日経BP企画
エコノミストは信用できるか 1990年代以降、日本経済の低迷とは反比例するがごとく拡大を続け、わが世の春を謳歌した市場、それが「エコノミストあるいは経済評論家」と呼ばれる人たちの市場だと著者は論じる。経済の先行きを予測して市場に示唆を与える役割とは別に、自らの声(分析・予測)に注目を集め、「声の市場」の拡大を図るべく「もっともらしい解釈を見つける」ことに奔走するのが彼らの持つ一面だと厳しく批判する。
新聞・テレビなどで馴染みのある40人のエコノミストを挙げ、80年代のバブルとその崩壊、90年代からの長期不況、短命に終わったIT(情報技術)バブル、さらに現在の構造改革にいかなる予測を提示してきたのかを子細に検証する。80年代バブルの崩壊前夜からその直後に至っても、相変わらず安泰を声高に叫ぶ著名エコノミストが多かったこと、崩壊が確かだと分かると手のひらを返すように批判に回ったことなどを、種々の記録から拾い上げて示す。
現在の構造改革の是非論についても、まずはIT革命がどう論じられたのかを検証せよと言う。「ただ単にブームに乗っただけのエコノミストたちの『煽り』が小・零細企業の破綻劇に関係していたと考えると、心穏やかではいられなくなる」と警告している。
(日経ビジネス 2004/02/23 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
有名エコノミスト40人をズバリ採点する
構造改革VS財政出動、インフレ・ターゲット論に賛成VS反対など、エコノミストの世界は百家争鳴。議論の渦に巻き込まれないために