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大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)
 
 

大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫) (文庫)

堀 栄三 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大本営情報参謀から戦後に自衛隊情報室長を務めたプロが、体験を通して情報に疎い日本陸軍及び日本の組織の構造的欠陥を告発する


内容(「BOOK」データベースより)

「太平洋各地での玉砕と敗戦の悲劇は、日本軍が事前の情報収集・解析を軽視したところに起因している」―太平洋戦中は大本営情報参謀として米軍の作戦を次々と予測的中させて名を馳せ、戦後は自衛隊統幕情報室長を務めたプロが、その稀有な体験を回顧し、情報に疎い日本の組織の“構造的欠陥”を剔抉する。

登録情報

  • 文庫: 348ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1996/05)
  • ISBN-10: 4167274027
  • ISBN-13: 978-4167274023
  • 発売日: 1996/05
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 戦争と情報-現代にも通じる必読の書, 2007/8/19
By FreshAir - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
「情報は常に作戦に先行しなければばらない」。この書は数ある太平洋戦争の著書の中でも他にはない貴重な記録となっている。なぜなら、「作戦課は情報部の判断を歯牙にもかけていなかった」「作戦と情報が隔離していた」という当時の日本軍の中枢には情報収集と分析を担う立場の参謀が他にほとんどいなかったからである。新任の参謀が手探りの中で情報に対するノウハウを蓄積して駆け抜けた戦争の貴重な体験や教訓がここにはつづられている。印象的なのは、堀が得ていた情報というのは特殊なものは実はあまりないということ。この方面では数少ない先人からの心構えについての教えを胸に、それこそ、それまでの米軍の攻撃パターンの情報、米国のマスコミに発表されている情報、米軍機の簡単なコールサインといったありきたりの情報をコツコツと丁寧に集めて蓄積して分析し、敵になったつもりで考え、いつしか「マッカーサー参謀」とよばれるようになっていく。「ますます複雑化する国際社会の中で、日本が安全かつ確固として生きてゆくためには、なまじっかな軍事力より情報力をこそ高めるべきではないか」。現代にもつながる貴重な教訓を多数含んだ書である。
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ビジネスマンが読むべき一冊, 2001/12/20
この本は、何度も読み返しているが、その価値のある一冊だろう。旧陸軍海軍での事柄という概念ではなく、現代においても”情報音痴”といわれる日本人の江戸時代以降の伝統的(明治維新から日露戦争の時代を除く?)な意識と思考形態が、どれだけ国家や組織に損失を招くか、ということを明瞭に語っている。今のインターネット時代、情報戦といわれるが、情報とは何なのか、この著書の中でも「形を見てはいけない、本質を見よ。」と述べられ、「情報は、常に作戦に先行すべき」とか、「戦略的失敗は、戦術的成功で、回復できない」など、多くの示唆に富む言葉がある。情報関係に携わる人間はもちろん、企画やマーケティングなどのビジネス担当者にも、必読の書と信じる。
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28 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これでいいのか、日本のリーダー., 2002/11/23
大本営の情報参謀が、戦後40年近くの沈黙を守って、戦中情報がどう扱われたか、の体験を語る貴重な本.さぞ酷いものだったか、という話かと思えば、著者自身を始め、個々には諜報・情報の重要性を認識し、分析に長けた参謀もいなかった訳ではない.だが、システムとしては全く戦争国とは思えないものだった.行間から伝わる著者の嘆き・静かな怒りは、時に心を打つ.著者は引揚げ後、山下兵団の記録を書き綴り、父親から「負けた戦を書いて銭をもらうな」との叱りを受け、何十万もの声なき戦没者を慮り、沈黙を守ることになる.個々は別として、全体としては未だまともな諜報・情報機関を持たない戦略なき国家は、いつになれば著者の警告を受けとめることができるのだろうか.戦没者の無念を思う時、現状はあまりに悲しい.
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