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ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)
 
 

ポスト消費社会のゆくえ (文春新書) (新書)

by 辻井 喬 (著), 上野 千鶴子 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

セゾングループの歩みを振り返ることは日本の戦後消費社会の歴史を考えること―消費社会論の研究者でもある上野千鶴子氏が元グループ総帥・辻井喬(堤清二)氏へのインタビューを通して、ポスト消費社会をどのように再構築していくか、その手がかりを探る。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

辻井 喬
1927年生まれ。本名・堤清二。東京大学経済学部卒業。元セゾングループ代表。現在セゾン文化財団理事長。91年に経営の第一線を退いた後、作家活動に専念。詩集に『異邦人』(室生犀星詩人賞)、『群青、わが黙示』(高見順賞)、小説に『いつもと同じ春』(平林たい子文学賞)、『虹の岬』(谷崎潤一郎賞)、『父の肖像』(野間文芸賞)。また『鷲がいて』で読売文学賞詩歌俳句賞を受賞

上野 千鶴子
1948年生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は社会学、ジェンダー研究。著書に『近代家族の成立と終焉』(サントリー学芸賞)等、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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12 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 21世紀の「おいしい生活」はどこへ行くのかを我々が考える素材, 2008/6/26
対談集というのは、片方が喋り過ぎてもう片方が相槌しか打たないもの(大方は、同じ分野の同じ立場の力の差がある人を組んでしまったもの)、全く噛み合っていないもの(大方は、分野や立場が異なり過ぎてどうにもならないもの)なども多く、難しいと思うのだが、本書は成功している。偏に、両者が賢いこと、質問者が的確な方向でズケズケと聞いていること(それでも、上野氏は丸くなったと思う)と「研究対象」がまずまず逃げずに答えていることにあろう。堤清二という不思議な経営者が何であったのかの一端が見えたことは(西武池袋線沿線で育ったこともあり)興味深い。やはり、豪腕な父に抵抗して東大で共産党に入党した学究肌の青年の延長という印象である。そのことは時代を変えたが、時代に振り切られたときには孤独であった。そのことはそのまま戦後経済史になっている。大量生産大量消費社会転換の立役者であった彼が何を考えていたのかを開陳しているし、バブル崩壊以降とは何であるかを経営者として厳しく見ていると思う。他面、「戦犯」としてまだその知る全てを語っていないという感想もないではない。特に、特異な堤家の実態、西武鉄道・堤義明との確執などは墓場まで持っていくのであろうか。きれいごとでは済まされなかった筈である。不動産屋が鉄道経営をしている、前近代的体質だったとされる(堤家は隆盛を誇っても、西武電車はいつまでも田舎くさく、鉄道というものを愛していない印象で、まともな労働組合も作られず、鉄道自体の近代化も遅れた)父と弟については何故か質問がなかったのか、解答がなくて編集でカットされたのかと勘ぐってしまう。それでも、日本的経営であるとか、高度成長に伴う日本の変化とか、経済と文化の関係とかを考えるのに必読の書であろう。男女雇用機会均等法の裏話も面白い(そう、堤清二はリベラルで合理的なのだ)。
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25 of 32 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ちょっと上野女史が喋りすぎかも?, 2008/6/5
By USC "Trojan" (Los Angeles,CA) - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
 さて、著者は「消費社会批判」という岩波書店から刊行された本で、博士(経済学)の学位を持っている。その著者と上野千鶴子との対談形式で進んでいきます。上野女史の的確な批評に堤氏(辻井氏)は返答ばかりが多くて、拍子抜けした感じはありますが、西武百貨店を展開してパルコ、そしてバブル崩壊による西洋環境問題に伴う私財の投げだし等、堤氏本人でないと解らないことを対談形式によって柔らかく書かれています。今後の消費社会の行方を占う意味でも本書の意義は大きいものと考えます。もう少し突っ込んだ討論や折角博士の学位を持っておりながら経済学的なアプローチがなされていないところにも不満が残ります。然し、新書なのでそこは仕方がないところなのでしょう。一読の価値はある新書です。気軽に読めます。新幹線で東京−新大阪の移動時間内で読めるほどです。
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18 of 25 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 上野の姉さん。またツッコむ。また抉る!, 2008/6/6
By ほっぷにくにく (北海道札幌市) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
相変わらず上野千鶴子の切れ味は鋭い。カミソリである。

そんな切れ者相手でも涼しい切り返しができる辻井氏もまたすごい男である。前半パートで語られるように政界財界と渡り歩いた人間力はすさまじいものを感じた。このタヌキ親父め!言及されなきゃ深い話出てこない、自ら種は明かさない、カードは切らない狡賢さを感じさせた。こんな人もいるのねと感心した。

対談形式の本なので非常に読みやすく尚且つ「楽しい」作品でした。

「人間は論理では説得できません。結局最後は利害ですよ」「テレビで堤擁護論を展開したらそこだけバッサリ削られてました」など学びあり業界裏話ありと面白い内容がたくさんあり、発言の裏読みや彼らがなにを言いたいのかなどを無理やり読み取ろうと必死になってしまった。

よくもまぁこれだけ難しいテーマをポンポンとリズムよく話せるな、と馬鹿な私は関心しきりである。


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Published 17 months ago by 藤崎健一

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