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ローマ教皇とナチス (文春新書)
 
 

ローマ教皇とナチス (文春新書) (新書)

大澤 武男 (著)
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出版社/著者からの内容紹介

「神の代理人」はなぜ悲劇を前に沈黙したのか
第二次大戦中、ローマ教皇ピウス12世はナチスによるユダヤ人虐殺を知りながら止めようとしなかった。沈黙の理由を彼の人生に探る


内容(「BOOK」データベースより)

地上におけるキリストの代理者、使徒の頭ペトロの後継者として、全世界のカトリック教徒から崇敬を集めるローマ教皇。だが第二次世界大戦中、モラルの体現者ともいうべき教皇は、人類史上未曾有の犯罪であるナチスのユダヤ人虐殺を知りながら止めようとはしなかった。当時の教皇ピウス十二世―エウジェニオ・パチェリは、なぜ“沈黙”してしまったのか。その理由を、彼の人生だけでなく、ヨーロッパ文化の基層にまで遡って探る。

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5つ星のうち 4.0 「教皇庁とナチス」ではなく、「教皇とナチス」というタイトルはなかなか示唆的, 2004/5/12
By yukkiebeer - レビューをすべて見る
(TOP 10 REVIEWER)   
 ピウス12世とは「最も都合の悪い時期」に教皇に登位した「最も都合の悪い男」であったというのが本書読了後の感慨です。私は当時のピウス12世の態度を「あの時代ではやむをえなかった」とみなして贖宥できるとは、少なくとも本書を読む限りは、全く思いませんでした。

 著者は教皇ピウス12世がナチスを増長させるまでに沈黙を守った理由を、1教皇が個人的にドイツに強い愛着を抱いていたこと、2ナチスを共産主義に対する防波堤として評価していたこと、3軍事力を持たない教皇庁としてはナチスから攻撃されないように立ち回ることが賢明だと考えたこと、にあると見ています。

 これらはあくまで教皇個人の考え方であり、当時の教皇庁の統一見解ではないことも本書には書かれています。むしろ教皇の周囲の人々は彼に対してナチス批判の声明をカトリック世界の最高権威として発することをしきりに懇請・進言しているのです。にもかかわらず教皇は戦後に至るまで沈黙を守ってしまいました。ドイツの政策に強く反対していた前任者のピウス11世の在位期間がもう少し長ければ、教皇庁の態度は大きく異なっていたし、教皇の存在がナチスに対して非常に有効な歯止めになりえた可能性はあったという意を強くしました。

 教皇庁という組織の長と構成員の双方が優れていれば、時代の荒波に流されることなく芯の通った行動をとることは出来たでしょう。

 諭す人、止める人、諌める人の声に組織の長が謙虚に耳を傾けることを忘れた時に悲劇は起こる、という視点で本書を読めば、ピウス12世とナチスの関係から現代の読者が学べることは多いはずです。

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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 戦後は?, 2006/1/20
 「ピウス12世」ことパチェリ神父がホロコーストに終生沈黙したことを批判したことは評価するが、フーダル大司教をはじめとするカトリック教会の面々がナチの戦犯やウスタシャを南米に逃がす手助けをしたことについて一言も触れていないことが物足りない。このヒトラーに仕えたような「神の代理人」と対極にいるユダヤ人政策を批判して亡くなったドイツ人のリヒテンベルク神父のことが知りたいものだ。
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16 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ピウス12世の罪, 2005/3/11
By 志村真幸 - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
 第二次大戦時にローマ教皇であったピウス12世(orピオ12世)が、ナチスのユダヤ人虐殺に非難を行わなかったのはなぜかという問題を追求した一冊。
 著者は『ユダヤ人とドイツ』、『ヒトラーとユダヤ人』などの著作があり、ドイツにおけるユダヤ人問題の専門家。本書は第二次大戦という一時期に論を絞ったものだが、ヨーロッパ世界がユダヤ人に対して伝統的に示してきた態度についても的確に述べられており、信頼度が高い。
 ピウス12世がユダヤ人虐殺を止めようとしなかったのは、ドイツ寄りの態度、共産主義の恐怖、反ユダヤ意識に原因するらしい。本書はピウス12世の半生記の体裁を取っており、教皇がなぜこうした態度を取るようになったのか、いくつかの事件を通して語られることになる。それなりに説得的で、まあ、そうだったのかも知れないなと思う。
 しかし、問題をあまりにも個人化しすぎているようにも思う。ピウス12世という一人の人間の個人的資質に還元しすぎているように見えるのだ。教皇庁、カトリック、イタリアといったより広範な背景を見落としている。また、個人の問題として語りすぎたために、結局、真実が見えてこない。推測に終わってしまっている。
 しかし、ローマ教皇の戦争責任を追及した点では、貴重な書物といえよう。
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5つ星のうち 5.0 第二次大戦でのローマ教皇の言動を知る
ヨーロッパ史をローマ教皇抜きで語るのは、天皇抜きで日本史を語るようなものだと山本七平氏はいっていたが、ナチス政権と教皇および教皇庁との関係は意外に盲点で、当時の... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: sirou55

5つ星のうち 3.0 沈黙の意味
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投稿日: 2007/10/6 投稿者: 糸音

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テーマが興味深かったので大変期待して読んでみたが、最後まで読むのが疲れた。何故かなぁと思ったが、何を追及したいのか肝心なところががはっきり決まっていないので話に... 続きを読む
投稿日: 2006/4/27 投稿者: いもようかん

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... 続きを読む
投稿日: 2005/10/11 投稿者: Poulain

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投稿日: 2005/3/3 投稿者: grief-poky

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投稿日: 2004/3/16 投稿者: picander

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著者によれば、ヴァチカンにおいて当時の資料が未だ公開されていないため、教皇の沈黙の理由を十分に解明したとは言い難いが、キリスト教世界の頂点に立つ神の代理人ピウス... 続きを読む
投稿日: 2004/2/25 投稿者: ヨシオ

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