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私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)
 
 

私家版・ユダヤ文化論 (文春新書) (新書)

by 内田 樹 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」。サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら人類史上の難問に挑む。

内容(「MARC」データベースより)

ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」。サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら人類史上の難問に挑む。

Product Details

  • 新書: 241 pages
  • Publisher: 文藝春秋 (2006/07)
  • ISBN-10: 4166605194
  • ISBN-13: 978-4166605194
  • Release Date: 2006/07
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.3 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.2 out of 5 stars  See all reviews (28 customer reviews)
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26 of 36 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 面白かったけど、「私家版」という看板はやっぱり逃げだと思う, 2007/2/19
By モワノンプリュ (Japan) - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
 本書に「私家版」と銘打ったのは、「できるだけ『わけのわからないこと』を書きたいと思ったから」(p160)だそうだ。でも基本図式はそれほど複雑ではない。

 著者は近代社会の根底に、「罪あるがゆえの有責性」というキリスト教的思考法を想定する。ところがユダヤ的思考では、「ヨブ記」に顕著なように「有責性が罪に先行する」(p217他)。この神(=父)の荒々しさは「近代市民社会の統治原則」(p34)に背馳し、ゆえに「特別な憎しみ」(p166他)の対象となる。

 ただ、もう少し複雑な論点もある。著者はユダヤ的思考の内実を「自己の判断枠組み自体への懐疑+自同律への不快」と定式化し(p178)、それは「知性」の定義そのものだと言う(p182)。つまり近代社会が真に恐れているのは「知性」であり、「ユダヤ人」とは偶々それを体現した人々なのだ。この点は「深層のフランス」概念に見られるような、生成変化を嫌う「農耕者」的な反知性主義で例示される(p150他)。

 ユダヤ人は「この『世界』や『歴史』の中で構築されたものではない。むしろ、私たちが『世界』とか『歴史』とか呼んでいるものこそが、ユダヤ人とのかかわりを通じて構築された」(p199)と著者は主張する。だからユダヤ人の紐帯とは「世界の外」という非在の紐帯であり、陰謀を企む集団という幻覚として回帰する。この「ユダヤ人」は、もちろん「知性」と置換できる。

 著者は冒頭に掲げた引用の後、「話のつじつまが合いすぎる」というのは、あまりよいことではない。むしろ「片づかない言葉」こそ記憶に残るのだ、と述べる。しかし、整理のつく話を乱雑なまま放り出すのは怠惰だし、そこに開き直って能書きを垂れるのは、あまり誠実でないと思う(p169の1行目も参照のこと)。
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12 of 17 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars この本、“ユダヤ人”のことだけを考える本じゃない, 2006/9/27
By 盥アットマーク - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
 著者はあとがきでこう書いている。
 「私のユダヤ文化論の基本的立場は「ユダヤ人問題について正しく語れるような言語を非ユダヤ人は持っていない」というものである」
 この開き直りとも謙虚とも取れる立脚点こそ著者の慧眼であり、本書をユニークな読み物足らしめている。その論考はまるで、スフィンクスのなぞなぞ、あるいは禅問答のごとくである。“ユダヤ人”の存在は非ユダヤ人にとって「他者」そのものだ。ユダヤ人を規定しようとする試みは、非ユダヤ人の在りようを照射することにもなる。著者の言葉を借りれば“私たちはユダヤ人について語るときに必ずそれと知らずに自分自身を語ってしまう”。“ユダヤ人”とは、とても哲学的な存在なのである。
  ユダヤ人差別は僕自身実感を伴わないけど、例えば「在日」や「部落」差別について思うのは、そこに「他者」に対する畏怖(および羨望)の感情が存在するだろうことだ。「ユダヤ人が世界を支配している」といった過大評価は、相手を心底軽蔑しているのなら出てくるはずがない。それは明らかに、自分の矮小さ、「やらなきゃやられる」って感情の表れだろう。もちろんそこには、相手を知らないことの過剰反応もある。ユダヤ人は国民名でもなく、人種でもなく、ユダヤ教徒のことでもない、なんてことすら、実際この本を読むまで知らなかった。
  「解」の無い謎であると予め釘を刺しつつ、徹底的に考えること、お座なりにまとめようとしないってことが、他者を、そして自身を深く知ることなんだろうな。この本、“ユダヤ人”のことだけを考える本じゃないね。
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18 of 26 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 自分の思考のステレオタイプを考えさせられる, 2006/9/2
By ジョナ (東京都八王子) - See all my reviews
イスラエルとヒズボラの戦闘のさなかに、この本を買って読み始めました。何よりも見事なのは、著者の文体です。高度な内容なのに、読んでいて眠くならない。引き込まれます。「説明してやろう」という姿勢ではなく、自分にとっても難しいこの問題を書きつつ解きほぐしていこうとする、いわば著者自身の考える姿勢が、読む側に響いてきます。
どの章も面白いのですが、心に残ったのは、「反ユダヤ主義」を生む素地が、どんなに善良で、高潔な人間の中にもあるという指摘でした。正義感が短絡的な犯人探しへとつながることの恐ろしさは、マスコミ報道でよく目にするところです。それは自分の中にもあるという戒めだと、改めて心しました。
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5.0 out of 5 stars 人間の邪悪さと愚鈍さというテーマの設定
 最近宗教関係を読むことが面白い。一方 内田という著者を知り その本を読むことが面白くなってきた。その二点が交差する場所に本書はある。勿論... 続きを読む
Published 7 days ago by くにたち蟄居日記

5.0 out of 5 stars わかりやすい部分も多かった
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Published 18 days ago by りんたい

4.0 out of 5 stars ユダヤ人はなぜ、迫害されるのか
「ユダヤ人はなぜ迫害されるのか」
「ユダヤ人にはなぜ際立って有能な人物が多いのか」

本書の主題はこの2点である。... 続きを読む
Published 3 months ago by 丁三

2.0 out of 5 stars レヴューが 24もあるのか!!
3つだけ読んで あとは 逃げた^^   しかし この本 神戸女学院での講義をもとにしているというが あとがきにも書いている通り ほとんどの学生は... 続きを読む
Published 3 months ago by たいみそ

3.0 out of 5 stars だから「私家版」なのね…
すが、私は、そういうことは知らずに、「ユダヤ文化論」というタイトルにひかれてこの本を購入しました。... 続きを読む
Published 6 months ago by カオル

5.0 out of 5 stars チマタのユダヤ人論は消えてなくなれ
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Published 7 months ago by ひつじ

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Published 11 months ago by 屈折する星くずと木星から来た羊の群

4.0 out of 5 stars ユダヤ人より内田樹のことが気になってくる本。
本書では、我々の国民国家、政治単位、経済、文化といった既存の考え方、思考のカテゴリー... 続きを読む
Published 15 months ago by 倒錯委員長

5.0 out of 5 stars 鋭い分析でした
この本のテーマは「ユダヤ人はなぜ差別されるのか」という点にある。... 続きを読む
Published 16 months ago by とんぷそん

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