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考えるヒント (文春文庫)
 
 

考えるヒント (文春文庫) (文庫)

by 小林 秀雄 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

「良心」について、「平家物語」、「花見」…。さりげない語り口で始まるエッセイは、思いもかけない発想と徹底した思索で、読者を刺激し新たな発見を与える。永遠に読み継がれるべき名著。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小林 秀雄
1902(明治35)年東京生れ。東大仏文科卒。29年、雑誌「改造」の懸賞論文に『様々なる意匠』が入選。以後文芸批評家として活躍。53年に『ゴッホの手紙』で読売文学賞、58年に『近代絵画』で野間文芸賞、78年に『本居宣長』で日本文学大賞をそれぞれ受賞。59年に芸術院会員となり、67年に文化勲章を受けた。83年3月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 文庫: 270 pages
  • Publisher: 文藝春秋; 新装版 edition (2004/08)
  • ISBN-10: 4167107120
  • ISBN-13: 978-4167107123
  • Release Date: 2004/08
  • Product Dimensions: 6 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (10 customer reviews)
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9 of 9 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars なぜ、小林秀雄は乗り越えられないのか。, 2008/11/15
By イッパツマン (あちらこちら) - See all my reviews
 小林秀雄の批評スタイルは、ある作品を前にしてその形式や歴史的意味ではなく、その作者の美意識や人間そのものを語ろうとするものである。勿論、会ったこともない故人達(=ソクラテスやドフトエフスキー、福沢諭吉にヒットラーまで!)の心理なんて客観的に判別することは不可能であり、「私はこう見た」という自分の思い込みと鑑識眼を特権化したスタイルであるともいえる。実際、「こう見た」という単純な結論をグルグル迂回しながら書くので、美文ばかりが読む者の頭を流れて、内容はあまり記憶に残らない。しかしこれは、何度でも読んで楽しめるという思わぬ効用を読む者に与える、ということだ。

 下手な人間がやると嫌味にしかならないこのスタイルは、多くの模倣者を生んだが、後継者は生まなかった。それは、小林の批評家としての眼が卓越していたからである。宣長を論じながら殆どソシュールみたいなことを書いている「言葉」、フロイディズム批判と(武田泰淳的)司馬遷観が力技で錯綜する「歴史」、現在流行しているアニメ論と較べても卓越したディズニー分析である「漫画」、など本書所収のエッセイには読み応えのある内容のものが多い。

 「世間は新事件と新理論を捜していて、青年なぞ必要としていないのではなかろうか」

(=ヨット好きが高じて太平洋単独横断を敢行した堀江謙一に対し、何千回も「なぜ、こんな冒険を行ったのか」と繰り返し聞く世間を評して。「青年と老年」より)

 こんな名フレーズが満載のこれらのエッセイは、40年経っても全く古くなっていない。なぜなら、小林が書こうとしていたのは、人間が普遍的に持っている、何百年経ってもそう簡単に変わらない性質のものばかりだからだ。そして、彼が名人芸で書き出す普遍性というものは実際に結構的を得てしまっているだけに、単に新たな批評スタイルによって表層的に乗り越えられるものではない。そんな試みは文芸批評という死に絶えて久しいジャンルで細々と行われ続けられるだろうが、もはや陽の目を見ることは決してないだろう。なぜか。小林秀雄の文明批評が既に古典に成りかけているからである。そして、古典というのは常に新しい。
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6 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 質の高い教養, 2008/5/13
日本屈指の批評家、小林秀雄。

国語の試験などで取り上げられることも多いので、そちらでご存知の方も多いのではないかと
思います。

他のレビュアーも指摘していますが、「世の中の出来事に興味を持ち、深く考察をしていく」事に興味がある方向けです。

エッセイ風の書き出しから、核心に迫る筆はさすがです。

質の高い教養を得ることができる 名著です。
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29 of 37 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 俗中の真, 2005/10/26
By 昔のバロック少年 - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 最近、「新・考えるヒント」という本が出て、改めて注目されたのも記憶に新しい。そちらも読んだが、文章の風格という点で、やはり本家には及ばない。その中でも引用されている語句を用いて言えば、晶子女史の批評精神は患者側ではなく、医者側のものである。小林は近代の毒を若いころに飲んでいる。晶子女史もまったくのオリジナルの著作のほうが私はいいと思う。小林に惚れているのはよくわかるのだけれど。
 小林のものは、文体は平易でさりげなく書かれているが、実は深い文明批評集になっている。どれもいいが、特にプラトンやヒトラーを扱った文章は秀逸。小林の発想は公式的思想からされていないから、いつ読んでも新鮮である。言わば、ここでは文体が思考している。すぐ古びるような固定観念が押しつけられた文章ではない。契沖の言う「俗中の真」を具現化したのが、この「考えるヒント」である。たとえば、「人を笑うのだけが笑いではない。子供ならみんな知っている。生きるのが楽しい、絶対的な笑いもある。いよいよ増大する批評的笑いの不安と痙攣との中で、この笑いを、恢復しようとしたのが、ディズニーの創作であった」(「漫画」)という一節。小林以外の誰が日本人として、いち早く、ディズニーの本質をこれほど的確にとらええただろうか。
 活字を新装版で大きくしたのだが、余白とのバランスはいまいち。読みやすさとは活字の大小だけで決まるのではない、ということを配慮してほしいと感じた。
 
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何故、本書を選んだかというと、
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Published 3 months ago by ウェブ担当 http://johnjohn.jp/blog/...

5.0 out of 5 stars 及ばない域
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4.0 out of 5 stars ザックバランな小林が味わえる貴重な書
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Published 11 months ago by 紫陽花

5.0 out of 5 stars ヒントを生かす
本書は、読者に新鮮な視点を提示する「考えるヒント」、
それより、もう少し軽い感じの「四季」、... 続きを読む
Published on 2007/6/17 by いじさま

5.0 out of 5 stars 極めて読み易い
小林秀雄の文章は受験問題や教科書に出てきて
難解という印象があります。
また文庫本の場合、活字が読みにくいという傾向があります。
(版がふるい... 続きを読む
Published on 2005/10/16 by kkmhs461

4.0 out of 5 stars 広いテーマと深い思索
編集者により『考えるヒント』という紛らわしいタイトルがつけられたそうですが(p.104)、本の内容は、様々なテーマに対する故小林秀雄氏の評論集です。... 続きを読む
Published on 2005/5/6 by NAGATA

5.0 out of 5 stars 珠玉の批評集
1部が「考えるヒント」で、文藝春秋に掲載された文章が集められています。内容はこちらの方が深みがあって面白いと思います。
2部が「四季」で、新聞に掲載された... 続きを読む
Published on 2004/10/10 by humpty-jumpty

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