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暴走老人!
 
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暴走老人! (単行本)

藤原 智美 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

待てない、我慢できない、止まらない―「新」老人は、若者よりもキレやすい。現代社会に大量に生み出される孤独な老人たち「暴走」の底に隠されているものとは?老人たちの抱えた、かつてない生きづらさを浮き彫りにする。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤原 智美
1955年、福岡市生まれ。フリーランスのライターとして活躍後、1990年「王を撃て」で文壇デビュー。1992年『運転士』で第107回芥川賞を受賞する。ノンフィクション作家としても活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 年をとること、生き難さへのまなざし。, 2007/9/3
50歳がらみの男性に殴る、蹴るの暴行をふるう老人二人組を偶然目撃。ネクタイにジャケット、きちんとした格好の老人たちなので、そのキレまくる姿は衝撃!「いったい日本人はどーなっちゃってるの?」「どこが、美しい国なの?」。『暴走老人!』という言葉がぴったり!
この本を読んで、いまどきの老人がなぜキレるか?わかった気がしました。そして、日常的な生活感覚での私自身(まだ老人ではない)のキュークツ感の正体もみえてきました。
せわしなく、あくせくした社会の空気、他人に不寛容な人間関係こそが怖い。私たちは「透明な(みえない)ルールに乗せられて、どこへ運ばれていくのでしょう?知っておいたほうがいいです。わかっていれば流されず、自分の人生、よりよく生きることができそう。
「暴走する新老人」批判じゃなく、「お年より」(年をとること)の生き難さへの眼差しが、この本の根底にはあります。作家のそのやさしさがとってもいい感じです。
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48 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「万人の万人に対する闘争」, 2007/12/17
By Apprentice (東京都港区) - レビューをすべて見る
 最近父親の携帯電話の機種変更に付き合った際、何が気に入らないのか突然父親が店員をどなりつけた。その場は事なきをえたが、父親に原因を尋ねてみると、あまりに複雑で巧妙な契約システムに加え、何を聞いても店員がニコニコしているのが癇に障った。現役時代、営業マンとして各地を飛び回っていた時の感覚からは店員の無機質な対応が信じられなかったという。家庭では温厚だった父親の豹変に、私もショックを受けてしまった。 
 
 本書で紹介されるケース―自動販売機でタバコを買うのが遅いと殴り合う。コンビニで長時間の立ち読みを注意され、チェーンソーまで持ち出して逆ギレする。邪魔な歩行者にけたたましいクラクションで威嚇する―これらが驚きなのは、私の父親と同様、分別をわきまえた年齢であるはずの老人たちの暴走行為であることだ。
 
 小説家である著者は、私と同様、日常生活でたまたま見かけたこれら「暴走する老人」たちの姿をきっかけにして、現代の激変する「時間」感覚、「空間」感覚、そして今やマニュアル化した「感情」に老人が暴走する理由を探るが、あくまでも「暴走老人」は手がかりであり、本質ではない。
 
 著者は、暴走行為は激変する環境に乗り遅れた、あるいは読み違えて「孤立」した人間の反動的行動であると指摘する。つまり、断絶的な世代間ギャップが問題なのではなく、暴走はあらゆる世代に共通する連続的な現象となりうるのである。
 
 感覚がまちまちな孤立した個人間の感覚の衝突は、さながらホッブズのいう「万人の万人に対する闘争」状態である。しかも、個人を律するはずの常識や規範さえも、日々更新され続けており、今後も加速度的に拡大していくに違いない。急激な情報化社会が逆説的に孤立を生み、闘争(=暴走)状況を作り出し、それももはや止めようがないというのであれば、私は生きていくために今後どうすればいいのか、解決法がないだけに途方にくれてしまう。
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24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 不都合な真実?, 2007/12/17
 時代の変化にうまく付いて行けなくなった「新老人」がトラブルを引き起こすのだという。だが著者は一方的に老人の側を非難しているわけではない。むしろ、そういう老人に同情的だ。そういう老人の「不適応行動」は社会がうまくない方向へ回り出していることを敏感に感じ取り、そのことに警告を発しているのだと解釈している。そこは共感出来る。だが、「暴走する老人」を描き出す筆はやや軽く走り過ぎている気がする。
 老人がこの社会で辛いのは確かだろう。だから問題も色々起こってくる。だが、そこをマジメに書いてもつまらないのでちょっと面白く書いた、という感じのところが気になる。「売らんかな」の書き方。また著者は「あえて駆使しなかった」と語っているが、統計の利用の仕方も中途半端でご都合主義的。著者なら当然わかっているはずなのに敢えて書かなかった、その切り捨てられた部分にこそこの老人の問題のポイントがあると思える。
 でも実は主題は現代日本への批判。これはわかりやすくていい。
 
 
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投稿日: 24か月前 投稿者: なるほど

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