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光源 (文春文庫)
 
 

光源 (文春文庫) (文庫)

by 桐野 夏生 (著)
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Product Description

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   桐野夏生の描く女性はカッコイイ。それも、絶世の美女や完璧なキャリアウーマンなどの、現実離れした格好よさとは違う。たとえば、『顔に降りかかる雨』(第39回江戸川乱歩賞受賞)と『天使に見捨てられた夜』の主人公である女性探偵・村野ミロや、『OUT』(第51回日本推理作家協会賞受賞)に登場する主婦・香取雅子。ときに大失敗を犯し、失態も見せる。しかし、彼女たちはその内に秘めているのだ。窮地に追いやられたときに取り乱さない冷静さを、どんなトラブルにでも果敢に立ち向かう豪胆さを。そんなヒロインたちに魅了され、桐野夏生ファンとなった読者は多いことだろう。本書にもまた、人間的な弱さを持ちながらも自身の人生を懸命に切り開こうとするひとりの女性が登場している。

   1999年に『柔らかな頬』で直木賞を受賞して以来、2年ぶりに発表された長編である本書は、映画作りの現場が舞台である。プロデューサーとしての名声を得るため映画の成功にすべてを賭ける玉置優子のもとへ、スタッフが集まった。昔の恋人を見返したい名カメラマン。自分は天才だと信じる新人監督。人気絶頂の二枚目俳優。かつてのアイドル。「いい映画を作る」の言葉の裏に、それぞれの思惑が錯綜し、衝突する。犯罪や事件性は皆無であるが、スポットライトを浴びたいと熱望する人間たちのしたたかな姿が淡々とつづられる本書は、光と影で描かれたサイレント映画のような深い味わいが感じられる作品である。(冷水修子) --This text refers to an out of print or unavailable edition of this title.



出版社/著者からの内容紹介

こんな奴ら見たことない!
映画撮影とは、監督、カメラマン、プロデューサー、俳優が各々の思惑と事情を抱えてぶつけ合う光の乱反射。直木賞受賞後長篇第一作

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8 of 10 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 光源, 2004/2/15
 ただ淡々と映画を制作する話。こうもリアルに書いてはいるのだが、あまり好きになれない。

 藪内の持っていた叔父の古い写真をもとに映画を作ることに。その藪内は監督。優子のプロデュース。有村のカメラマン。主演俳優は今売れている高見。共演はヌード写真集で売れている元アイドル佐和。撮影は順調に進むかと思われたが。

 淡々に撮影の情景を順を追って書いている。高見は自分の思い通りにいかず降板を持ちかけたり、藪内に殴られたり。有村は佐和に特殊な感情を抱いてしまったり。優子は怒ったり。多視点から見る撮影の様子は一人一人の思いとは全く違うもの。それが当たり前のようにストーリーは進む。ストーリーというが、殆どシナリオはない。心理描写や人物造形もよく感情移入はしやすいが、ストーリーに深みはなく、やや物足りなかった。

 かつて誰も読んだことのない小説。そういう風に言われているらしいが、確かにこういう小説は読んだことがない。展開は読めなく、小説は終わってもストーリーが終わった訳じゃない中途半端な小説。結局どうなっていったかは読者に任されるのだろうか。リアリティが面白く早く読めたが、本作は良作とは言いにくい。

 勿論意見は別れるだろうが、好きになれない桐野小説であった。

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4 of 5 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 「こんな勝手なヤツラ見たことない!」, 2004/4/4
このレビューの引用元: 光源 (単行本)
まさに 帯の文句そのままの作品です
よくもまあこんな自分勝手なヤツラばかりでてきたもんです
ある意味すがすがしいくらいに

桐野作品を読むのは OUT 柔らかな頬についで3作目ですが
本作の欠点は主人公の視点が前半と後半で変わってしまっていること
これは作者の狙いなのか?
だとしたらこの手法はもうやめたほうがいいと思う

話が散漫になるし人物描写の密度が薄くなる

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8 of 12 people found the following review helpful:
2.0 out of 5 stars そういう展開ってありですか?・・・, 2004/12/6
By yuishi (千葉県) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
やり手の女性プロデューサーは、脚本を持ち込んだ映研あがりの青年を監督に抜擢し、低予算の映画作成始める・・。撮影監督、カンヌも狙えると言われる有名男優、元アイドルあがりの女優・・・
それぞれに事情を抱え、参加する面々・・・。
解説に「誰も読んだことがない小説」とある。確かに誰も読んだことがないであろう、後半の展開は想像を超える・・・。ただしほめ言葉ではない。
表紙や奥付の作品紹介から受ける印象とはだいぶ異なるストーリーだ。前半には映画作りの様々な事柄がちりばめられ、興味深い・・。登場人物たちの間で何度も交わされる映画談義は著者の好みだろうか?
小説としての構成はともあれ、最後まで読んでしまったのも確か。でもそれだけに、あの展開はないだろう・・と思う。
蛇足だが奥付の作品紹介はひどい。あげくは「逆プロジェクトX」といった表現は、文章を扱う編集者の表現としていかがなものかと思う。
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