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性的唯幻論序説 (文春新書)
 
 

性的唯幻論序説 (文春新書) (新書)

岸田 秀 (著)
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商品の説明

メタローグ

毒の強い本である。読んでいると、その毒素が身体中をグルグルと廻っていくのがわかる。書かれている内容は、『ものぐさ精神分析』以来の〈唯幻論〉―人間は本能の壊れた動物であり、男は幻想を抱くことでしか性交できない等―のダイジェストや変奏でしかないが、《すべての人間は不能である》とか、《売春は中毒になる危険性があるからこそタブーである》などの独創的な言説は、今もって危険な毒の芳香に満ちている。だが同時に、バブル以後の日本人の性的な枠の壊れ方は、本書の論考を追い越しているようにも見える。現状をひたすら追認するような文章が目立つのはその証だろう。著者のさらなる思考の深化を期待したい。(守屋淳)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.


出版社/著者からの内容紹介

「本能の壊れた動物」人間は、多様な性文化を生んできた。資本主義の成立もその視点から説明できる。性と文明に関する画期的論考

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5つ星のうち 5.0 うまくまとまった好著, 2004/7/5
By 七海光一 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
人間は性本能の壊れた動物であるから、人為的に性を対象化してエロスを喚起する必要が生じた、と著者は言う。すなわち、人間にとってエロスとは幻想の産物に他ならなない。そして、その幻想は、時代のエートスそのものだから、その時代を支える経済的枠組みが変われば、エロスの内容も変貌するはずであると。

 著者は、男性を中心とする性差別は男の「不能」を解消するための文化装置であると説き、その理論的根拠をフロイトに求めている。議論は大まかだがわかりやすく、なるほどその通りと頷けるところも多い。一部のフェミニストや反動的男権主義者と異なり、岸田は物事の相対化が出来ており、議論がいたずらに一方に傾くことがない。ウェーバーによる資本主義精神とプロテスタント的禁欲主義の関係については異議も出されているが、神への愛を純愛に振り向けたという考え方は概ねあたっているように思う。何より、岸田の語り口がなかなか面白く、行間からその人がにじみ出ている。近現代の性のあり方についての入門書として広く勧められる。

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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 趣味としての性交, 2006/7/1
By ぷりうす (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
「性交は趣味である」

本能の壊れた動物である人間は基本的に不能であり、それを乗り越えるために幻想としての性が発達したという。

人間のセックスだけが他の動物に比べてなぜ「変態」的なのか、という点が非常に説得力をもって解説されている。

また、性の抑圧と資本主義発展の関係は非常に独創的で眼から鱗が落ちる思いだ。資本主義が「無料のセックス」を排除し、セックスを行うために男達は必要以上の富を蓄えるために労働し、女達は男の経済力に依存せざるを得ない中、行動や思想が抑圧される。非常に不健全な状況だという。

現代の日本では、一昔前に比べて性の自由化が進行している。この風潮を「不健全」とか「性の乱れ」といって嘆く向きもあるが、本来、人間の本能に根ざし種の繁栄のためには奨励されるべき性を、逆に抑圧してきた近代社会の方こそ「不健全」であったともいえるだろう。

抑圧も強要もせず、「性交は趣味であり、やりたい人だけやればよい」という主張は一見突飛であるが、本書を読めば納得できる結論であろう。

したり顔の倫理論や過激で極端な性解放論のいずれとも一線を画す、新たな視点を投げかける本。おすすめです。
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16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 すばらしい本です。, 2000/12/13
By カスタマー
精神分析が専門の岸田大先生の本です。驚くほど面白いです。 題名の通り人間の性文化(H関係)をテーマに、人間の本質を捉えた冴えた論が展開されていきます。誰しも目から鱗が落ちることでしょう。

主要な論としては、「人間は本能が壊れているから、動物のように本能で性交することはできない。」、「種族保存のため、人間は幻想により性交することを可能としている」、「人間にとって性交とは趣味である」等々、思わず納得してしまう意見多数です。

現在の世の中の常識(男らしく、女らしく、不倫はだめ、プラトニックラブが理想、変態やいやなど)というのが、すべて人間が発明した概念であり、場所や時代が変われば、考え方というのもずいぶん違ってくるのだという話を読むと、なんか今までずいぶんとよく分からない常識に捕らわれていたんだなあということが実感!きると思います。

この本を読むとなんか気持ちが自由になりますよ。
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投稿日: 2006/6/6 投稿者: 哲学する河童

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 ぱらぱらと読むと、あまり印象が良くないが、
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投稿日: 2005/11/30 投稿者: 藤原翠蓮

5つ星のうち 2.0 読みやすい
性本能は壊れているという条件から始まるこの本。常識というか、世間ではあまり注目されない、できないことが書いてあるので発見がいっぱいです。僕は高校生なのですが、非... 続きを読む
投稿日: 2005/4/9 投稿者: 流離の学生

5つ星のうち 4.0 性を考える上で参考になる
本能が壊れた動物である人間は基本的に不能であり、幻想によって性的欲望を作り出してきたとする著者の説に100%同意するわけではない(私はDNAレベルからも性的欲望... 続きを読む
投稿日: 2005/1/3 投稿者: 江口哲学

5つ星のうち 4.0 ん~、そうなのかもしれない
読み始めのあたり、キツイかもしれません。げっ!フロイトか、と拒絶反応とか、まあスッキリいかないかも、ですが、かまわず取あえず読み進みます。文体とテンポが非常によ... 続きを読む
投稿日: 2004/9/6 投稿者: rituko2

5つ星のうち 3.0 面白い考え方
非常に面白い考え方を提示しているという意味では素晴らしい本だと思います。
しかし、これからの可能性が示されていないということでは全く価値がないと思われます... 続きを読む
投稿日: 2003/11/24 投稿者: 三流の骨太

5つ星のうち 5.0 性欲の発明とその理由
... 続きを読む
投稿日: 2001/6/13 投稿者: zidane

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