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閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)
 
 

閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫) (文庫)

江藤 淳 (著)
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話題の新刊ノンフィクション
バスに白バイが追突し白バイ隊員は死亡、そしてバス運転手は逮捕された──しかし、バスの乗客は「バスは止まっていた」と証言、一方警察は「バスは動いていた」と主張。どちらが事実なのか?運転手は無実ではないのか?謎の多い事件の闇に鋭く迫った 『あの時、バスは止まっていた』。これを読んだあなたの意見が事件の謎を明かす一歩となるかもしれない。

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

眼に見える戦争は終ったが、眼に見えない日本の思想と文化の残滅戦が始った。それは自己破壊による新しいタブーの自己増殖だった


内容(「BOOK」データベースより)

さきの大戦の終結後、日本はアメリカの軍隊によって占領された。そしてアメリカは、占領下日本での検閲を周到に準備し、実行した。それは日本の思想と文化とを殱滅するためだった。検閲がもたらしたものは、日本人の自己破壊による新しいタブーの自己増殖である。膨大な一次資料によって跡づけられる、秘匿された検閲の全貌。

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5つ星のうち 5.0 GHQが行った検閲の実体, 2004/11/21
By 江口哲学 - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
戦前から戦中にかけて日本でも検閲が行われていたが、それは国内法に基づくものであり、その法の存在は公にされていた。また、伏せ字の使用により、検閲されていたことを多くの国民が自覚することとなった。しかしGHQが行った検閲は、その事実を秘匿し、伏せ字や空欄の使用も認めなかったため、ほとんどの日本人は検閲済みの情報に接していたと言う自覚を持てなかったのである。しかも、この行為はポツダム宣言でも認められていないことなのである。そして検閲という言葉からは「占領政策に不利な情報の流布を防止する」に過ぎないと言うイメージを抱きがちであるが、GHQが行ったのは、さらに自分たちの都合の良い情報を流し、史実の書き換えまでも行う、謀略工作に近いものだったと言えるだろう。ドイツと日本の降伏は同等のものと思い込んでいる人たちがいまだに多いことなどを見ても、この検閲の影響は相当根深い。米国の公文書を丹念に検証することにより、この事実を洗い出した著者に深い敬意を表する。
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43 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 検閲の実態を執拗に跡付けた記念碑的労作, 2005/1/23
By 白頭 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
かなり前に一度よみましたが再読。
正直「検閲」の影響などたかがしれている、言わんとすることを抱えた
個人の表現衝動がそんな制度や仕組みごときで根本的に左右される筈も
なかろう・・・そういう認識は本書を読んで吹き飛んでしまった。
偏執的とも思える執拗な資料批判でやや辟易とする部分もあるが、
GHQによる検閲の周到ぶりや、与えた影響の大きさを鮮やかに
示してくれる。地味だけどその執念に鳥肌が立ちました。
初期の『作家は行動する』でみせた独自の言語への感性や関心は、
ここでも形を代えて遺憾なく発揮されているように思います。
江藤氏の著作の中でも好きな一冊です。
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40 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 戦後日本の言語空間のルーツがわかる, 2004/9/18
本書は、第2次世界大戦後におけるアメリカの日本に対する検閲についての調査報告である。米軍の周到な準備と苛烈な検閲の実態が学術的精緻さをもって明らかにされる。敗戦直後には報道されていた米兵の婦女暴行事件も隠蔽されるようになった。そして容赦の無い検閲が始まる。そもそもポツダム宣言上では検閲の実施は疑義のあることであった。なぜならポツダム宣言第10項が、「言論、宗教及び思想の自由ならびに基本的人権の尊重は確立せらるべし」と規定していたからである。このため検閲の実施は秘匿され、検閲の痕跡が残らないようにされた。例えば「大東亜戦争」ということばは伏字とはされず、「太平洋戦争」ということばに置き換えられた。そうしてその集大成が東京裁判とその報道である。毒ガス以上の残虐兵器である原子爆弾を非戦闘員に使用した米国への日本国民の批判の目をそらせるために、日本軍を徹底的に悪者にしたてることに占領米軍は成功した。この結果、占領終了後も日本人のアイデンティテイーと歴史への信頼はいつまでも内部崩壊を続けていき、また同時に常に国際的検閲の脅威にされされている。教科書問題はそのひとつの現われである。さらに著者が体験した映画作成において報道機関において今なお自主的な検閲が行われていることが記録されている。閉ざされた日本の言語空間の解放を願った著者の想いが行間から伝わってくる力作である。英訳すれば相当反響があるのではないかと思った。
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