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蝉しぐれ (文春文庫)
 
 

蝉しぐれ (文春文庫) (文庫)

by 藤沢 周平 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

清流と木立にかこまれた城下組屋敷。淡い恋、友情、そして忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士をえがく傑作長篇

内容(「BOOK」データベースより)

清流とゆたかな木立にかこまれた城下組屋敷。普請組跡とり牧文四郎は剣の修業に余念ない。淡い恋、友情、そして非運と忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を、精気溢れる文章で描きだす待望久しい長篇傑作! --This text refers to the 単行本 edition.

Product Details

  • 文庫: 470 pages
  • Publisher: 文芸春秋 (1991/07)
  • ISBN-10: 416719225X
  • ISBN-13: 978-4167192259
  • Release Date: 1991/07
  • Product Dimensions: 6.1 x 4.3 x 0.8 inches
  • Average Customer Review: 4.8 out of 5 stars  See all reviews (74 customer reviews)
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20 of 20 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 作家の力量, 2008/6/30
By 柴犬太郎 (大阪市) - See all my reviews
風景描写が素晴らしい。精緻な文章とはこうゆう文章を言うのだと思えた。
純粋な文章の表現力に驚くことは少いが、GWに実家で父親の本棚にあったこの作品に驚いた。ファンが多いのは知っていたが、藤沢周平が優れた作家であると遅ればせながら知った。
主人公は江戸時代、北国のとある藩の下級武士の子である。当時の武士の子弟は儒学や剣術に励み、将来の官吏としての修行に励む。幼少から主人公は剣に抜群の才能をみせる。
藩の権力争いによる父親の横死などの困難に耐えながらも友情や剣術に励む姿が描かれる。その話の展開は無駄が無く、無理が無い。
奇抜な展開で構成された小説と対極に位置するような、丁寧な描写と無理の無い展開による構成は同時に強い説得力とリアリティを持つ。
主人公は平凡な半生を送るのではない。しかし、抜群の剣の腕前を持ちながらも、やはり主人公は普通の人間であり、藩という組織の内部抗争に翻弄される下級武士である。剣は主人公を助けるが、主人公を超人にはしない。

主人公は良い結末を迎えるが、読後に残るのはやはり切なさである。不幸な結末となった人々や藩という組織の非常さ、抗いようもない下級武士の悲哀、過ぎ行く少年期、それらに対する緻密な描写が主人公の活躍があっても心躍る物語ではなく、切ない物語にしている。
印象的な場面が多々ある。
冒頭の自然描写。
物静かな父が大声を上げて進言し、その確固たる良心に日頃の尊敬の念を深めた場面。
主人公が死罪となった父に思いを伝えられなかったことを悔やむ場面。
刑死した父の遺体を荷車に載せて牽く主人公の描写。
先輩の官吏に従って野山に分け入って農村を巡り、稲の作柄を相談する場面。
上げればきりがないが、精緻な文章がそれぞれの名場面を表現しており、それらが無理のない展開で連なっている。
それぞれの名場面の描写はおそらく、作者が相当の労力を掛けて書き上げた労作と思われる。そう思えるほど良く練られており、緻密である。
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56 of 59 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 何百冊か読んだ時代小説の中でこれがベスト, 2003/8/19
「父を愧じてはならん」の言葉を残し、主人公の父親は刑死。残された少年は謀反人の子として蔑まれ、藩内で過酷な忍苦の日々を過ごす。しかし、その鬱屈したエネルギーを剣の修行で昇華し、少ないながらも堅い友情で結ばれた友を得ていく。青年剣士へと成長した主人公は、父を死に追いやった苛烈な派閥争いに巻き込まれ、自らの運命に立ち向かう。

完成度の高いストーリー、端正な文章、常にベストを尽くした主人公が残す爽涼感、過ぎにし少年時代と淡い初恋への愛惜の念。藤沢周平の代表作というだけでなく、時代小説の最高傑作のひとつと言える。
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6 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars そこにある―勇姿―, 2009/8/13
By Yuri (東京都世田谷区) - See all my reviews
 『蝉しぐれ』には、牧文四郎のひた向きに生きる様が描かれている。

 淡い恋心、青春時代、過酷な運命、親を想う気持ち、人生を切り開く勇気、修行の行為、そういった生きる醍醐味を、彼は手加減なく経験していく。

 尊敬に値する父のいる不自由なき良い家庭に育ち得た青年が、突然、家の不運に襲われる。心ない周囲の行為が彼をさらに傷つける。彼は若くして地獄を見たはずだ。私だったら、きっと潰れてしまう。

 現代は、少しぶっちゃける。辛いときには、情けない姿や弱音、そういうものを、ちょっと見せて共感を得る。別にそれで悪くない。頼ってもらえれば「しゃあないなぁ〜」って、味方してあげたくなるし、持ちつ持たれつは、良好な人間関係で、わたしたちは今、そういう時代に生きている。

 しかし彼は、潰れもせず、泣きつきもせず。じっと思案し、どうすべきか道を探り、まっすぐに走りだした。ときに竹馬の友や縁ある人々が、文四郎に力を貸そうとする。そんな描かれ方もいい。

彼を見ていると、何があっても彼を支持したい気持ちになっていく。

 母をかばい、自らの生きる道を見いだし、志高く生きようとする。そうすることに、一歩も引かなかった。冷静に己を見つめる視点と共に、選んだ剣の道を謙虚に渋く歩み、やがて自信を身につけるに至った。

 逆境に負けず、ひた向きに生きて行く。人として大切な姿が描かれた作品である。
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5.0 out of 5 stars 繊細な感受性を凝縮して熟成させた小説。
●一度は耳にしたことがあるであろう、
言わずと知れた時代小説の巨匠”藤沢周平”の名作中の名作
「蝉しぐれ」... 続きを読む
Published 29 days ago by 菊ひろ

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読後感としてよかった。
Published 1 month ago by ザ・テロル

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Published 2 months ago by ビン・ラーディン

4.0 out of 5 stars 爽快な青春時代小説です。。。
 藤沢作品をはじめて読みましたが、これはなかなか面白い時代モノでした。

 作者の小説をもっともっと読んでみたいと思う一冊です。
Published 4 months ago by tamadam

5.0 out of 5 stars 青春物語
父の死、淡い恋、友情、様々な思惑が渦巻く藩内の抗争
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Published 8 months ago by sunny

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美智子皇后様の国際児童図書評議会における基調講演のビデオを一部拝見したことがありました。詳しく活字で読みたいと思っていましたところ今回文庫特装版で出版されたこと... 続きを読む
Published 9 months ago by マコ

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Published 11 months ago by 青砥

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所謂”侍”という存在には違和感もあり理解しがたい世界で
あったが、主人公:文四郎を通して、一途な日本男児の生き様... 続きを読む
Published 14 months ago by ムーヤン

5.0 out of 5 stars 信じられない!!
そんなにたくさん本を読んでるわけではないので
よくこの本は何度も読み返したくなる〜とか、擦り切れるまで読む〜とか... 続きを読む
Published 15 months ago by 虫歯ゼロ

5.0 out of 5 stars 数年後、もう一度読みたくなる作品。
 時代小説好きな方はもちろん、敷居が高そうと感じて挑戦できない方や、これから読書を始めてみようという若い人にも読んで欲しい作品。... 続きを読む
Published 15 months ago by ton

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