情で実践的。迷いがないように見える。そして、異常なほど『金に執着』した、、、、時は大正、日清・日露の戦争を経て、第一次世界大戦に向かうころ。吉村貫一郎のことを聞いて回るある人物に対して聞き語りで語られる、半世紀前の物語。その中から浮かび上がってくるのは、混沌とした時代のなかで、自分の信じる真実を澄んだ目で見つめて生き、そして、死んでいった一人の男の姿。唐突ですが、『銀河鉄道999』を思い出しました。

最後が、汽車で故郷に帰る描写で終わっているからかもしれません。人は生き、そして、死んでいくけれども、その思いは決して死なないのだと、思いは父から子へ受け継がれて、永遠に生きるのだとそう感じました。やはり、ごくあたりまえの歴史小説にはなりえません。この作者にかかっては。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 長編では、浅田さんの本で一番好き!, 2009/4/20
この本を読んで、浅田さんにはまり、40冊以上読んできましたが、長編ではこの本が一番好きで完成度も高いと思います。以下、2007年9月に「下巻」の方のレビューに書いたものを少し修正しました。

武士道=家族愛という破天荒な価値観を何と新撰組に持ち込んで読者を納得させてしまう作者の筆力に驚愕してしまう。インタビューの形を通して、吉村貫一郎の人物像を浮かび上がらせる一方で、インタビューを受けるさまざまな人の人物像+時代背景まで浮かびあがらせてしまう。それがあまりにリアルなので、ノンフィクションかと思うくらいだが、実はフィクションなのである。
 また、最後の大野次郎右衛門の手紙には、国家主義批判が隠されている。人は、自分の妻子のためになら死ねるのであって、主君や国のために死ねという風潮がはびこると国は亡ぶと読める。最後をあえて漢文調にしたのは、作者のこの思いを控えめに主張することを目的としたと思われる。この主張は、「蒼穹の昴」「珍姫の井戸」「天切り松闇がたり」「日輪の遺産」「シェエラザード」にも脈々として流れている。浅田さんは自衛隊出身でもあり、そのヒューマニズムは付け焼き刃ではない力強さがある。
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投稿日: 7か月前 投稿者: 盛岡出身

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投稿日: 9か月前 投稿者: 理系の文系

5つ星のうち 5.0 2008年、この本に出合えて良かった。
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投稿日: 14か月前 投稿者: sakomi

5つ星のうち 5.0 感動しました
ちょっと南部訛が読みにくかったんですが、慣れてくる頃にはその訛が愛おしくなってきました。ぜひ最後まで読んでいただきたいと想います。この本に影響されて、南部盛岡に... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ぽぽん

5つ星のうち 5.0 小説で初めて号泣しました
小説を読んで号泣したのは初めてでした。幕末の、政治も人の心も明日はどこに向かうのか混乱を極める中、その只中にあってひたすら己の信じる義にのみ戦い、死んだ人の話で... 続きを読む
投稿日: 2007/9/16 投稿者: れん

5つ星のうち 5.0 幕末を皮膚感覚で感じたい人に
とんでもない名作です。次代に読みつがれるのではないでしょうか。貧しさに立ち向かい、家族を養うため、南部藩を脱藩してまで新撰組に加入し、給金をすべて送金し家族愛を... 続きを読む
投稿日: 2007/9/2 投稿者: pp-tang

5つ星のうち 4.0 流石です。
 新撰組を扱った作品は山のようにある。

 本書のおもしろい点は主人公が新撰組隊士としてメジャーなキャラクターではないという事。... 続きを読む
投稿日: 2007/2/12 投稿者: タック

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