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磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ
 
 

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ (単行本)

平松 剛 (著)
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商品の説明

内容紹介

85年、新宿新都庁舎コンペ(設計競技)。建築界の天皇・丹下健三に、弟子の磯崎が挑み、敗れた「幻の」都庁をめぐるノンフィクション。
新宿の東京都庁と言えば、丹下健三設計の巨大なツインタワーを思いうかべる方も多いはず。けれどもこの本に描かれているのは、1985年の設計競技(コンペ)で、磯崎新が師匠である丹下に挑んで敗れ去った“もうひとつの都庁”――幻の建築の物語です。
知的なイメージで知られる磯崎さんですが、実は美食家で親分肌。コンペをよそに仕事で世界中を飛び回り、留守を守るスタッフたちをやきもきさせます。けれどもそうして古今東西の名建築から受けたインスピレーションが、衝撃的な「都庁低層案」に結実したのです。
『光の教会――安藤忠雄の現場』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した著者が、建築界の知の巨人の思索の軌跡をていねいに辿った建築ノンフィクション。頭の中に幻の“都庁”が立ち上がっていくスリリングな読書体験をお楽しみください。


内容(「BOOK」データベースより)

「ぶっちぎりで勝とう!ぶっちぎりで勝とう!」連呼する建築界の天皇・丹下健三。そのかつての師に、腰痛・腹痛・大スランプ中、満身創痍の磯崎新が、闘いを挑んだ!1985年、バブル前夜の東京で行われた新宿の新都庁舎案コンペ(設計競技)。磯崎新が提出した幻の「低層案」、そのキーワードは「広場」と「錯綜体」だった…。建築界の知の巨人の夢と格闘の軌跡を追う、建築ノンフィクションの大作。

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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 新宿の都庁を通していろんなことがわかる本, 2008/6/13
コンペとは、建築家の決闘だ。策をめぐらせ、敵を牽制し、根回しもし、知力の限りを尽くしてライバルの案をつきおとす。……それが、丹下健三の闘い方。一方、不肖の元弟子・磯崎は、むしろ天衣無縫に、自分が過去に影響を受けてきた古今東西の名建築や、アバンギャルド芸術、村上春樹や荒俣宏までも総動員して、自分だけの「シティ・ホール」の形をつくりあげていく。エレベーターが60台もいるような巨大な建物を、頭の中だけで建ててしまう建築家の想像力ってすごい。そして、そうした理想はたとえ実現しなくても、確実に人々の心の中に残る。磯崎の案は、思いがけない形で、師匠・丹下健三の作品の中にあらわれることになるのだ。皮肉のきいたラストがいい。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 フジテレビ本社デザインに何を思う, 2008/12/7
By 近藤 カツオ "Engineer" (ラオス) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
 バブルの沸騰する直前の85年、出来レースのような、天皇丹下健三に挑む磯崎新。既に天皇の力の衰えは明らかではあったが、年老いた巨人は挑戦者を葬り去ろうと死力を尽くす。消去法的な都のコンペのやり方、都が想定していた超高層でまともにやったら、面白くはないが実績のある丹下の勝ちとなるのは明らかだった。
 そこで挑戦者磯崎はマッシブな低層案をぶつける。勝ち目の薄い戦いに全力を尽くす。事務所の所員も職人も限界まで努力をして作り上げたデザインは、予想通り敗れた。
 この本は1995年にレム・コールハウスと車で首都高を走った際の会話で締めくくられる。「おい、磯崎。あそこに君の都庁が建っているじゃないか」「いやあれは丹下さんの仕事なんだよ」かつての愛弟子が拵えた新都庁案を最も理解していたのは彼であったのかもしれない。と。

 
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18 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 権力者とアナーキスト, 2008/6/22
By picander - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
丹下健三は鈴木都知事との関係も深く、都庁コンペは国内の指名制、審査員もかつて丹下が発案した委員会の委員が占め、審査プロセスも非公開。「丹下の都庁」のための条件は揃い、「ぶっちぎりで勝とう」と宣言した丹下。
100m以上の建築実績がなく圧倒的に不利ながら、磯崎は超高層を求める都に対して低層のプランでコンペに挑む。
師弟の対決というよりも、都庁をめぐる師弟のすれ違いを本書は描く。都庁よりはるか以前から、丹下は磯崎とは大きく別の道を歩んでいた。生理として権力に寄り添う丹下と本来的にアナーキーな磯崎は、師弟でありながら対極の存在でもある。都庁コンペではその両極を白日のもとに晒したという意味で、一つの戦後日本建築史の転回点だったといえる。
2人の超えがたい距離と、各々の深い孤独は、青木淳らその渦中にいた人間でも量りかねる厳しさを湛えている。和田誠のノスタルジックで温かい装丁は、この師弟の激しく強烈なすれ違いのドラマを、「師弟のいいお話」に取り違えてはいないか。
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5つ星のうち 5.0 充実の建築ノンフィクション
戦前の岸田日出刀から前川、そして丹下、本書の主人公たる磯崎と、日本の近代建築のメインストリームをその各時代で代表する建築家達の関係を縦糸に、東京都庁という「日本... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: もなか

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投稿日: 4か月前 投稿者: hid

5つ星のうち 5.0 平松剛『磯崎新の「都庁」』はオススメ本
1985年の東京都庁のコンペをテーマにしながら
1,戦後の建築界を唸らせた丹下健三の快刀ぶり... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: やまねこマッサージ

5つ星のうち 4.0 表紙の柔らかさと内容の刺々しさのギャップがたまらない怪作
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投稿日: 14か月前 投稿者: 盥アットマーク

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