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恐怖の総和〈上〉 (文春文庫)
 
 

恐怖の総和〈上〉 (文春文庫) (文庫)

by トム クランシー (著), Tom Clancy (原著), 井坂 清 (翻訳)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

水爆を手に入れたパレスチナ系テロ・グループを相手に次々期大統領の密命を帯びたライアンが暗躍する。そして遂に水爆が爆発……


内容(「BOOK」データベースより)

冷戦終結後も、ゲームはつづいていた―。ファウラー新大統領の密命を受けて、中東和平実現の奇策を胸に世界を飛び回るジャック・ライアン。が、このとき砂漠の片隅では、二十年前の不発核弾頭を入手したテロリストによって史上類のない核テロが仕掛けられつつあった―。スケールますます雄大、巨匠が新領域に踏みこんだ超大作。

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10 of 12 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 恐怖の緩和, 2002/1/9
このレビューの引用元: 恐怖の総和〈下〉 (文春文庫) (文庫)
2001年9月11日の事件は映画でしか考えられない場面が次々と私達を襲いました。事件当夜、トム・クランシーの読者は事態がこれ以上小説に沿って悪化しないことを祈りながらテレビの前を離れられなかったのではないでしょうか。奇しくも「日米開戦」が事件の原型となったことがこの本を手にとるきっかけとなった方もおありでしょう。

 クランシーは長年に渡り数多くのベストセラーを世に送り出してきましたが、それぞれの小説の中心となる大きなテーマをおなじみの役者を巧みに使って描いていくことで、それぞれの作品に一冊の本だけでは成し遂げ得ないほどの内容の厚みをで持たせるというに成功している作家です。この特殊技法ではそれぞれの作品が独立性を持ちながらも、登場人物が再登場したり過去の事件が言及されても、以前の作品を読んでいなくとも話しがつながるように簡単な解説の文章が添えられます。それでも読者をしてほかの作品をも読ませようという技法はやはりベストセラー作家だとあらためて納得さえさせられます。

 前置きが長くなりましたが「恐怖の緩和」は「レッドオクトーバーを追え」、「愛国者のゲーム」、「いまそこにある危機」のちょっと古い3本のヒット映画と「日米開戦」、「合衆国崩壊」の空間を埋めるパズルの一角のような作品です。いいかえれば、「レッドオクトーバーを追え」では20代後半だった若者のジャック・ライアンが大統領職も板について2期目に入った「ベアとドラゴン」の丁度中間点に位置する作品で、ライアンの成長過渡期の姿が描かれています。若くして経済的にも成功し頭脳明晰で頼りになる友達も多いライアンが、人間性に欠ける上層部のいやがらせから不合理に苦境にたたされるところは読者としても憤りを感じますが、これが底力となって物語をどんどん緊迫した雰囲気にもっていくところは豪快でどんどん読み進めます。

 ライアン虐待首謀者はエリザベス・エリオット国家安全保障問題特別補佐官。現在女性でほかの閣僚に比べれば若くてきれいな国家安保補佐官と言えば浮かぶのはライス女史。エリオット女史がベニングトンの教授ならこちらはスタンフォード大学の学長という経歴をお持ち。ライス女史はブッシュ・シニア時代のお友達の返り咲き的なブッシュ・ジュニアの閣僚の中では一応評価は受けていますが実はシニア時代にも補佐官を務めた経験があるそうです。クランシーはここからヒントを得たのか?大統領とエリオット補佐官は公然とは知られていませんがベッドをともにする間柄。大統領はやもめで、補佐官はオールドミス。外交訪問のエアフォース・ワンの寝室に女性を連れこむなどちょっとクランシー小説では見られないタッチもありますが、これもお膳立てのひとつなのでしょう。

 上記の映画3部作は見ましたが、本はまだで今回「愛国者のゲーム」、「いまそこにある危機」、「恐怖の緩和」が一冊にまとまったハードカバーを読みました。それぞれ映画以上の気迫は間違いなし。「恐怖の緩和」もおすすめですが、できれば三部作を順番に読まれてクランシー小説の醍醐味を存分に味わうのが一番のお薦めです。

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5 of 8 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 降参です, 2004/5/22
ある日、ひょんなことからトム・クランシーに出会いました。もともとショーン・コネリーのファンだった私は「レッドオクトーバーを追え」の映画ポスターを見て、映画見る前に原作を読んでみようと思い・・・それ以来完全にはまってしまいました。

この本は俗に言う「ジャック・ライアン・シリーズ」といわれるもので、最初はCIA分析官だった人が、しまいには合衆国大統領になってしまうという壮大なシリーズ(んなことあるわけないよと思うでしょうが、その就任の仕方はドラマティック)。

なかでもこの作品は核テロリズムと中東和平の問題を取り扱っている重厚な読み応えのある小説です。テロリストが原爆を作る場面と中東和平条約調印という場面を交互に同時進行させて緊迫感を演出しつつ、その詳細で緻密な原爆製作過程の描写は圧巻です。また、原爆が爆発する瞬間の1秒間のプロセスを描いた「スリーシェイク」章は、あたかも装置の中を自分が電流になって爆発過程をたどっている錯覚に落ちいるほどです。
ただ単に「テクノスリラー」とだけででは片付けられない偉大な作家です。
ほかに、「日米開戦」「合衆国崩壊」「大戦勃発」もお勧めです。

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6 of 11 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 息ができなかった, 2002/10/2
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5.0 out of 5 stars 安全保障版合成の誤謬
 この作品もすごい。ライアンはCIA副長官。... 続きを読む
Published 21 months ago by lexusboy

4.0 out of 5 stars 「愚か者の論理」か、「猜疑心の連鎖」
この作品は映画にもされたけどは、トムクライシーものには珍しく、小説も、
良くできた映画の方も、意外に意外に人気が出ず、不思議に思った。... 続きを読む
Published on 2007/4/22 by aquatio

5.0 out of 5 stars 壮大な隠喩
私は本書を「クレムリンの枢機卿」と共に著者の代表作であると確信している。本業の傍ら執筆に9年を要したという‘潜水艦’から既に類希な感性が発揮され、政治・軍事を軸... 続きを読む
Published on 2006/5/24 by ewig-T

4.0 out of 5 stars 中間管理職or専門職のジャック・ライアンの活躍のピークかもしれません
... 続きを読む
Published on 2003/9/16 by jimmy

2.0 out of 5 stars 今話題の・・・
トータル・フィアーズの原作です。
今更言うこともないかもしれませんが、著者は昨年の同時多発テロに似た話(合衆国崩壊)を書いていたというトム・クランシーです... 続きを読む
Published on 2002/8/5 by han-horo

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