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真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々
 
 

真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々 (単行本)

ロバート・B・スティネット (著), 妹尾 作太男 (翻訳)
5つ星のうち 3.2 レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   1941年12月の真珠湾攻撃について、絶えずある議論が繰り返されてきた。アメリカ合衆国大統領ルーズベルトは日本軍の奇襲を知りながら、世論を大戦参加へ導くため、あえて自国の艦隊を犠牲にしたのではないか、というものである。あまたの書物がこの「陰謀説」を取り上げてきたが、自ら米退役軍人である著者は20万通もの文書と関係者へのインタビューに基づき、論争に終止符を打つほどの成果を挙げている。

   アメリカ側は単に襲撃を察知していただけでなく、むしろ意図的に日本をそこへ導いたというのが、本書の主張である。にわかには信じがたいような話だが、「情報の自由法」(FOIA)により近年ようやく日の目を見た未公開資料の山が、圧倒的な説得力で迫ってくる。なかでも中心となるのは、真珠湾の前年、海軍情報部極東課長マッカラムが起草した、日本への戦争挑発行動覚え書だろう。以後の対日政策は、まさにこの覚え書どおり進行している。また、開戦直前の日本艦隊には「無線封止」が行われたというのが定説だが、実際はきわめて無造作に通信が交わされており、その大半が傍受解読されて作戦は筒抜けだった。これまた驚くべき話だが、130通にも及ぶ傍受記録をつき突き付けられては納得するしかない。

   著者は執拗なまでの粘り強さで資料を博捜し、これまでの常識や偽られた史実を次々と覆してゆく。情報重視の姿勢は、収集した資料を公開するほどの徹底ぶりで、有無を言わさぬ信憑性がある。むろん、いまだ閲覧を許されない極秘文書は数知れず、各方面からの反論も多々想定されるが、本書によって真珠湾研究が次の段階へ入ったことは間違いない。今後、この著作を経ずして真珠湾を語ることはできないだろう。それだけの重みをもつ本である。(大滝浩太郎)

出版社/著者からの内容紹介
卑劣な騙し討ちと罵られた真珠湾攻撃。だが、騙したのはアメリカ側なのだ。17年の歳月をかけ膨大な新資料を駆使して迫る戦慄の真相


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5つ星のうち 5.0 アメリカ政府が認めなくとも、真実は真実…, 2006/9/27
 真珠湾攻撃が米国中枢の策謀であるとの噂は当初から存在した。
 だが本書は、単なる噂話ではく、多くの公文書に基づいて実証しようとした点が素晴らしい。しかも公文書の出典、番号までもが明示されているから、アメリカ国民なら誰でもそれを確認することができる。
 しかし、コトがコトだけに、アメリカ政府が認めることは永久に無い。よって日本政府も公式には触れることは無い。そのために、これだけの資料をもって論じても、トンデモ本扱いされるという哀しい宿命を背負った本である。
 木だけを見ずに、森を観る能力が必要な本である。
 最近でも、イラクに大量破壊兵器はなかった、フセインとアルカイダとも無関係、女性兵士救出は軍部の自作自演だった、などが明らかになっている。湾岸戦争では、石油に塗れる水鳥の写真や、クウェート皇女襲撃もヤラセが判明しているし、ベトナム戦争の発端となったトンキン湾事件も最初に攻撃を仕掛けたのはアメリカ側であったことが公文書で明らかになっている。私事だが20年程前、親友の商社マンがリビアに赴任していた際、彼は小高い丘の上から、米艦隊とリビア艦艇の交戦を目撃した。最初に攻撃したのはアメリカ側なのに、日本の新聞にはリビア側が攻撃してきたので仕方なく応戦した、と報道された。
 最期に、この本をトンデモ本扱いにする方々に申し上げたい。
 些細な事実関係の誤りや日付の誤認を取りあげて、トンデモ本扱いするのはやめてほしい。
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102 人中、70人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 米国の常套手段(?)「やりたい戦争は相手に起こさせる」, 2004/6/28
By Hiromi (ロンドン、UK) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
「ある国と戦争をする必要がある」という時、巧妙に宣伝網を駆使して相手国をまず悪魔化し、しかも最初の「卑怯な」一撃は相手に撃たせて自国の「応戦」を正当化する、という詐術に長けている国が米国をおいて他にあろうか。米国は2世紀前からアメリカン・インディアン相手にもそれをやっていたし、今次のイラク戦争でも同様に事を運んだようである。ただし今日少々勝手が違うのは、コンピューターとインターネットの発達のおかげで素人にも簡単に情報収集が可能となり、自ら選んだ「民主主義」の故に政府・行政の行動に対する批判を完全に封殺することが困難になってしまったためと思われる。

日本が自身の限界を知りつつも対米英戦争に踏み切らねばならなかった理由はいくつもあるが、マッカーサー自身も後年公に認めたようにABCD包囲網のせいで日本の経済が亡国規模の危機に晒された事が最大の原因といえる。そのABCD包囲網を完成するための計画書の存在が反論不可能なまでに明示されたということは、即ち日本に対する挑発行為が証明された、ということであり、換言するならパール・ハーバーは「Unprovoked Attack」ではなく、対英米戦争は「侵略戦争」ではない、という事実が証明されたということに他ならない。東京裁判の「日本『侵略国家』説」はここに完全に覆された。

著者の感傷的・愛国的結論は脇に置くとして、本書の真の意義は、戦略の成功としての連合国の第二次大戦「勝利」と、戦略の失敗としての日本の「敗戦」の意味を再考し、反省し、将来への教訓とする上での貴重な第一級資料を提供してくれたことにある。切迫した地球規模での資源の枯渇を考えるとき、「日本は馬鹿だった。悪かった。」式の思考停止に陥って米国へのおもねりから京都議定書拒否を批判することもできない情けない現状に甘んじているような暇は、もう無いのだ。

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57 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「情報」をめぐる米国の2つの側面, 2001/11/12
By Tack - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
 長らく語られてきた、「真珠湾ルーズベルト陰謀説」。ABCD包囲陣からハル・ノートで開戦へと追いつめられた日本に、「最初の一発」を撃たせるべく意図的に真珠湾に置かれた罠…。それにより、厭戦気分が支配する米国民の目を覚まし、英国を助けて枢軸を排除するというシナリオです。

 一方で、開戦近しは既知としても、日本の情報秘匿と無線封止により、時間と場所は知りうるところではなかった、というのが正当な戦史評価でした。しかし、昨今の情報公開法(FOIA)と、著者の精力的な調査が次々と明らかにしたのは、日本の暗号は戦前から破られており全てがワシントンに筒抜けだったという事実と、無線封止を軽率に破り意図丸出しでハワイ沖に接近していた連合艦隊の情報戦意識の低さでした。
 しかし、著者の主張は、ハワイを見殺しにしたこの戦略を暴露して非難することではなく、枢軸と戦う上で必要な措置であったことを認めようというところにあります。

 真珠湾はもちろん、ヴェトナム戦争、湾岸戦争、そして今戦われている対テロリズムのアフガン空爆にしても、米国の戦争には正義の御旗がつきものです。しかし、いかにしてその御旗を手にしているのか、またそれを可能にしている情報戦に対する圧倒的な情熱を見失ってはいけないでしょう。それと同時に、遅々とはしていても情報公開に進んでいくもう一つの米国らしい面も、本書の重要な側面であると思います。

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5つ星のうち 4.0 政治的意図はともかく
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投稿日: 2001/7/24

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