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ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫)
 
 

ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫) (文庫)

猪瀬 直樹 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「井伏さんは悪人です」。太宰が遺書に書いた言葉の意味は何だったのか?親兄弟、友人知人を騙り、窮地に陥る度に自殺未遂を起こした太宰。その太宰を冷徹に観察し、利用した井伏。二人の文士は、ともに「悪漢」であった。師弟として知られる井伏鱒二と太宰治の、人間としての素顔を赤裸々に描く傑作評伝ミステリー。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

猪瀬 直樹
作家。1946年、長野県生まれ。『天皇の影法師』(83年)をはじめ、『日本凡人伝』『黒船の世紀』『ペルソナ―三島由紀夫伝』など多くの著作がある。『ミカドの肖像』(86年)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『日本国の研究』(97年。文藝春秋読者賞受賞)は、政界の利権、腐敗、官僚支配の問題を鋭く突き、小泉首相から行革断行評議会委員、道路公団民営化推進委員に任命される契機ともなった。他の著作に『道路の権力』『道路の決着』など。また、メールマガジン「日本国の研究」を主宰、政府税制調査会委員、東京工業大学特任教授など幅広い領域で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 2人の大作家の「神話」を剥ぐ, 2009/1/5
数々の神話と伝説に彩られた井伏鱒二・太宰治師弟の実像を、資料の博捜によって炙り出すミステリー評伝。

小説仕立てだが、「真相」を明らかにするための資料解釈の手法は、むしろ学術的と言えるかもしれない。


太宰治の芥川賞への執着などは有名なエピソードだが、神聖視されがちな太宰の俗物性と自分勝手さをここまではっきり書いた本は少ないのではないか。特に太宰の度重なる自殺未遂の真実を、状況証拠と太宰自身の証言(すなわち自身の自殺未遂体験を基にした諸作品の中での記述)などから解明する手腕は見事の一言に尽きる。「何度も失敗した自殺に、最後には成功した」という通説を顛倒させる驚異の推理力には脱帽した。


井伏鱒二の創作の秘密も徹底的に暴露、井伏にとっての作家業は「身過ぎ世過ぎ」にすぎなかったと喝破する。その舌鋒は、ロクに検証もせずに井伏の描写力を手放しで絶賛した作家・評論家筋にまで及ぶ。井伏・太宰の師弟関係への洞察も鋭い。


また商売・ビジネスという側面から日本近代文学史を読み解く視点も興味深く、「文壇」の視野の狭さと底の浅さを浮き彫りにしている。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ページを繰る手が止まりません, 2008/5/7
By kaz-p - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
かなりページ数の多い本なのですが、出てくる事実が一々面白く、
ページを繰る手が止まりませんでした。

太宰治の自殺未遂が、都合の割る状況をリセットするための
手段として、そんなにも意図的に行われているのであるとの見立ては、
本書を読む限り本当であったと思わざるを得ませんが、
何となく割り切れないものも感じました。

井伏鱒二の作品の舞台裏は、なかなか迫力がありました。
猪瀬氏の「我こそは記録文学者」との自負を強く感じました。
猪瀬氏の手によって、著名な作物に次々とバツが付く中、
『「サヨナラ」ダケガ人生ダ』だけが残ったのに、少々ほっとしました。
実は井伏氏の著作で興味があるのは「厄除け詩集」だけでしたので。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ジャーナリストとしての完成, 2007/8/1
作家と評論家…その狭間に身を置き、ジャーナリズム界に独自の位置を占めていた時期の猪瀬直樹の代表作と言えよう。太宰や井伏それ自体を論じるのでなく太宰や井伏を通して昭和初期の「文学」の背景を追ってゆこうとするスタイルは猪瀬の面目躍如であろう。ピカレスクふたりの伝記読み物としても十分楽しめる。政治の場に深入りしすぎた猪瀬には、このような鋭い直感と緻密な実証の婚姻した「作家の評伝」を再び書いてほしいものである。猪瀬直樹のカンバックを祈念する。
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5つ星のうち 4.0 あくまでミステリー
太宰治と井伏鱒二という文豪二人の闇歴史。
とってもスキャンダラスな内容です。

膨大な資料、証言を基に著者の想像、推量も... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: アチオ

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驚きの事実が連続で出てきて、厚い本だがずっと興味深く読める本だった。特に、太宰が死のうとしていたのではなく、生きようとしていたことが驚きだった。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/1 投稿者: 坂本竜馬に憧れて

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