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名字と日本人―先祖からのメッセージ (文春新書)
 
 

名字と日本人―先祖からのメッセージ (文春新書) (新書)

by 武光 誠 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

日本には三十万の名字がある。世界に例のないこの多様さはどこから生じたのか? 身近ながら知られていない、その歴史を解明する


内容(「BOOK」データベースより)

数え方にもよるが、日本人の名字はなんと三十万種近くにもなるという。こんなに厖大な数の名字がどうしてできたのだろう?その中でも「佐藤さん」「鈴木さん」たちが多いわけは?徳川家康はなぜ「源朝臣家康」なのだろう?身近でありながら疑問だらけの名字のルーツ。古代の「姓」から「名字」が生まれてくる過程を、武家支配と「家」の誕生という中世日本史のダイナミズムにからめて詳述する。

Product Details

  • 新書: 206 pages
  • Publisher: 文藝春秋 (1998/11)
  • ISBN-10: 4166600117
  • ISBN-13: 978-4166600113
  • Release Date: 1998/11
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.2 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #236,471 in 本 (See Bestsellers in 本)

    Category Ranking:

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9 of 10 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ルーツ探しにも, 2004/6/20
By 興津 - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 日本人の名字を、中世武士団とのかかわりを中心に論じる。ほかに貴族の家や農村から生じた名字についても解説する。

 (源平藤橘などの姓ではなく)名字は、鎌倉時代の関東の武士団が土地への権利を主張するために用いたものに始まり、彼らの移住に伴って全国に広まり、あるいは新たに作られたという。その後(明治初期まで)の社会構造の変化と名字のあり方も論じている。

 藤原秀郷から近江源氏、信長、家康にいたる家系詐称も紹介している。研究者でない一般人には、歴史の暴露話のようで面白い(悪趣味?)。

 最後に、お寺などから先祖を辿るための方法が述べられている。室町期以降あいまいになった名字の性格を整理しようとした好著である。

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3 of 3 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars もの知りになれるとともに、自分の先祖を知る手がかりがえられる, 2007/10/16
 全国に多い名字上位10とか100などが取り沙汰される。本書は名字の全国的普及に中世武士団による波及が述べられ、江戸幕府による苗字・帯刀の制限、更には世界の姓氏と明治の戸籍法の関連にも展開させ、歴史学者としての見識躍如たるものがある。
 本書の一般読者の関心にかなうように「先祖探しと名字」を章立てしているところが参考になってよい。誰でもできる先祖探しの方法が述べられている。
【まずは過去帳を】基礎的作業として親族図を作っておく。父ー祖父ー曾祖父ー高祖父…ここまで遡ると130年余り前のことになる。菩提寺で寺院調査をする。そこで過去帳を見せてもらうのが先祖探しの第一歩になる。しかし、これは大変なことで、あるところまでいくと壁にぶつかることになる。
「わが家は江戸時代なかば以降、某村で代々鈴木と名のっており、近在の鈴木某と何らかのかかわりをもつらしい」といったことで満足しなければいけないかもしれない。
【家紋も手がかりに】先祖探しの手がかりとして家紋が、名字より頼りになる場合がある。何らかの都合で名字を変えた家が、元の家紋継承していることがある。家紋の調査によって、自家がいくつかある佐藤家のどの系統か分かる場合がある。
【系図の中の史実をつかむ】確実な文献から把握した系図と、自家の先祖たちの行動を記した年表ができるとよい。それを作る作業で文献を扱う目を養った上で、家蔵の系図に当たりたい。一つの家の歴史を明らかにすることは容易ではないが、子孫のかけがいのない贈り物になるはずである。本書は自家ルーツ探しのてがかりになることが多い。 
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8 of 10 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 名字が示す、「家」の起源, 2004/11/3
 20万種類にも及ぶという日本の「名字」。どうしてこんなにたくさんあるのか、また「鈴木」「佐藤」などのありふれた名字から、非常に珍しい名字まで、分布に偏りがあるのはなぜなのか。こうした疑問から議論が始められていきます。
 本書の指摘で興味深いのは、「江戸時代までは名字をもっていたのは貴族や武士だけで庶民は名字をもっていなかった」「明治時代になってから平民も名字を名乗るようになった」という一般通念を突き崩す議論です。著者によるならば江戸時代には確かに庶民は名字を公称することを許されていなかったが、実際には集落の中での個人の位置づけを明示するために「田中(村落で中心的な役割を果たす有力な家)」と名乗ったり、あるいはその土地を支配した領主が村落内の被支配者との紐帯を強めるために自らの名字を農民に与えたりといったことが頻繁に起こっていました。
 すでに室町時代には、多くの農民が名字を持っていたと考えられます。それは日本での「家」というシステムにきわめて適合的な仕組みであったからだと推測されています。
 示唆に富んだ本である一方で、日本中に分布するありふれた名字、珍しい名字、奇妙な名字のルーツを説明しているという点では時折パラパラめくってみるだけでも楽しい本であると思います。
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