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リサイクル幻想 (文春新書)
 
 

リサイクル幻想 (文春新書) (新書)

武田 邦彦 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

再生ペットボトルは新品より三倍以上資源をムダ遣い! いまのリサイクルにどんな無理・矛盾があるのか、科学者からの批判と提言


内容(「BOOK」データベースより)

リサイクルをはじめ「循環型社会」「持続性のある文明」などの新しいパラダイムは、全体を俯瞰し、統合する理論と思想を伴わなければなりません。もし、それらなしに目の前の波だけを見て舵をきれば、航海士と船長を失った船のように大洋をさまようことになるでしょう。本著では「来るべき循環型社会とは何なのか」を明らかにし、二一世紀の日本には「環境問題は大切だが、不景気もイヤだ」というジレンマが存在しないことを示します。

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5つ星のうち 5.0 なんのためのリサイクルか, 2006/6/11
現在行われてるリサイクルがいかに無理であるかを主張している。
空き缶をリサイクルすると回収、分離などで時間、金、そしてなにより石油等の別の資源を消費する。
これでは本末転倒である。

著者はまた分離の難しさについても述べている。
混ざってしまったものをひとつ残らず分離するのがどれだけ苦労するか。
新しく作ったほうが早いしコストもかからない、そして別の資源の使用を削減できる。

またリサイクルではなく現存の品を有効に長く使うことも主張している。
石油を燃やしてエネルギーを得るのではなく、使わなくなったプラスチック等を燃やしてエネルギーを得るというのは非常に納得できる。

ただ、著者はリサイクル自体を反対しているわけではない。
今の明らかな無理があるようなリサイクルを反対しているのだ。

ではこの矛盾だらけのリサイクルをどうすればよいのか?
まず著者はリサイクルをどのようにとらえるべきかを述べている。
それは

現在の生活レベルを落とさないこと
今だけでない将来のことを考えること
リサイクルは最終手段で、それよりも有効に、長く使うこと

である。この3つは非常に考えさせられた。
これらを考慮した結果どうするかというと、
ひたすら燃やしてエネルギーを得るというのだw
さすがに言いすぎかと思うが、詳細は読んでみて欲しい。

なお、そのときにでるダイオキシンについても詳しく述べており、
ダイオキシンについての誤解を知ることができる。
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48 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 リサイクルの実現性について本質的な議論を展開, 2007/5/16
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で有名になった著者の前作(H12)である。

 循環型社会を実現していくためにはリサイクルが必須である。現在、リサイクル技術の開発や、リサイクルシステムの構築が試みられている。しかしながら、本書は「現在考えられているようなリサイクルシステムを有する将来社会というものが成立するのか」という本質的で根本的な問いかけに答えようとする本である。

 一般的な感覚として、現在のリサイクル技術やリサイクルシステムではリサイクルは経済的に成立しない。しかし、リサイクル技術が開発されたり、リサイクルのシステムが一旦構築されれば、循環型社会は実現される、という期待を持っていると思う。

 しかしながら、本書では、工学(有益な物質:資源の濃縮に用いられる分離工学)という客観的な手法を用いることで、リサイクルが本当に環境や資源問題に対する有効な手立てとなるのか?という問いに取り組んでいる。
 分離工学による検討では、リサイクル技術やシステムは確立されているという理想的な状態を仮定した時でさえ、現在目指しているリサイクルシステム(資源ごみの中に希薄な濃度で含有されている有用資源を分離濃縮して取り出すこと)は成立しない。

 一方で、著者は、4つの解決案を提示している。それぞれ、今までとは異なる発想や概念が含まれているため、直ぐには受入れ難い部分があるが、その中の一つの「人工鉱山」が一番実現性があろう。これは、まず、廃棄物を燃焼して有機物からエネルギーを取り出し、残った灰を埋め立てて人工鉱山にするものである。そして、金属資源が枯渇し始めたら、備蓄した人工鉱山から有用な金属資源を採掘する、というものである。

 現在、PCや携帯の廃棄物から、金などの貴金属やレアメタルを取り出すことが行われているが、これは本書で著者が提言した、人工鉱山コンセプトと言えるのではないだろうか?
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72 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 著者の主張は仮説でさらなる検証が必要, 2004/8/3
By Udom Rod (Vancouver, BC, Canada) - レビューをすべて見る
著者は材料工学・分離工学の専門家の立場から今のリサイクルシステムが矛盾だらけであることを指摘し、循環型社会がどうあるべきであるかを提案している。例えば矛盾点として、今のリサイクルは資源を浪費する、毒物が混入する、材料劣化を考慮していないなど。著者が展望する循環型社会の方法は、人工鉱山の建設、長寿命設計、日本の風土と気候の利用、情報の物質削減効果の利用。

工学的裏付をもって議論を展開しているのだが、十分な検討をせずに結論が導かれているという印象をもった。例えば、リサイクルを続けるとリサイクルされる物質や食品に不純物が蓄積されるという主張をしているが、これを裏付けるモデルや事例は何も示されていない。不純物の濃度を一定以下に管理しながらリサイクルする方法もあるはずで、もっと議論が必要なのでは。紙のリサイクルは石油(「遺産型資源」)を使って紙(「月給型資源」)をリサイクルしているので無意味としているが、バージン原料から紙を作る場合とリサイクル原料から作る場合のエネルギー消費の比較など、キーとなるデータが示されていない。結局、著者のリサイクルに関する議論の多くが十分に検証されているとは言い難く、仮説であると考える。

全体としては、読みやすい構成になっている。非学術書にはありがちだが、データの出典が完全に明記されていない点は読者がさらなる検討をすることを難しくしており不親切である。

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... 続きを読む
投稿日: 2006/1/29 投稿者: jinya

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